評     価  

 
       
File No. 1120  
       
製作年 / 公開日   2009年 / 2009年10月03日  
       
製  作  国   韓  国  
       
監      督   ホン・ジヨン  
       
上 映 時 間   102分  
       
公開時コピー   彼らだけの愛のレシピ  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   シン・ミナ [as モレ]
キム・テウ [as サンイン]
チュ・ジフン [as ドゥレ]
チョ・ヘジン
パン・ウンジン
 
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あ ら す じ    天真爛漫なモレは、幼い頃から実の兄同様に慕ってきたサンインと結婚して1年、今でもサンインのことを「兄貴」と呼び甘い新婚生活を送っていた。ある日、モレは閉館中のアート展覧会に忍び込み、そこで出会った青年の前に理性を失って関係を結んでしまう。ところが、サラリーマンを辞めてフレンチ・レストランを開くことになったサンインが、パリから呼び寄せたシェフのドゥレに会ってモレは驚いた。あろうことか、あの日展示会で出会った青年がドゥレだったのだ。こうして、モレとサンイン、それにドゥレが加わった3人の奇妙な共同生活が始まった。
 結婚するまでサンイン以外の男性と付き合ったこともなく、当たり前のようにサンインと結婚したモレの心に、ドゥレの存在が初めて迷いを生じさせた。自由奔放で天才的なフレンチシェフのドゥレは、モレに対する恋心をストレートにぶつけてくる。そんなドゥレにモレは次第に惹かれていき、ドゥレとサンインの間で気持ちは激しく揺れ動く。そして、どうあがいてもかなわない料理の才能の持ち主ドゥレに対して、モレが惹かれていることに気づいたサンインの心には嫉妬が芽生えていき、ドゥレもまたモレに対する思いを隠しきれなくなっていく。
 いつバランスが崩れるともわからない、平均台の上を歩くような3人の関係は、やがてある出来事をきっかけに破綻を来す。かつてモレが展示会で浮気をしたと告白したその相手がドゥレだったことを、サンインが知ってしまったのだ。自分を巡って争うドゥレとサンインを見たモレは、ある決意を固めるのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    当初は5月30日公開予定だったところが、チュ・ジフンが麻薬使用で逮捕されたために日本公開が無期限延期となった曰く付きの作品。結局はチュ・ジフンに麻薬の常習性はなかったという判断のもと執行猶予付きの判決が下されて、ようやく劇場公開となったのだが、日本でも押尾学やのりピー夫妻の薬物使用が一大センセーションを巻き起こしたのは記憶に新しく、実に微妙なタイミングでの公開となったことは間違いない。配給元であるショウゲートとしてはなるべく早く公開したかっただろうが、折り悪く公開後1ヶ月で押尾が今度は薬物譲渡の疑いで逮捕されるとは、つくづく運の悪い作品だ。
 実は私もこの作品は公開早々に劇場へ行くつもりだったのだが、無期限延期になって以来存在すら忘れてしまっていた。そして、つい先日地元のシネコンでの上映がわかって、しかも1週間どの作品も1,000円というクーポンをもらったために劇場へ行くことにしたのだが・・・・・結論を言えば、存在を忘れたまま公開が終了になっても支障はなかったような、その程度の作品だった。まずは、邦題の副題『3人のレシピ』というのが全く意味不明。シーンは小間切れのうえに、前後と何の脈絡もなく、どう考えても不要としか思えないシーンが少なくない。登場人物の感情の描き方もお世辞にも上手いとは言えず、全く盛り上がりもないままに終わってしまった。ポスターのシン・ミナの笑顔にも完全に騙された(笑)。1,000円だったからまだ治まりもつくものの、もしも正規の料金を払っていたら「金返せ」モードに突入しかねない内容だった。