評     価  

 
       
File No. 1088  
       
製作年 / 公開日   2009年 / 2009年10月24日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ロベルト・シュヴェンケ  
       
上 映 時 間   110分  
       
公開時コピー   私の彼はいま、6歳の私に
会いに行っています。
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   エリック・バナ [as ヘンリー]
レイチェル・マクアダムス [as クレア]
アーリス・ハワード [as リチャード・デタンブル]
ロン・リヴィングストン [as ゴメス]
スティーヴン・トボロウスキー [as デビッド・ケンドリック博士]
ジェーン・マクリーン [as チャリス]
ブルックリン・プルー [as 少女時代のクレア]
 
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あ ら す じ    クレアはある日、図書館の司書ヘンリーと出会う。20歳のクレアと28歳のヘンリーは初対面だったが、実はクレアは6歳の時に30歳のヘンリーと出会って以来、ずっとヘンリーに見守られるように育ってきたのだった。だから、その出会いはクレアにとって、ずっと恋し続けていたヘンリーとやっと巡り会えた運命の一瞬だったのだ。6歳のクレアと30歳のヘンリー・・・・・実はヘンリーは遺伝子の一部に異常があり、それが原因で現在・過去・未来の時間軸を本人の意志にかかわらず突然移動してしまうというタイム・トラベラーだったのだ。
 自分の特異な体質のために他人と深く関わることを避けていたヘンリーだったが、すでに自分をよく知り理解してくれているクレアに強く惹かれ、やがて2人はめでたく結ばれるのだった。しかし、結婚後も時と場所を選ばずに突然ヘンリーは消えてしまい、クレアはただ消えた彼が戻ってくるのを待つしか術がなかった。
 やがてそんな2人に大きな転機が訪れる。クレアが妊娠したのだ。ところが、喜んだのも束の間、クレアは子供を流産してしまった。そして、二度目の妊娠でもやはり流産となった時、夫婦はヘンリーの遺伝子を受け継いだ胎児にタイムトラベルの能力があるためだと考え、ヘンリーはこれ以上同じ苦しみをクレアが味わうのに耐えかねて、クレアに内緒である治療を受けるのだったが・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    う〜ん・・・・・どう考えてもエリック・バナがミス・キャストに思えるんだよなぁ・・・・・。この作品を観ていた私は、無意識にエリック・バナにジェラルド・バトラーのイメージを重ねていたことに、終わってから気がついた。何というか、エリックにはジェラルド・バトラーが醸し出すような「男の色気」が致命的に足りない気がして仕方ないのだ。従って、子供の頃からクレアがずっとヘンリーを想い続けていたことに対する説得力が極めて乏しく思えてしまう。ただ、それはあくまで彼の資質の問題であって、彼の演技が下手だなどと言っているワケではないので誤解のないように。
 対するクレアを演じたレイチェル・マクアダムスが文句なしに素晴らしい(かなり私情が絡んでます)。『きみに読む物語』以来彼女がお気に入りの女優に加わった私にとって、そもそもこの作品最大の見所は彼女なのであって、その魅力が十二分に生かされている点では満足できた。また、クレアの少女時代を演じたブルックリン・プルー(私はエンドクレジットを観るまでてっきりダコタ・ファニングの妹エル・ファニングだと思い込んでいた)が可愛く、演技も堂々としたもので10年後が楽しみだ。それだけに、ヘンリーとクレアの娘(確か名前はアルバだったたと思う)役の女の子が、もうちょっと可愛ければ良かったのにと思う。また、後半に進むにつれてヘンリーのタイムトラベルが頻繁に起きるようになり、その分ストーリーが散漫になってしまいまとまりに欠けるのはツライ。現在のヘンリーと過去あるいは未来から来たヘンリーの区別がつきにくいのも難点のひとつだろう。