評     価  

 
       
File No. 1031  
       
製作年 / 公開日   2009年 / 2009年08月01日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ケン・クワピス  
       
上 映 時 間   130分  
       
公開時コピー   超豪華キャストで贈る、
男子禁制のカールズ・トーク・ムービ!
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   ベン・アフレック [as ニール]
ジェニファー・アニストン [as ベス]
ドリュー・バリモア [as メアリー]
ジェニファー・コネリー [as ジャニーン]
ケヴィン・コナリー [as コナー]
ブラッドレイ・クーパー [as ベン]
ジニファー・グッドウィン [as ジジ]
スカーレット・ヨハンソン [as アンナ]
ジャスティン・ロング [as アレックス]
 
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あ ら す じ    同じ会社に勤めるベスジャニーンジジの3人。ベスは恋人のニールと付き合って既に7年になるが、ニールはベスを愛しながらも未だに結婚という形に囚われたくたくないと、堅くなに結婚を拒んでいた。円満な結婚生活を送っていたジャニーンも、夫のベンがスーパーマーケットで知り合ったアンナと浮気をしてしまう。ジジはジャニーンから紹介された不動産の仲介業者コナーとデートするが、その後彼からの連絡は一切ない。「仕事が忙しいのよ」「出張かも」「番号をなくしたのかしら」「旅に出た?」「真剣だからこそ身長なのよ」など自分に都合よく解釈する彼女に、コナーの友人のアレックスは見るに見かねてアドバイスする。男の心理を理解しない、女の勘違いが敗因なのだと。
 そんなジジを見て、ベスとジャニーンも自分とパートナーとの関係を顧みるようになる。ニールが決して結婚しようとしないのは、自分を愛していないためだと考えたベスは、ニールとの別れを決断する。一旦はベンの浮気を許して元の鞘に収まったジャニーンも、ベンが自分に嘘をついてタバコを持っていたのを見つけ、ベンとの離婚に踏み切った。そして、見るに見かねてアドバイスをしてくれるアレックスを、自分に好意を抱いていると勘違いしたジジは、自分からアレックスにアプローチをするのだった。
 一方、ベンとの恋愛に夢中になっていたアンナは、ベンのジャニーンに対する態度を見て一気に冷めてしまい、ベンとの恋に自ら終止符を打った。そんなアンナとの付き合いは長いものの、恋人関係に進めずに焦るコナーは、思い切って自分の気持ちをアンナに打ち明ける。それぞれの思惑が複雑に絡み合う中で、彼らは理想のパートナーを手に入れることができるのだろうか・・・・・?
 
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たぴおか的コメント    9人の男女が複雑に入り組んだ人間の中で、ある者は見事恋愛を成就させ、ある者は恋に破れていく、そんな様子がコメディタッチで軽妙に描かれている。その9人の男女を演じるキャストが豪華で、その豪華さだけでも観る価値は充分にあるだろう。そして、いつもだったら「スカーレット・ヨハンソンが目当てで・・・・・」とか「ベン・アフレックのモアイ顔が・・・・・」とか言いたくなるころだが、今回ばかりはスカーレット観たさだけではなく、ベン・アフレックも顔は相変わらずだが、彼の演じた役柄のためか初めて彼がカッコ良く見えて少しばかり見直した。
 コピーには「男子禁制のカールズ・トーク・ムービ」などとあるが、決して女性の立場から一方的に描かれた作品ではなく、男性にも男性なりの楽しみ方がある。そして、男性・女性それぞれが面白いと感じる点は微妙にずれているはずで、そのギャップこそがこの作品の核心だと言っていいんじゃないかな。ミイラ取りがミイラになったようなアレックスの気持ちはよくわかり、自分の気持ちに気づいて即行動に移したその意志の強さは見習いたいものだ。ニールがベスに指輪を渡す方法はさり気なくてカッコイイし、ジャニーンの束縛に閉塞感を感じていたベンが浮気をしたのはやむを得ない(笑)。そもそも、あのような夫婦仲で息が詰まりそうなところへ、スカーレット扮するアンナのような「超」がつくほど魅力的な女性が現れたら、健康な成年男子であれば誘惑に打ち勝つことなど絶対に不可能だ。特に今回のスカーレットが演じたアンナは、水着姿や下着姿を惜しげもなく披露して、蠱惑的な小悪魔という言葉がぴったりな、彼女のために用意されたような役柄だった。