評 価
File No.
1087
製作年 / 公開日
2009年 / 2009年10月24日
製 作 国
日 本
監 督
新城 毅彦
上 映 時 間
122分
公開時コピー
僕たちの恋愛には、 タイムリミットがある。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
井上 真央
[as 種田繭]
岡田 将生
[as 垣野内逞]
杉本 哲太
[as 垣野内稔]
森口 瑤子
[as 垣野内涼子]
細田 よしひこ
[as 鈴谷昴]
原田 夏希
[as 上原照]
窪田 正孝
[as 杉山律]
寺田 有希
[as 田村結子]
堀内 敬子
[as 鈴谷良美]
山本 學
[as 鈴谷隆三]
仲村 トオル
[as 種田孝仁]
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あ ら す じ
医師である父・
種田孝仁
が勤務する病院で、8歳の
種田繭
は入院患者である少年
垣野内逞
と出会う。互いに幼い恋心を抱く繭と逞だったが、ある日孝仁が逞の両親
稔
と
涼子
に逞が20歳まで生きられないことを宣告しているのを耳にしてしまう。「死」という言葉の実感が持てない幼い逞は繭に、「大人になったら宇宙飛行士になって繭と結婚する」と叶うはずのない約束を交わすのだった。
やがて成長した2人は高校受験を控え、逞は未だに自分を一途に想って支えてくれる繭の将来に不安を抱くようになる。自分が死んだ後、繭はどうなってしまうのか、と。そして、ついに逞は繭と同じ地元の公立高校ではなく、私立の名門校紫堂高校へ進学し、繭と決別する決心をした。見事紫堂高校に合格した逞は、卒業式の日に繭にさよならも言えないまま、別々の道を歩くことになった。
紫堂高校の入学式。新入生を代表して壇上で挨拶を述べる生徒の名を聞いた逞は耳を疑った。「種田繭」と呼ばれて壇上に上がったのは、まぎれもないあの繭だったのだ。繭はどうしても逞と一緒にいたい一心で猛勉強をし、なんとトップの成績で紫堂高校に入学していたのだ。こうして、逞の決意は脆くも崩れ去り、再び繭と共に過ごす高校生活が始まった。そんな繭に目を付けたのは、成績2位で合格した学年のアイドル的存在
鈴谷昴
だった。昴は繭に対する想いを隠そうともせず、強引なまでに繭を自分の恋人にしようと迫る。しかし、昴のそんな行動の裏には、実はかつて父親を心臓の病気で失ったという悲しい思いを繭にさせまいとする気持ちがあった。
一方の逞は、検査で訪れた病院で、自分と同じ心臓に爆弾を抱えた女性
上原照
と再会する。逞の病状は着実に進行し、繭と逞の気持ちは揺れ動き始める中、2人の気持ちをあざ笑うかのようにさらなる非情な運命が2人を待ち受けていた・・・・・。
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たぴおか的コメント
主演の井上真央が、どうしても『花より男子』の牧野つくしとダブってしまい、特に高校の入学式で壇上から「バカ逞!」と叫ぶシーンなどは、前にどこかで観たような既視感すら感じてしまう。とは言うものの、相変わらず可愛さ・演技の双方とも文句のつけようがない。一方の岡田将生の演技も悪くなかったのだが、内容は申し訳ないが陳腐と言うか、あまりにもあり得ない設定が満載で現実感が欠如したおとぎ話にしか受け取れないのだ。
急ブレーキはおろか減速さえもせずに人を撥ねてしまう車、あれほどの速度で走る車に激突された昴の顔は傷ひとつなく綺麗だなんて・・・・・。最後の時間になると宣告された逞が急に元気になって、遊園地の絶叫マシンに乗るか?臓器提供を望む子供の意志を尊重せず、意固地なまでに起きもしない奇跡を願って心臓の提供を拒否する昴の母親と祖父の姿の醜さは目を覆いたくなるばかり・・・・・。激しい運動ができない逞が、よりによって繭を賭けて昴と100m走をして、しかも勝ってしまうなんて・・・・・下手をすればそのまま死んでしまう可能性だってあるし、昴に勝てる保証だって何もないのに・・・・・。これほどあり得ないが重なると腹を立てることさえもバカバカしく思えてくる。感動したシーンはと言えば、幼い繭が四つ葉のクローバーを見つけた逞を押しのけ、泣きながら逞の病気が治るように願いをかける場面くらいだった。