評 価
File No.
1033
製作年 / 公開日
2009年 / 2009年08月07日
製 作 国
アメリカ
監 督
スティーヴン・ソマーズ
上 映 時 間
118分
公開時コピー
この戦い、かなり刺激的。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
チャニング・テイタム
[as デューク]
レイチェル・ニコルズ
[as スカーレット]
マーロン・ウェイアンズ
[as リップ・コード]
シエナ・ミラー
[as アナ/バロネス]
レイ・パーク
[as スネークアイズ]
イ・ビョンホン
[as ストームシャドー]
ジョセフ・ゴードン=レヴィット
[as レックス/コブラコマンダー]
アドウェール・アキノエ=アグバエ
[as ヘビーデューティ]
クリストファー・エクルストン
[as ジェームズ・マッカラン/デストロ]
サイード・タグマウイ
[as ブレーカー]
デニス・クエイド
[as 司令官ホーク]
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あ ら す じ
アメリカ軍兵士の
デューク
と
リップ・コード
は、最新の科学兵器ナノマイトを極秘に輸送する任務に就いていた。世界の兵器市場の70%を占めるMARS産業が開発したナノマイト、それは本来は癌治療のために開発されたナノサイズのロボットで、周囲の金属という金属を瞬く間に浸食してしまうという恐るべき能力を持っていた。ところが、その任務の遂行中に数人の集団が最新の兵器を使って襲撃してくる。そしてデュークは、その中にかつて彼と婚約までしていた女性
アナ
を見つけて困惑するのだった。
敵は圧倒的に優勢でナノマイトを奪われそうになったとき、助っ人が現れた。彼らは世界屈指の精鋭で構成された機密部隊“G.I.ジョー”のメンバーで、デュークとリップ・コードはナノマイトと共に彼らの秘密基地へと導かれる。そして、司令官の
ホーク
からナノマイトの護衛が正式にG.I.ジョーに委任されたことを知ると、G.I.ジョーへの入隊を志願する。2人は特殊な訓練を優秀な成績でクリアし、新たなG.I.ジョーのメンバーとして再度ナノマイトを奪おうと襲来するであろう悪の組織コブラとの戦いに備えるのだった。
ところが、部外者には極秘であったはずのG.I.ジョーの秘密基地をどうやってかぎつけたか、コブラが大胆不敵にもナノマイトを奪いに現れた。敵のひとりはもちろん“バロネス”ことアナ、そして一人はG.I.ジョーのメンバー、
スネークアイズ
と過去に因縁のある
ストームシャドー
だった。そして、ホーク司令官は瀕死の重傷を負わされてしまい、ナノマイトはバロネスにまんまと奪われてしまう。実は、それらはすべてMARS産業のCEO
マッカラン
の自作自演で、彼は莫大な金額でナノマイトを海外に売り渡そうと企てる、コブラの一員だったのだ。両者の立場は転し、今度はG.I.ジョーがナノマイトを奪い返さなければならなくなった。しかし、敵の動きは早く、既にナノマイトは兵器化され、最初の実験台に選ばれたのはパリのエッフェル塔だった。
エッフェル塔を狙いナノマイト弾を携えたストームシャドーと、ナノマイトの停止装置を持つバロネス、2人を追うデューク、リップ・コード、スネークアイズ、スカーレットの壮絶なチェイスがパリの街中で繰り広げられる・・・・・。
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たぴおか的コメント
私の怪しげな記憶によると、確かG.I.ジョーはこの作品のようなハイテクを駆使した最新の先頭集団などではなく、あくまでも旧式の軍隊のそれもフィギュアではなかっただろうか。それを言ってしまえば、『トランスフォーマー』だって元はといえば日本で発売されたオモチャだったワケだから、細かい点を気にするのはやめにしよう。
さて、この作品の売りはなんと言っても最新のCG技術を駆使した映像にあるわけで、しかも監督があの『ハムナプトラ』のスティーヴン・ソマーズとあって、その点では充分に満足できる作品だった。特に、加速スーツを着てのカーチェイスなどは迫力満点で、予告編でも何度も見せられてもなお本編を観るとその出来に感心させられてしまう。エッフェル塔をナノマイトが浸食して倒壊するシーンなどは、よくぞやった!と褒めてやりたい気分だ。映画専門サイトの書き込みを見るとかなり酷評されているようだが、そもそも内容を云々する作品ではなく映像を楽しむべき作品だから、「中身がない」とか「屑のような作品」という評価をするような人はこの作品に求めるものが間違っているわけで、さらに言えばその手の酷評をする人は劇場で観ること自体が既に誤りだと言えると思う。
ところで、副題“THE RISE OF COBRA”からもわかる通り、初めから続編制作を想定して作られており、従ってこの作品がその導入部分になるのは明らかだ。それならば、もっとじっくりとG.I.ジョーがどういう組織でメンバーがどのような能力に長けているのかを説明してもいいと思う。あまりにも展開が早くて登場人物に感情移入する暇もなく、あたかもジェットコースタームービーのように終わってしまった感があるのが残念。次回作への期待をも込めて、少々甘めの星8個にしてみた。