評     価  

 
       
File No. 1039  
       
製作年 / 公開日   2008年 / 2009年08月15日  
       
製  作  国   フランス  
       
監      督   オリヴィエ・メガトン  
       
上 映 時 間   103分  
       
公開時コピー   手首に罠、依頼品は赤い代物  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   ジェイソン・ステイサム [as フランク・マーティン]
ナタリア・ルダコーワ [as ヴァレンティーナ]
フランソワ・ベルレアン [as タルコニ]
ロバート・ネッパー [as ジョンソン]
ジェローン・クラッベ
アレックス・コボルド
ヤン・サンベール
エリック・エブアニー
デヴィッド・カンメノ
シルヴィオ・シマック
デヴィッド・アトラッキ
セーム・シュルト
 
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あ ら す じ    契約厳守、名前は聞かない、依頼品は開けない、の3つのルールを自らに課す、超一流のプロの運び屋フランク・マーティン。ある日、彼の部屋に1台の車が飛び込んでくる。運転手は同業者のマルコムで、フランクは以前ある依頼を断って代わりに彼を紹介したことを思い出した。フランクはすぐさま救急車を呼びマルコムは運ばれていったが、車の後部座席にはもう一人若い赤毛の女性が乗っていた。彼女の手首には特殊なブレスレットが装着されており、それを見た瞬間フランクは事態を察して救急車を追って呼び戻そうとしたが、時すでに遅く救急車は爆発炎上してしまった。そして、後ろから何者かに殴打されたフランクは意識を失ってしまう。
 意識を取り戻したフランクはとある部屋に拘束されており、彼の手首にも例のブレスレットが取り付けてあった。そして、現れた依頼人のジョンソンから、再び品物の運搬を頼まれる羽目になった。ブレスレットはフランクが依頼を放棄しないために、車から20メートル離れると爆発する仕組みになっていたのだ。
 フランクの愛車アウディのトランクには依頼品が積まれ、その助手席にはあの赤毛の女が乗っていた。フランクが同乗を断ると、ジョンソンは女の頭に銃を突きつけて殺そうとしたため、やむなく女を乗せてフランクは車を走らせるのだった。
 依頼品の届け先はすべてナビで指示される中、フランクが向かったのはエンジニアの友人オットーの工場だった。彼ならばあるいはブレスレットを外せるかと考えたのだが、残念ながらそれは不可能だったうえに、車に取り付けられた発信器も容易には取り外すことが出来なかった。そこへ、フランクがルートを外れたことを察知したジョンソンが送った刺客が現れたが、フランクは得意の格闘技で敵を残らず倒してしまう。これを見た赤毛の女は、フランクならばマルコムには出来なかった任務の遂行が可能かもしれないと期待を抱き、頑なだった態度を和らげていく。彼女ヴァレンティーナの信頼を得たフランクは、その後幾度も訪れた障害をことごとく排除してひたすら任務を遂行していくが、やがて依頼品が何であるかに気づき、その裏に大きな陰謀が隠されていたことを知るのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    ジェイソン・ステイサム扮するプロの運び屋フランク・マーティンが痛快無比なアクションを堪能させてくれるシリーズ3作目。個人的にはこの3作目がもっとも気に入っている。フランクとタルコニがボートの上でノホホンと釣りをしているシーンから始まり、ラストも同じ釣りのシーンで締めくくられているのだが、タルコニはしきりにフランクに「おまえは変わった」といい、フランクは「何も変わっていない」と答える。そして、タルコニが「変わった」と言った意味がわかるのだが、それがとても微笑ましくて気に入ってしまった。
 小道具を使ったジャッキー・チェンさながらのアクロバティックなアクションは健在で、今回は敵に掴まれた服を一枚一枚脱いでいき、しかもただ脱ぐだけではなく脱いだ服を武器として利用するという、“ストリップ・アクション”とでも言うべきシーンが目新しい。というか、正直言って結構笑える。そして、愛車から振り落とされたフランクが、車から20メートル離れるわけにはいかないために必死に自転車で追うシーンが大きな見せ場だ・・・・・と思ったら、後半ではさらにスケールアップして、なんと走っている列車に車ごと飛び乗ってしまうというとんでもなく荒唐無稽なシーンが登場し、さらには切り離された車両への車を使ったダイビングもあり、よくまぁこれだけの無茶なアクションを考えつくものだとほとほと感心させられた。
 今回は初めてフランクの任務に直接女性が絡むのだが・・・・・と思ったら、よく考えてみると1作目でもスー・チーがしっかりと絡んでた(笑)。今回のヒロインは、一見するとソバカスだらけでスレた感じの、お世辞にも可愛いとは言えない女性なのだが、こういうのがリュック・ベッソンの趣味なのだろうか?そんな彼女が、ストーリーが進むにつれてだんだん彼女が可愛くていじらしく見えてくるのは不思議だ。