評     価  

 
       
File No. 1049  
       
製作年 / 公開日   2009年 / 2009年08月29日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   森岡 利行  
       
上 映 時 間   110分  
       
公開時コピー   女の子の数だけ、
シアワセの道がある
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   深津 絵里 [as 高原菜都美]
大後 寿々花 [as 高校時代の菜都美]
波瑠 [as 高校時代のきみこ]
高山 侑子 [as 高校時代のみさ]
森迫 永依 [as 小学時代の菜都美]
三吉 彩花 [as 小学時代のきみこ]
佐藤 初 [as 小学時代のみさ]
福士 誠治 [as 財前静生]
風吹 ジュン [as 藤井里美]
大東 俊介 [as たか]
佐野 和真 [as しん]
賀来 賢人 [as 片桐俊夫]
落合 恭子 [as あき]
板尾 創路 [as 高原房蔵]
奥貫 薫 [as 高原光代]
 
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あ ら す じ    新米の編集者財前静生は、担当となった漫画家高原菜都美の家に訪れて唖然とした。36歳の売れない作家・菜都美の部屋にはゴミや脱ぎ捨てた衣類が散乱し、締め切りが間近にもかかわらず昼間からビールを空けてペンは全く進まない。見るに見かねた財前は菜都美の部屋の掃除を始める始末だった。
 そんな菜都美は小学校時代、母親光代と新しい父親房蔵に連れられて、愛媛のとある町に越してきた。そして、車窓から見えた掘っ立て小屋が気になって行ってみたところ、そこで菜都美と同い年くらいの少女が2人で遊んでいた。菜都美はその2人、きいちゃんこときみこみさちゃんの2人から拒絶されたが、菜都美が捨てられていた子猫を拾ったことをきっかけに仲良くなる。以来、毎日3人は一緒の時間を過ごすようになる。きいちゃんとみさちゃんは菜都美にとってかけがえのない親友だったが、その時の菜都美はそのことに気づいていなかった。
 高校生へと成長した菜都美は、相変わらずいつもきいちゃんとみさちゃんと一緒にいた。けれども、菜都美の中では次第に自分はきいちゃんやみさちゃんとは違うんだという思いが強くなってくる。そして、きいちゃんとの間に生まれた亀裂は深まり、やがて突然の別れが訪れるのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    『いけちゃんんとぼく』が公開されたばかりの漫画家・西原理恵子の自伝的漫画を実写化した作品。深津絵里が主演ということと、どうも女性向けに作られているような先入観があったため、劇場へ行くかどうか迷っていたのだが、結局劇場へ足を運ぶこととなった。その決め手は言うまでもない(?)、このところ『グーグーだって猫である』『おっぱいバレー』と脇役が続いていた大後寿々花ちゃんが、久しぶりに主役クラスで出演しているという点だ。
 大後寿々花目当てで観た私にとっては幸いなことに、作品自体も高校時代をメインに描かれているような印象を受けた。そして、子供から大人へと揺れ動く年頃の少女を見事に演じ切った、大後寿々花の演技の上手さを改めて見せつけられた思いだ。そして、彼女は将来絶対に美人になると思う(笑)。また、友人のきみこの高校時代を演じた波瑠も良かった。そして、小学校時代の菜都美、きみこ、みさを演じた少女達も、森迫永依チャンを筆頭に個性的で良かっただけに、高校時代のみさを演じた高山侑子の下手さだけが浮いてしまっているのが残念。『空へ−救いの翼−』の時はそれほど気にならなかったが、やはり周囲の役者が上手いとどうしても力量不足が目立ってしまう。もう少しキャスティングを考えて欲しかった。
 そして、肝心の深津絵里なのだが・・・・・やっぱり私は彼女がどうしても好きになれない。演技は下手ではないにせよ取り立てて上手いとも思えず、例えば中谷美紀かあるいは永作博美あたりが演じてくれた方が好感度はずっと上がったことだろう。