評     価  

 
       
File No. 1118  
       
製作年 / 公開日   2009年 / 2009年12月12日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ノーラ・エフロン  
       
上 映 時 間   123分  
       
公開時コピー   50年の時を越え、2つの人生がキッチンで出遭った。  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   メリル・ストリープ [as ジュリア・チャイルド]
エイミー・アダムス [as ジュリー・パウエル]
スタンリー・トゥッチ [as ポール・チャイルド]
クリス・メッシーナ [as エリック・パウエル]
リンダ・エモンド
メアリー・リン・ライスカブ
ジェーン・リンチ
フランシス・スターンハーゲン
ヘレン・ケアリー
ジョーン・ジュリエット・バック
クリスタル・ノエル
ヴァネッサ・フェルリト
 
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あ ら す じ    1949年のパリ。外交官であるポール・チャイルドを夫にもつアメリカ人女性ジュリア・チャイルドは食べることが大好きで、名門ル・コルドン・ブルーで男性に混じって料理を学ぶ。そして、友人2人と共に家庭でも作れる524のレシピを本にまとめて出版したところ、アメリカで大ベストセラーとなった。そのことをきっかけに料理番組にも出演することになり、アメリカの食卓に一大革命をもたらす女性料理家として賞賛を浴びることとなった。
 現代のニューヨーク。OLのジュリー・パウエルは、優しく理解のある夫エリックに何の不満もなかったものの、作家になる夢を諦めて平凡な仕事に甘んじていた。そんなありきたりの毎日とそれに流されている自分を変えてみたいと思っていたジュリーは、自分の料理好きを生かして、幼い頃から憧れていたジュリア・チャイルドの524のレシピを365日で作り、そのことをブログに綴ることを思いついた。そして、エリックの協力のもと無謀とも思えるジュリーのブログ生活が始まった。ところが、やがて彼女のブログが評判となり、雑誌や新聞からインタビューしたいとの依頼が舞い込むようになる・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    期待通りにエイミー・アダムスがとても可愛い。この作品を観て思ったのだが、ラブコメの女王と呼ばれたメグ・ライアンの後を引き継ぐ第一人者は彼女なのではないだろうか。ラブコメで主役を演じるにはルックスも必要だが、可愛ければ他はどうでもいいというワケにもいかず、当然のことながら馬鹿では演じられない。その意味ではエイミーは充分にその資質を備えているわけで、ラブコメというカテゴリーの枠にはめてしまうつもりはないが、少なくともラブコメを演じさせればトップクラスの演技が出来る女優の一人であることは間違いない。
 そして、もう一人の主役ジュリアを演じたメリル・ストリープとは『ダウト』に続いての共演となる。私は今までメリル・ストリープはもっと華奢な女優だと思っていたのだが、この作品で初めて彼女があれほどまでに立派な体格をしていることを知ってビックリ。本物のジュリア・チャイルドも185cmという大柄な女性だったらしいが、この作品でのメリル・ストリープはジュリアにそっくりとの評判で、細かいことを意に介さない女性離れした豪快な料理番組は、当時のアメリカに一大センセーションを巻き起こしたであろうことは容易に想像できる。
 ひとつ気になったのは、本当にジュリーの料理ブログに対して、ジュリアが不快感を抱いたのかという点だ。少なくとも彼女のブログにはジュリアに対するオマージュはあったとしても、彼女を軽んじるようなことや、まして侮蔑するような内容など些細もなかったと思われる。私はジュリア・チャイルドという女性が、そんな些細なことにこだわってジュリーを不愉快に思うような了見の狭い人ではないと信じたいのだが・・・・・。