評     価  

 
       
File No. 1128  
       
製作年 / 公開日   2009年 / 2010年01月09日  
       
製  作  国   韓  国 / 中  国  
       
監      督   エヴァ・ジン  
       
上 映 時 間   107分  
       
公開時コピー   リベンジするならハッピーエンド  

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
キ ャ ス ト   チャン・ツィイー [as ソフィー]
ソ・ジソブ [as ジェフ]
ファン・ビンビン [as ジョアンナ]
ピーター・ホー [as ゴードン]
ヤオ・チェン [as リリー]
ルビー・リン [as ルーシー]
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
あ ら す じ    女流コミック作家のソフィーは、イケメンの外科医ジェフと付き合って2年になる。そして、ジェフがついにソフィーにプロポーズして結婚の準備に忙しくするソフィーは、ある日天国から地獄へと突き落とされる。ジェフが手術を担当した女優のジョアンナと恋に落ち、ソフィーはジェフから別れを告げられたのだ。
 2人の親友ルーシーリリーに励まされたソフィーは、ある計画を思いついた。それは、結婚式までの2ヶ月の間になんとしてジェフを取り戻し、その過程に駆使した作戦を彼女の新作に描き込むことだった。そして、早速彼女は最初の作戦“寛容と許し”に取りかかった。けれども、作戦は見事に失敗し、ソフィーはジェフの面前で立て続けに救いようのないドジを踏みまくってしまった。
 写真家のゴードンが主催するハロウィンのパーティに訪れたソフィーは、ゴードンとジョアンナが仲睦まじく写った写真を見て、酔っぱらった頭にひとつの名案が浮かんだ。それは、おそらくは自分と同じくジョアンナにフラれただろうゴードンを、自分の計画に引き込もうという者だった。こうして、渋々ながらも協力するゴードンをも巻き込んで、ソフィーのリベンジの作戦は繰り広げられる。果たして、彼女はジェフを取り戻すことができるのだろうか?それとも・・・・・?
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
たぴおか的コメント    今年最初の作品は、『ホースメン』が今ひとつ残念な出来だったチャン・ツィイーの主演作。今回はプロデュースも彼女自身が手がけている。今回はおそらく彼女初めてだろうと思われる、可愛いがドジなヒロインを演じるコメディ作品だ。共演は『映画は映画だ』の韓流俳優ソ・ジソブで、実は彼は『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』にも夜叉役で出演していたことを思い出した。もっとも、ゲゲゲの鬼太郎では特殊メイクのために顔はほとんど判別が突かなかったのだが(笑)。
 ストーリーはアジアン・コメディにありがちなベタな設定で、今さらとやかく言うつもりはないが、ソフィーがジェフを振り向かせるために次々と繰り出す作戦は、正直観ている方が恥ずかしくなってしまう。それでも全編にわたってチャン・ツィイーの魅力が全開で、ファンにとっては実に嬉しい作品であることは間違いない。一方、相手役のソ・ジソブはチャン・ツィイー扮するソフィーとファン・ビンビン扮するジョアンナの完全な引き立て役に回っていて、いまひとつ存在感が希薄に思えた。何のためにわざわざ韓流俳優を起用したのか、今ひとつ理解に苦しむところで、むしろ彼を生かすならばゴードン役に起用すべきだっただろう。
 早いもので、若い若いと思っていたチャン・ツィイーも今や30歳。とはいえ、彼女の体の抜群な柔軟性や運動能力の高さは『LOVERS』や『ラッシュアワー2』でも実証済みで、その彼女がエアロビのシーンでは体が堅くて四苦八苦するソフィーを実に上手く演じていて、事実はそうでないことがわかっているだけに余計にコミカルに感じた。当たり前のことかもしれないが、体が堅い演技をするためには柔軟でなければならない、演技をする上ではやはり体作りが非常に重要であることをあらためて感じた次第だ。