評     価  

 
       
File No. 1071  
       
製作年 / 公開日   2009年 / 2009年09月26日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ネヴェルダイン  
       
上 映 時 間   96分  
       
公開時コピー   充電しないと、即停止。  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   ジェイソン・ステイサム [as シェブ・チェリオス]
エイミー・スマート [as イヴ]
クリフトン・コリンズ・Jr [as エル・ウロン]
エフレン・ラミレッツ [as ヴィーナス]
バイ・リン [as リア]
デヴィッド・キャラダイン [as プーン・ドン]
ドワイト・ヨーカム [as ドク・マイルズ]
ジュラン・チディ・ヒル
レノ・ウィルソン
キーオニー・ヤング
アート・シュー
ジョセフ・ジュリアン・ソリア
コリー・ハイム
ジェリ・ハリウェル
 
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あ ら す じ    遥か上空のヘリコプターから墜落し、地面に激突した殺し屋シェブ・チェリオスは死んではいなかった。ところが、救助隊が駆けつけた時、チェリオスの姿は忽然と消え失せてしまっていた。彼を連れ去ったのは、中国マフィアの一団であり、目的は彼の心臓にあった。
 中国マフィアのボスで100歳という高齢のプーン・ドンは、自らの心臓がこれ以上持たないことを知り、強靱な心臓の持ち主であるチェリオスに目を付けたのだ。チェリオスの心臓はプーン・ドンに移植されてしまい、彼にはその代わりに人工心臓が埋め込まれたのだった。ところが、一味の拘束を逃れて車で逃走する際、チェリオスは迂闊にも車でコンクリート壁に激突する事故を起こしてしまい、その際に人工心臓の充電池を壊してしまう。
 チェリオスは馴染みのヤミ医者ドクに相談したところ、体を帯電させれば心臓も充電されること、けれども人工心臓は2日程度しかもたないあくまで臨時の者であることを知らされる。彼は車のバッテリーで充電すると、心臓を持ち去った男を追って訪れたストリップ劇場で恋人のイヴと再会し、彼女の協力のもと奪われた心臓を持って逃走したジョニー・バンを追う。ところが、そんなチェリオスを正体不明のメキシカン・マフィアが追っていた。中国マフィアにメキシカン・マフィア、イヴや亡くなった友人ケイロの弟ヴィーナスをも巻き込む中、チェリオスは無事心臓を取り戻すことができるのだろうか・・・・・?
 
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たぴおか的コメント    まさか前作『アドレナリン(原題:CRANK)』で、ヘリから墜落したチェリオスが生きていて、しかも続編が作られるとは思ってもいなかった。前作のラストシーンから始まる今回の『ハイ・ボルテージ』は、前作のから引き継いだ設定(例えば、ヴィーナスが前作で死んだケイロの弟だったり、前作でチェリオスが倒したヴェローナ兄弟が、今回彼を狙うメキシコ・マフィアのエル・ウロンだったり)が随所に観られるので、時間的に余裕があれば前作をDVDで復習してから今回の作品に臨むことをオススメする。今回は体を帯電させなければ人工心臓が停止するという設定で、心臓を止めないために前作以上なおバカぶりをジェイソン・ステイサムが発揮してくれている。前作で苦笑させられた公衆の面前でのファックも今回はさらに過激度を増し、それ以外にも女性の裸のオンパレードで、前作ではR15+指定だったのが今回はついに18禁のR18+指定となってしまっているのも頷ける。
 どうせチェリオスの心臓を取っちゃうなら、人工心臓など与えずにそのまま殺してしまえば良かったようなものだが、どうやら彼の体の他の部分(敢えてどことは言いません ^-^;)も必要なために生かしておいたという設定がミソ。おかげで、チェリオスは充電するためにありとあらゆる手段を尽くすわけで、一体どうやって体を帯電させるのかは実際に観てもらった方がいいだろうが、あんなことをするとは、される側もイヤだろうがする側のジェイソン・ステイサムも真面目な顔をして演技するのが大変だったようだ。その辺りのいきさつについては、エンド・クレジットでNGシーン集があるので、最後まで席を立たない方がいい。それ以外にも笑えるシーンは満載で、特に競馬場でチェリオスになで回された老婦人が、インタビューで相手の男を「イギリスの俳優で、『トランスポーター』(実際には“トランスポーター”とは言ってないが)に出ている人に似ていた」と紹介するのは笑えた。ただひとつわからないのが、保冷ケースを持って逃げるジョニー・バンを追い、ついに捕まえて開いたケースの中身が一体何だったのか。最後まで中身が見えないだけに、すご〜く気になって仕方ない(笑)。テンポも非常に良く、前作よりもおバカさ加減とお下劣さ加減に磨きがかかったこの作品、何も理屈を考えずに観るにはもってこいで、疲れた時でも眠気を忘れてしまうこと請け合いだ。