評     価  

 
       
File No. 1054  
       
製作年 / 公開日   2009年 / 2009年09月11日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ギャヴィン・フッド  
       
上 映 時 間   108分  
       
公開時コピー   斬り裂かれた運命を変えろ。  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   ヒュー・ジャックマン [as ローガン(ウルヴァリン)]
リーヴ・シュレイバー [as ビクター]
リン・コリンズ [as ケイラ]
ダニー・ヒューストン [as ストライカー]
テイラー・キッチュ [as レミー・ルボー(ガンビット)]
ライアン・レイノルズ [as ウェイド・ウィルソン(デッドプール)]
ウィル・アイ・アム [as ライス]
ダニエル・ヘニー [as エージェント・ゼロ]
ドミニク・モナハン [as ブラッドリー]
ケヴィン・デュランド [as フレッド・デュークス]
 
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あ ら す じ    1845年。父親を殺されたことをきっかけに、ミュータントとしての特殊な能力に覚醒した少年ローガンは、同じく特殊能力を持った兄ビクターと2人で支え合って生きていくことになった。以来150年もの間、数々の戦争に傭兵として身を投じてきた2人だったが、そんな中次第にビクターの凶暴性がエスカレートしていく。そんなローガンとビクターに目を付けた男がいた。特殊部隊“チームX”を率いる軍人ストライカーだった。
 ストライカーの指令の下“チームX”の一員として数々のミッションをこなすにつれ、殺戮自体を楽しむビクターに対し、ローガンはチームの非人道的な任務に反感を覚え、“チームX”を離脱してビクターとも袂を分かつのだった。それから6年の年月を、ローガンはカナダの山奥で美しい女性ケイラと静かな毎日を送っていた。それは、1世紀以上も続いた殺戮の日々からは得ることの出来ない、安らぎに満ちた穏やかな時間だった。しかし、その平穏がやがて打ち砕かれる日が訪れる。きっかけは、あの“チームX”のストライカーがローガンを訪ねてきたことだった。
 ストライカーはローガンに、かつての“チームX”のメンバーが次々に殺害されていると警告する。そして、警告通り現れた殺人者にケイラが殺されてしまった。ローガンはケイラの殺害現場に残された爪痕から犯人が兄ビクターであることを察し、ビクターを探し出して戦いを挑むが、圧倒的なビクターの戦闘力の前にあえなく敗れてしまう。そんなローガンに手をさしのべたのは、ストライカーだった。彼はローガンの骨格に超金属アダマンチウムを移植し、最強の戦士に改造すると提案してきたのだ。ローガンはストライカーの申し出を受け入れて危険な改造手術を受けるが、ストライカーの真意を知って記憶を消される寸前に脱出した。こうして誕生した不死身の戦士ウルヴァリンは、宿敵ビクターとの決着をつけ、また、ストライカーの野望を阻止するために、巨大な組織へ単身立ち向かうのだったが・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    『X-MEN』シリーズの主人公、ヒュー・ジャックマン扮するウルヴァリンの誕生秘話を描いた作品。ウルヴァリン誕生の謎についてはシリーズ2作目で一旦提示されたものの、3作目の『ファイナル・ディシジョン』では全く触れられずに終わってしまった。それがこの作品で、スピン・オフという形で描かれることになったわけで、私としてはヒュー・ジャックマンの独壇場とも言っていいこの作品に悪い評価ができるはずもなく(笑)、ちょっと甘めだが星9個を付けさせてもらった。
 私は原作となるコミックを読んだことなどもちろんあるはずもなく、このウルヴァリン誕生にまつわるストーリーがコミックにもあったのか、あるいは全くのオリジナルなのかわからないが(おそらくは後者だと思われるが)、ウルヴァリンの骨格がアダマンチウムという特殊な金属でできていること、彼が自らの過去の記憶を失っていたことなど、シリーズ3作と巧みに結びつくように作られていて、特に矛盾らしき矛盾は見当たらない。登場人物も、私の勝手な推測では少年時代のサイクロプスが登場しており、またMEN2』でミュータントを根絶やしにしようと企てたストライカーとこの作品のストライカーも同一人物だろう。一方、この作品で初めて知ったのは、ウルヴァリンが生まれたのは1840年前後であり、彼の年齢はおおよそ165〜170歳(!)であること。どうやら、彼は一定の年齢にまで成長したらそこから老化しないようだ。