評     価  

 
       
File No. 1055  
       
製作年 / 公開日   2009年 / 2009年09月12日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   松本 人志  
       
上 映 時 間   93分  
       
公開時コピー       

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   松本 人志  
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あ ら す じ    メキシコのとある町のとある一家。主らしき男が、覆面を着けて新聞に目を通している。かれは覆面レスラーのエスカルゴマンで、その日も試合を控えていた。彼の妻はその日に限りなぜか不安を感じていたが、そんなことを気にも留めずに彼は試合会場へと向かった。
 水玉模様のパジャマを着たひとりの男が、ドアも窓もない白い壁に囲まれた部屋で目を覚ます。そこがどこなのか、そして自分がなぜそこにいたのかも男は知らなかった。声をかけてみるが、返事も返ってこない。壁を叩いてみても、何も起こらない。ところが、男は壁に奇妙な形をした突起物があることに気づき、その突起物を押してみたところ・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    デビュー作『大日本人』だけで判断するのもどうかと思い、もう一度だけ劇場で観てみることにした松本人志監督作品。ただ、今回はさすがに無料ポイントを使っての鑑賞となった。そして、最悪の作品を覚悟していた私の予想に見事応えてくれた、救いようのない作品だった。評価は『大日本人』と同じく「論外」にしてもよかったのだが、それではあまりにお約束すぎてつまらないし、プロレスの大逆転シーンに免じて星を1個だけ付けることにした。この作品を観て確実に言えることは、これで金輪際彼の監督作品を観ることはなくなったということだ。
 それにしても、一度ならず二度も劇場へ足を運んだ私も私だが、こんな作品をプロデュースする人間の神経も疑ってしまう。おそらく切り詰めれば15分程度の尺に収まってしまうような内容を、無理93分にまで矢理引っ張ったその苦労だけは認めよう。唯一面白いと思ったのはルチャリブレ(メキシコのプロレス)のシーンだけで、さすがにあの大逆転の発想だけには不覚にも笑ってしまったが(なんか、『大日本人』に出てきた“獣”にあんなのがいたような気がするのは気のせいか)、あのオチのために延々とメキシコでの映像を見せられたのかと思うと、ドッと疲れが・・・・・・。そしてあとはただ眠気を誘うだけ。こうやって真面目にコメントするのも馬鹿馬鹿しく感じてしまう。
 前作でも感じたのだが、松本人志という男は映画をナメているとしか思えない。観客がわざわざ劇場まで行って料金を払ってまで観るという現実をどう考えているのか?自宅でテレビを観るのとはワケが違うのだから、その点をわきまえてもらいたい。こんな作品作りを続けていれば、映画ファンはもちろんのことテレビのファンをも失うことになると思うのだが。