評     価  

 
       
File No. 1215  
       
製作年 / 公開日   2010年 / 2010年05月22日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   吉田 大八  
       
上 映 時 間   100分  
       
公開時コピー   「ずっと好き」はどこにもないから
私は毎日、小さな嘘をつく
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   菅野 美穂 [as なおこ]
小池 栄子 [as みっちゃん]
池脇 千鶴 [as ともちゃん」]
畠山 紬 [as もも]
宇崎 竜童 [as カズオ]
夏木 マリ [as まさ子]
江口 洋介 [as カシマ]
 
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あ ら す じ    海辺の小さな町にある美容室、パーマネント野ばら。夫と離婚して一人娘のももと二人で実家に出戻ってきたなおこと、その母まさ子が切り盛りしているその店には、毎日のように町の女たちが集まっては、他愛ない話に花を咲かせていた。
 スナックを経営するなおこの友達のみっちゃんは、浮気ばかりで自分の所に戻るのは金の無心をする時だけという夫の愚痴をこぼす。同じく友達のともちゃんは、ギャンブルに溺れた挙げ句に闇麻雀に手を出して行方をくらましてしまった夫を心配している。そんな友人たちの話を聞くなおこ自身も、今ある相手に恋をしていた。その相手とは、高校教師のカシマだった。
 大人同士の穏やかな愛を育むなおことカシマだったが、実は2人の恋には大きな秘密が隠されていた。そして、その秘密に気がついていないのは、実はなおこ自身だったのだ・・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    なんと8年ぶりという菅野美穂の主演作品。江口洋介との共演は、私の記憶では2000年のテレビドラマ『愛をください』以来10年ぶりだと思う。結構期待して劇場へと向かったのだが、なんとも残念な内容だった。そもそも西原理恵子原作の作品は『いけちゃんとぼく』にしても『女の子ものがたり』にしてもそれほど面白いとは思えなかったし、吉田大八監督作品も『クヒオ大佐』はともかく『腑抜けども』はちょっと受け入れがたかった。そんな2人がタッグを組んだ作品は、やはり私には面白いとは思えない。
 そもそも、確たるストーリーというものが存在せず、数々のエピソードをつなぎ合わせただけという内容がいただけない。確かに菅野美穂とその親友を演じた小池栄子、池脇千鶴はいい演技を見せてくれてはいるし、そのエピソード自体も悪くはないのだが、それぞれのエピソードが脈絡なく並べられているだけで絡んでこない。また、菅野美穂扮するなおこの母を演じた夏木マリと、パーマネント野ばらに集まるオバチャン達がとってもコワイ(どうコワイのか、知りたい方は劇場で観てください)。それに、本田博太郎扮するみっちゃんの父親がチェーンソーで電柱を切り倒すなんて、あんな事したら間違いなく警察沙汰になって、笑い事では済まされなくなってしまう。ちなみに、今時チェーンソーで切り倒せるような木製の電柱なんてほとんど存在しないんじゃないかな?
 作品のラストには大きな仕掛けが用意されていて、おそらくはそれがこの作品の一つの“売り”なのだろうが、残念ながら結構早い段階で想像がついてしまう。この手のオチはすでに他の作品で使い古されているようにも思えるし、それ以外にこれといって目を引くようなシーンもないし、実に寂しい菅野の久し振りの主演作となってしまったようだ。