評     価  

 
       
File No. 1184  
       
製作年 / 公開日   2010年 / 2010年00月00日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   中島 信也  
       
上 映 時 間   98分  
       
公開時コピー   まさかの映画化!
 まさかのキャスト!
  まさかの感動!
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   マーガレット・カメリア・ヤジマ [as マーガレット]
ナオミ・カメリア・ヤジマ [as ナオミ]
ストロベリー・カメリア・ヤジマ [as ストロベリー]
黒木 メイサ [as ラズベリー]
アヤカ・ウィルソン [as メアリー]
山本 裕典 [as マイケル]
佐野 和真 [as ケン]
ダンテ・カーヴァー [as 警官]
柳原 可奈子 [as 黒人ヴォーカル]
伊藤 淳史 [as 劇場支配人]
KABAちゃん [as 掃除係]
水谷 豊 [as 審判]
大杉 漣 [as サム]
松田 聖子 [as プリンセス・セイコ]
本木 雅弘 [as 矢島徳次郎]
宮沢 りえ
 
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あ ら す じ    アメリカ・ネバダ州で美容室を営む矢島家の父・矢島徳次郎がある日突然何も言わずに家出してしまった。残された妻・マーガレット、長女・ナオミ、次女のストロベリーはただただ慌てふためくだけだった。
 その朝ストロベリーが登校すると、ソフトボールのチームメイトだったラズベリーが、チームを離脱したうえに新しいチームを結成して現れた。ひとつの学校にソフトボールチームは2ついらないと、ストロベリーのチームはラズベリーの新チームと存亡を賭けて試合を行うこととなった。また、憧れていた同級生のケンとふとしたことで親しくなったストロベリーは、親友のメアリーに恋の悩みを相談するが、なぜかメアリーは顔を曇らせてしまう。ストロベリーはメアリーとケンが恋人同士であることを知らなかったのだ。
 一方、姉のナオミは恋人のマイケルを前にミス・ネバダコンテストの決勝へ進んだことを報告し、それをきっかけに芸能界デビューして女優になり、果てはオスカーを獲得するという夢を打ち明けた。ところが、コンテストの審査委員長であるサムを父に持つマイケルは態度を豹変させ、ナオミの夢を応援するどころか「まるで寝言だ」と鼻で笑ってあしらうのだった。ミス・ネバダコンテストは、サムの娘でありマイケルの妹のラズベリーが優勝すると決まっている出来レースだったのだ。
 徳次郎がいなくなって美容室を閉店せざるを得なくなり、マーガレットは生活費を稼ぐために昔取った杵柄のヌードダンサーに復帰する。ところが、彼女のポールダンスを同じ目的で劇場に見学に来ていたナオミに見られてしまう。
 様々な出来事に翻弄されるヤジマ・ファミリーだったが、ついに父・徳次郎が向かったと思われるニホンの東京行きを決意する。そして、ナオミはミス・ネバダコンテストの決勝に出場し、ストロベリーはラズベリーとの決着をつけるべく、彼女のチームとの試合に駆けつけるのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    私の勤務する会社が製作しているとあって、社内試写会で劇場公開に先立って無料で観ることとなった。もしも試写会がなければ、料金を払ってまで観る気にはなれなかった作品だ。そもそも、大した芸があるわけでもないとんねるずはとっくに賞味期限が切れているのではないだろうか。
 作品を観た感想を簡潔に言えば、「娯楽作品としてはそこそこ面白い」といったところ。ただし、次女のストロベリーさえ我慢できれば、というのが前提ではあるが。そして、一度だけとんねるずの『みなさんのおかげです』でお目にかかった矢島美容室なるユニットが一体何者なのか、作品を観たことに加えてWikipediaで調べてみてようやく全貌が明らかになった。
 ネバダ州・ラスベガスでDJ OZMAにスカウトされた母・マーガレット(37歳)と長女・ナオミ(17歳)、それに次女のストロベリー(11歳)の3人は、突如失踪した父・矢島徳次郎を探すために来日したとのことで、3人をそれぞれ木梨憲武、DJ OZMA、石橋貴明がプロデュースしているらしい。なお、マーガレットは木梨に、ナオミはDJ OZMAに、ストロベリーは石橋に酷似しているのだが、それは偶然とのこと・・・・・とここまでは一応作品に敬意を表して建前で話をしてきたが、ここからは本音。
 ノリさんは相変わらず芸達者で歌も上手く、DJ OZMAの女装はあまりにハマリ過ぎてる。彼が性転換したら、顔だけ見ればとてもニューハーフだとは思われないだろう、それほどの美形だ。そして、残るひとりだが・・・・・そもそも私より年上で身長が190cm近いオッサンが11歳の女の子なんていうムチャクチャな設定がどうして生まれたのか?少なくとも3人の中では最も女性離れした石橋の女装は見るに堪えず、小学生の女の子に見えないどころか、もはや人間離れしたバケモノにしか見えない(笑)。
 そんな石橋扮するストロベリーを相手に、アヤカ・ウィルソンちゃんや黒木メイサは、よく吹き出しもせずに真面目に演技ができたものだと感心する。この作品で珍しく意地悪な役柄を演じた黒木メイサが実にハマリ役で(さすがに11歳には見えないが)、日頃の鬱憤を晴らすかのように意地悪を楽しんでいるようにさえ見えたりする(笑)。また、私は大杉漣が出演していたことをエンド・クレジットで知ったが、どの役柄だったのか全くわからなかった。そして、それより驚いたのは、ストロベリーのチームとラズベリーのチームの試合のアンパイアがヤケに芝居じみてるのが気になっていたのだが、マスクを取った顔をみると何とあの杉下右京ではないか!よくもこんな作品であんな役柄を引き受けたものだ。ちなみに、美人コンテストで進行役を務める黒人のMC役で中島信也監督本人が出演している。