評     価  

 
       
File No. 1213  
       
製作年 / 公開日   2010年 / 2010年05月22日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   李 闘士男  
       
上 映 時 間   126分  
       
公開時コピー  
幼なじみの二人は、やがて運命のライバルに
 
ボックス! それは、闘いの合図
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   市原 隼人 [as 鏑矢義平]
高良 健吾 [as 木樽優紀]
谷村 美月 [as 丸野智子]
清水 美沙 [as 丸野祥子]
宝生 舞 [as 鏑矢こと美]
山崎 真実 [as 鏑矢昌美]
香椎 由宇 [as 高津耀子]
諏訪 雅士 [as 稲村和明]
筧 利夫 [as 沢木一至]
 
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あ ら す じ    成績は優秀だが気弱な高校生の木樽優紀は、ある日帰りの電車で教師の高津耀子と一緒のところを不良にからまれる。そんな2人を助けたのは、ユウキの幼なじみの“カブ”こと鏑矢義平だった。子供のユウキが転校して以来の再会を喜ぶ2人は、偶然にも同じ恵美須高校に通っていた。恵美須高校ボクシング部に所属するカブは天性のボクシングセンスの持ち主で、試合でも負けたことがなかった。そして、そんなカブはユウキをボクシング部へと誘い、カブの強さに憧れたユウキは誘いを受けて入部を決意した。
 入部のためにボクシング部室を訪れたユウキの他に、もうひとり入部希望者がいた。それは、カブに憧れる女の子・丸野智子だった。晴れて入部を認められたユウキはコーチの沢木一至に基礎から叩き込まれ、一方の智子はマネージャーとして部員の面倒をみることとなった。真面目な努力家のユウキは着実に実力を付けていき、やがてスパーリングでカブにパンチを入れるまでに成長した。
 そんなカブとユウキの前に立ちはだかったのは、無敗の兆候高級ボクサー、稲村和明だった。そして、大会で初めて稲村と対戦したカブは初めての敗戦を喫してしまい、それからというものボクシング部にも顔を出さなくなってしまう。ところが、ユウキがライト級から稲村と同じフェザー級に落として次の大会に臨むことになると、カブはそのスパーリングパートナーを自ら志願した。そして、ユウキと共に以前にも増す強さを身につけていったカブは、自分も稲村と同じフェザー級で大会に出場することを決意した。
 こうして大会を迎え、発表された組み合わせは誰も想像しないものとなった。前の大会でユウキに目を付けた稲村が、ユウキと同じライト級に出場することとなったためだ。そして、奇しくもカブとユウキは直接対決を余儀なくされるのだが・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    市原隼人ファンにとっては、彼の持ち味が遺憾なく発揮されたこの作品はたまらないだろうが、彼のファンでもなく加えて高良健吾が嫌いな私にとって、唯一の救いは谷村美月だけという作品だった。けれども、その谷村美月も途中でお役ご免になってしまい、あとは私にとっては出涸らしのお茶のような味気ないものになってしまった。その谷村美月、ちょっと観ない間にずいぶんと顔が丸くなったんじゃないかな?
 いくらユウキが頭がいいといっても、わずかの期間でカブに勝てるほどボクシングが強くなるなんて設定は正直現実味に欠ける、というよりも、ことスポーツの世界に限って言えば現実にはあり得ない設定だ。私は以前『オーケストラ!』で「あり得ない設定でも仮想現実の映画の中では許される」という主旨のコメントを書いたのだが、そんな持論をいとも簡単に翻して逆のことを平気で言ってのけるのが、実は私の得意技なのだ(笑)。そして、クドいようだが高良健吾はどうしても好きになれない。加えて、教師の高津耀子を演じた香椎由宇に関しては、夫婦共々好きになれない。
 意外だったのは筧利夫で、クレジットで彼の名を観た時には、どんな役柄で出演していたが全くわからずに、帰宅してオフィシャルサイトを観てみた。そして、彼が演じたのがボクシング部のコーチ・沢木一至だったと知った時には、作品中ではサングラスに髭面というメイクで隠していたとはいえ、正直信じられなかった。