評     価  

 
       
File No. 1006  
       
製作年 / 公開日   2009年 / 2009年05月02日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   兼重 淳  
       
上 映 時 間   97分  
       
公開時コピー   どんな君でも、
君が好き
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   大東 俊介 [as 諏訪ヒナタ]
松本 若菜 [as 白崎ヨリコ]
古川 雄大 [as 瀬野コージ]
EMI [as カスミ]
秦 みずほ [as ミルク]
落合 恭子 [as リナ]
日野 聡 [as 本人]
福山 潤 [as 本人]
 
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あ ら す じ    純朴な大学生の諏訪ヒナタは、バイト先の先輩で仕事もできる女性社員白崎ヨリコに自分と付き合って欲しいと告白した。すると、ヨリコの返事はOKだったものの、あらかじめ一つだけ言っておきたいことがあるという。そして、ヨリコは自分が“腐女子”とヒナタに打ち明けたが、ヒナタはヨリコが“婦女子”なのは当たり前と気にも留めなかった。その時、ヒナタは“腐女子”という言葉の意味を知らなかったのだ。
 こうしてヨリコと付き合い始めたヒナタだったが、やがて嫌が応にも“腐女子”の意味を思い知らされるようになる。ヨリコの希望で腐女子の憧れである執事喫茶でのデートしたヒナタは、そこで同人誌を作っているカスミや、コスプレイヤーの専業主腐ミルクらを紹介され、彼女たち腐女子の会話に唖然とさせられた挙げ句、執事っぽいという褒め言葉(?)をもらって、コミックに登場する執事の名前の定番であるらしい“セバスチャン”と呼ばれるようになってしまう。
 そんなヨリコの過去にはトラウマがあった。以前、自分が腐女子であることを隠して付き合った彼氏がいたが、腐女子であることがばれた途端に「気持ち悪い」とフラれてしまったのだ。その反動で、ヒナタには腐女子であることを必要以上に強調して接していたのだった。ヨリコの気持ちを知ったヒナタは、ヨリコに対する変わらない愛情を持ち続け、次第に腐女子の彼氏として教育されていく。ところが、そんなある日ヨリコから思ってもいない告白をされる。今の職場で働き始めて以来ずっと憧れていたロンドンへの転勤の話があるというのだ。ヨリコを引き留めるべきか、それとも気持ちよく見送るべきか、ヒナタは決断を迫られる・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    婦女子じゃなくて腐女子ねぇ・・・・・どこかの女性の人権擁護団体からクレームがつきそうな作品だ。いまいち“腐女子”の定義がハッキリしなくて、ボーイズラブを夢想するとかしないとか、それがなぜ“腐”なのかも良くわからなかった。そして、作品を観た限りでは、“腐女子”というよりもむしろ男を傅かせる女王様に思えたのは私だけだろうか。
 それでも、前半は松本若菜扮するヨリコがその“腐女子”ぶりを遺憾なく発揮していて笑えるのだが、ヨリコがロンドンに転勤する話が出てきた辺りから一転、“腐女子”などどこかに忘れてきたようなフツーのラブストーリーになってしまっているのが残念。また、これは個人的な好みなのだが、主役の大東俊介扮するヒナタが、ひと目ヨリコを見ただけで恋に落ちるという設定に納得しかねる。私としては、ミルク役の秦みずほがヨリコを演じていれば、一目惚れも充分うなずけるのだが・・・・・。