評     価  

 
       
File No. 1045  
       
製作年 / 公開日   2007年 / 2009年08月22日  
       
製  作  国   オーストラリア  
       
監      督   アンドリュー・トラウキ  
       
上 映 時 間   89分  
       
公開時コピー   あなたの知らない最も残酷な実話。
叫び声すら噛み砕かれる!!
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   メーヴ・ダーモティ [as リー]
ダイアナ・グレン [as グレース]
アンディー・ロドレーダ [as アダム]
 
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あ ら す じ    旧家でオーストラリア北部でのバカンスを楽しんでいたリーと姉のグレース、そしてその恋人のアダム。3人はリバーフィッシングに出かけ、ガイドのジムに案内されてマングローブが生い茂る広大な沼地へと到着した。アダムとジムが釣りを始めてしばらくした時、突然巨大な何物かがボートに激突し、ボートが転覆してしまう。
 ボートに激突したのは、巨大なクロコダイルだった。そして、グレースとアダムはマングローブの木の上に登り、リーは転覆したボートの上に這い上がってかろうじて難を逃れたが、ジムがクロコダイルの犠牲になってしまう。その後リーも無事アダムとグレースがいるマングローブにたどり着いたものの、彼ら3人がそこにいることを知る者は誰もいないため、自力で脱出する方法を考えなければ成らなかった。
 ボートを使って脱出するしか方法はない、と女性2人を説得したアダムは、クロコダイルが潜む水へ入りボートへと向かった。そして、無事転覆したボートを元に戻し這い上がろうとした瞬間、無情にもクロコダイルが襲いかかりアダムも犠牲になってしまう。残されたリーとグレースは、この状況から生きて脱出することができるのだろうか・・・・・?
 
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たぴおか的コメント    今改めて考えてみると、なぜこの作品を観ようと思ったのかがわからない(笑)。この作品は2003年に起きた実話に基づいているのだが、同じ実話を元にした作品で思い浮かぶのは、サメとクロコダイルの違いはあるが『オープン・ウォーター』だ。この作品は本物のクロコダイルを、そして『オープン・ウォーター』もやはり本物のサメを使っており、いずれも危険きわまりない撮影だったことだろうと思われる。
 こういう作品を観るにつけ、人間は万物の霊長などと驕り高ぶっているものの、それもすべては道具を使うことができるゆえであって、丸腰ではクロコダイルにもサメにも敵わない弱い生き物だということを痛感する。それはともかく、よくわからないのはクロコダイルの習性だ。人を襲って食糧にするのはわかるが、必ずしもそうとは限らないようで、この作品のリーは一度はクロコダイルに襲われたものの、その後悔い殺されることなく助かっている。自分の縄張りを侵す敵を排除したということなのだろうか。
 話が横道にそれたようだから元に戻すが、クロコダイルに襲われる恐怖が今ひとつ描き切れていないように感じたのは、やはり高い木の上にいれば襲われないという安心感があるためだろうか。冷静になって考えれば、無事脱出する方法があったのではないかという気がするのだが。