評     価  

 
       
File No. 1139  
       
製作年 / 公開日   2009年 / 2010年01月23日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   デヴィッド・トゥーヒー  
       
上 映 時 間   97分  
       
公開時コピー   容疑者6人
犯人2人
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   ティモシー・オリファント [as ニック]
キエレ・サンチェス [as ジーナ]
ミラ・ジョヴォヴィッチ [as シドニー]
スティーヴ・ザーン [as クリフ]
マーリー・シェルトン [as クレオ]
クリス・ヘムズワース [as ケイル]
 
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あ ら す じ    ハワイでで1組のカップルが殺される事件が起きた。報道によると、犯人も男女のカップルらしいとのことだった。そして、そのハワイへハネムーンに訪れていたシドニークリフの新婚夫婦。カウアイ島に渡った2人は車を借りて走る途中、ヒッチハイクを試みる2人クリオケイルに出会う。2人を同乗させることにあまり乗り気でなかったクリフの態度を見透かしたように、クリオとケイルは一度は乗ろうとした車を降りてしまった。
 目的地に着いたシドニーとクリフは、そこからは山道を歩いてビーチに向かうことになった。そして2人は、道中でニックとその恋人らしき女性ジーナに出会い、4人は行動を共にすることとなった。そして、4人は偶然にもクリオとケイルに出会う。6人の誰もが殺人事件の犯人がカップルであることを知っていた。しかも、犯人が今自分たちのいるカウアイ島へ渡った可能性が高いことも。もしかしたら、6人3組のカップルの中の1組が殺人犯かもしれないのだ。
 3組のカップルは、次第に疑心暗鬼に陥り、互いに自分たち以外のカップルのいずれかが犯人ではないか疑い始める。そして、軍警察のヘリが降り立ち、6人の中から犯人と目される2人を逮捕して飛び去っていったのだが・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    興行側としては作品をアピールするためにやむを得ないのだが、オフィシャルサイトを見るとクレジットのトップがエンド・クレジットでは3番目だったミラ嬢になっている。そして、作品自体も実はミラ嬢分するシドニーとその夫・クリフのカップル中心の描写になっている。そして、そもそもその点が観る者を心理的な錯誤に陥れる最大の陥穽だった・・・・・などと書くとネタバレになってしまいそうだが。
 舞台となったハワイ諸島はカウアイ島の雄大な景観には、ただただ圧倒されるのみだ。そしてシドニーに扮するミラ嬢と、その夫クリフに扮するちょっとユアン・マクレガー似のスティーヴ・ザーンが上手い。彼らと行動を共にするニック役のティモシー・オリファント、何だか見覚えのある名前だと思ったら、『ヒットマン』でスキンヘッドの主人公エージェント47を演じた俳優だったとは・・・・・気づいたのはもちろん作品を観終えた後オフィシャルサイトを見てのことだった。
 キャスティングはともかく、サスペンスとしての緊迫感にはやや欠けるような気がした。理由は簡単、あまりにも簡単に犯人と思われるカップルの見当がついてしまうためだ。そもそも、犯人の対象が3組のカップルに絞られるのがよろしくない。うち1組はどう考えても犯人であるわけがないから、成り行き上自然と残る2組に限定されてしまうわけで、残ったカップルから二者択一で犯人を選ぶとなると・・・・・。ただ、犯人の動機は結局何も明かされることはなく、その点では消化不良の感が残るのは否めないし、また、1組のカップルの女性がある物を見て犯人が誰かを知るのだが、私はそれを見てもなぜ犯人が判明するのか、さっぱりわからなかった。その点をハッキリさせるためにも、もう一度観てみたい気もするのだが・・・・・。