評     価  

 
       
File No. 1112  
       
製作年 / 公開日   2009年 / 2009年10月24日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ジェイソン・コネリー  
       
上 映 時 間   90分  
       
公開時コピー   豪華オールスター・キャストで贈る戦慄のエクソシスト・バトルロイヤル!
壮絶なるアルマゲドン・ウォーズ!!
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   キューバ・グッディング・Jr [as マック]
ロン・パールマン [as ウェスリー博士]
レイ・ウィンストン [as ブレイクリー]
タリン・マニング
ヘンリー・ロリンズ
ザック・ウォード
ヴァレリー・クルス
ジェイソン・ロンドン
フランキー・G
ステファニー・ジェイコブセン
ブランドン・フォッブス
ビル・モーズリイ
 
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あ ら す じ    中東の砂漠地帯の地底深くで発見された遺跡。CIAは調査のために考古学のウェスリー博士をリーダーとする調査隊を派遣したが、その調査隊からの連絡が途絶えてしまう。そこで、ウェスリー博士の娘エリッサ・カーデルは、マックをリーダーとする7人の傭兵部隊を雇い、彼らと共にウェスリー博士の救出へと向かうのだった。
 地下900メートルの遺跡発掘現場で一行を出迎えたのは、バチカンの身分証を持つ正気を失った神父だった。なぜこんな場所に神父がいるのか、マックはエリッサに尋ねるが、明らかに何かを隠している彼女は堅く口を閉ざして何も語ろうとはしなかった。そして、一行はさらに先へ進もうとするが、発掘現場へのエレベーターはロックされており、その先も何物かを封印するかのように何重もの鋼鉄の厚い扉で封鎖されていた。
 そこへ、生存者と思われる一人の男が現れ、彼らに襲いかかってきた。マックは男の頭を撃ち抜いたにもかかわらず男は死なず、部隊の一斉射撃でようやく動きを止めることができた。ここにいたって、マックたち傭兵は、自分たちが予想だにしていなかった極めて危険な状況に置かれていることを悟ったが時すでに遅く、隊員達はひとり、またひとりと命を落としていく・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    う〜ん・・・・・またもや誇大コピーだ・・・・・。オフィシャルサイトを見ると「映画史上かつてない恐怖と戦慄!」などと評しているが、ホラーとしての怖さ、作品のモチーフ、いずれの点でも先だって公開された『REC2』の二番煎じといった感は否めない。
 思うに、マック率いる隊員たちは明らかにいわゆる“極限状態”に置かれているのだが、その描写が極めて甘いことがその原因だろう。あまりにもあっさりと襲ってくるゾンビ(と言うと語弊があるのだが)にやられてしまうため、緊迫感が持続できない。また、マックの過去の回想シーンがいたずらに冗長過ぎて、しかも頻繁に過去の回想に切り替わるものだから、緊迫感も持続するわけがない。しかも、そこまでして過去を執拗に描いた割には、オチがわかってみるとあまりに他愛ない。ハッキリ言って、過去の回想シーンなど挿入する必要などまったく感じられなかった。
 そもそも、この作品でマック達が挑んだ相手は悪魔なのだから、どれほど厳重な鉄の扉で封じ込めようとしても、すべて無意味じゃないのか?悪魔と戦うためには、傭兵の銃器ではなくて神父の聖水や十字架が必要なのでは?映画を観ながらそんなことばかり考えさせられてしまう、ある意味非常に雑な作りの作品だった気がする。