評 価
File No.
1083
製作年 ／ 公開日
2009年 ／ 2009年10月16日
製 作 国
アメリカ
監 督
アン・フレッチャー
上 映 時 間
108分
公開時コピー
そのプロポーズ、上司命令。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
最初に観たメディア
Theater
Television
Video
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
キ ャ ス ト
サンドラ･ブロック
［as マーガレット・テイト］
ライアン・レイノルズ
［as アンドリュー･パクストン］
ベティ・ホワイト
［as 祖母のアニー］
メアリー・スティーンバージェン
［as グレース・パクストン］
クレイグ・Ｔ・ネルソン
［as ジョー・パクストン］
マリン・アッカーマン
［as ガートルード］
オスカー・ヌニェス
［as ラモーネ］
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
あ ら す じ
ニューヨークの出版社で編集長を務める
マーガレット・テイト
は、社員からは“魔女”と恐れられるバリバリのキャリアウーマンだった。ある日会長に呼に出されたマーガレットは、昇給の話だと思い込んで期待していたところに、思いもよらない話をされる。カナダ人である彼女は、ビザの申請を延ばし延ばしにしていたために国外退去を命じられたというのだ。そんなことで今まで積み重ねてきたキャリアを諦めることなどできないマーガレットは、彼女を呼びに来たアシスタント・
アンドリュー・パクストン
の顔を見て、咄嗟の思いつきで宣言した。「私たち、結婚するんです」と。
マーガレットから言われた突然の結婚にアンドリューは当然猛反発したものの、この話を断ればクビでキャリアが無駄になると脅され、渋々と偽装結婚に同意することとなった。そして、週末にはアンドリューの実家へ行って、アンドリューの家族に婚約者であるマーガレットをお披露目することとなった。
アンドリューに連れられ、彼の実家があるアラスカの小さな町シトカに着いたマーガレットは、町中にパクストンの店があることに驚く。彼の一家は地元では有名な裕福な家庭だったのが、アンドリューはそのことを一言もマーガレットに話していなかったのだ。彼の母親
グレース
や祖母
アニー
らに温かく迎えられたマーガレットとアンドリューは、いよいよ偽装結婚の大芝居に臨むのだったが・・・・・。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
たぴおか的コメント
サンドラ･ブロックお得意のラブコメ作品。観ていてどうしても『あなたが寝てる間に・・・』とダブるような気がしてならなかった。彼女が扮するマーガレットに家族がいないこと、相手のアンドリューの家族がとても温かな人たちであること、結婚式の土壇場になって真実を告白して身を引くこと、その彼女を追ってアンドリューが職場に駆けつけるところなど、共通点が多いのは確かだ。おそらく、制作者側は『あなたが・・・』との共通点など全く意識していなかったとは思うが、『あなたが・・・』をもうすでに10回以上も観ている私には、両者が大筋では同じ作品であるように思えて仕方ない。そう言えば、祖母が心臓が悪いっていうのも共通しているなぁ。
国外退去を避けるために無理矢理部下を自分と結婚するよう仕向けたマーガレットと、上司命令でやむなく結婚することとなった部下アンドリューの2人の気持ちの変化がこの作品の最大の見せ場なのだが、残念ながらその辺りの描写は今ひとつ説明不足で、アンドリューの父親との確執などは思い切って割愛してもいいから、もっと2人の心情の変化を丁寧に描いて欲しかった。ラストがああなるというのはだいたい予想できたが、そう予想しながらも「本当にそうなるのか？」と半信半疑だったのは、まぎれもなく2人の気持ちが確実に変わっていることの説明が不足しているためだ。
そうは言うものの、40歳を過ぎた今なおこういう役柄をやらせたサンドラ･ブロックは可愛らしいし、その彼女のキャラクターが反映されてか全体的にイヤミのないスッキリとまとめられた作品であると思う。加えて、登場するキャラクターが皆いわゆる「いいひと」ばかりで、後味も非常にいい。アッという間に過ぎてしまった108分だった。
