評     価  

 
       
File No. 1210  
       
製作年 / 公開日   2010年 / 2010年05月15日  
       
製  作  国   フランス  
       
監      督   ピエール・モレル  
       
上 映 時 間   95分  
       
公開時コピー   人生のひきがねを引け。  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   ジョン・トラヴォルタ [as チャーリー・ワックス]
ジョナサン・リス・マイヤーズ [as ジェームズ・リース]
カシア・スムートニアック [as キャロリン]
リチャード・ダーデン [as ベニントン大使]
アンバー・ローズ・レヴァ
シェムズ・ダマニ
モステファ・スティティ
ディディエ・コンスタン
アレクサンドラ・ボイド
メリッサ・マルス
サミ・ダール
ヨアキム・デ・アルメイダ
 
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あ ら す じ    パリのアメリカ大使館に勤務するジェームズ・リースには、上司であるベニントン大使や恋人のキャロリンにも知られていない裏の顔があった。今はまだ見習いの見ながらもCIA捜査官の彼は、いつかは国家機密に関わるような大きな仕事を手がけることを夢見ていたのだった。
 そんなリースにある日、指令が下る。アメリカから送り込まれた諜報部員の相棒を務めることで、今その相棒が空港の税関でもめ事を起こしているからサポートするようにとの命令だった。空港に訪れたリースは、自分の相棒となる凄腕のCIA諜報部員チャーリー・ワックスを一目見て不安を覚えた。スキンヘッドの巨漢ワックスは、ひたすら我が道を行くような傲慢な性格に加え、接する者すべてを敵に回すかのような驚くべき毒舌家だった。そして、ワックスを車に乗せて向かった中華レストランで、早速リースの不安は的中するのだった。
 その中華レストランは裏ではドラッグの密売組織の拠点となっていたが、そこでワックスはいきなり問答無用の銃撃戦を始めてしまう。突然の出来事に呆気にとられて弾をよけるの精一杯のリースを尻目に、次々と銃を手に現れる従業員を撃ち殺していくワックス。そして、ワックスは店のボスからドラッグ密売のルートを聞き出すと、休む間もなく次の場所へとリースを引っ張って行くのだった。
 ワックスの目的は、ドラッグ密売で得た資金で大規模なテロ活動を企てている組織の目論見を阻止することだった。そして、組織のアジトにたどり着いたワックスは、そこでも敵全員を片っ端から始末していく。ところが、そのアジトの一室でとんでもない物が発見された。壁一面に隠し撮りされたリースの写真が貼ってあったのだ。その写真を撮影したのは一体何者なのか?そして、ワックスとリースは敵の企てを見事阻止することができるのか・・・・・?
 
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たぴおか的コメント    『96時間』のピエール・モレル監督が、またまたやってくれました。ジョン・トラヴォルタ扮するスキンヘッドの凄腕CIA諜報部員ワックスが口より先に銃が出るような男で、そんなワックスに振り回されるのがジョナサン・リス・マイヤーズ扮するエリート大使館員を表の顔とするCIA見習いのジェームズ・リース。そんな対照的で相容れないような2人がチームを組むという設定は、『ラッシュアワー』のリーとカーターにも見られるようにこの手の作品では定番とも言える設定だ。加えて、ストーリーが妙な小細工を凝らすこともなく単純明快でストレートなのがいい。
 とにかくトラヴォルタがワックスという型破りな男を喜々として演じていて、そのテンションの高さには驚くべきものがある。敵のアジトでチンピラたちをあっという間に叩きのめすアクションはあまりにも見事で、映像をスローにしたのが威力を発揮していて、セガールじゃないけど「オヤジ頑張る!」なんてコピーを付けたくなる。また、あのいかにも重たそうな体での屋根の上の追跡シーンでは、見てる方も痛そうだったけど、本人も絶対に痛かったはず(笑)。このワックスという男、この手の型破りなキャラクターの場合、多くは寡黙で言葉少なに次々と敵を倒してくパターンが多いのだが、ワックスの場合は口も実に達者で、出てくる言葉が毒舌を通り越して凄まじい(笑)。そして、ただノンストップのアクションを魅せるだけの作品ではなく、途中で思いもかけない予想外の展開が用意されていて、ストーリー自体も充分に鑑賞に堪える内容になっている。