評     価  

 
       
File No. 1226  
       
製作年 / 公開日   2010年 / 2010年06月11日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ジョン・ファヴロー  
       
上 映 時 間   124分  
       
公開時コピー   ヒーローになった男、トニー・スターク。
次なる試練。
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   ロバート・ダウニー・Jr [as トニー・スターク]
グウィネス・パルトロー [as ペッパー・ポッツ]
ドン・チードル [as ジェームズ・“ローディ”・ローデス]
スカーレット・ヨハンソン [as ナタリー・ラッシュマン/ナターシャ・ロマノフ]
サム・ロックウェル [as ジャスティン・ハマー]
ミッキー・ローク [as イワン・ヴァンコ]
サミュエル・L・ジャクソン [as ニック・フューリー]
クラーク・グレッグ [as エージェント・カウルソン]
ジョン・スラッテリー [as ハワード・スターク]
ジョン・ファヴロー [as ハッピー・ホーガン]
ケイト・マーラ [as 連邦保安官]
レスリー・ビブ [as クリスティン・エヴァハート]
 
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あ ら す じ    自らがアイアンマンであることを告白してしまったスターク社・社長のトニー・スタークは、アイアンマンのパワード・スーツを国に差し出すように命じられるが、アイアンマンは自分自身であると断固として申し出を拒絶した。そんな様子を中継するテレビを憎悪の目で観ながら、一瞬で金属を真っ二つに分断する武器“エレクトリック・デス・ウィップ”を武器とするパワード・スーツを造る男がいた。その男イワン・ヴァンコは、かつて物理学者である父親がスターク社を追放になったことを恨みに思い、トニーに対して復讐を遂げる機会をうかがっていたのだった。
 その機会は、モナコGPで訪れた。秘書のペッパー・ポッツにも内緒でGPにドライバーとして参加したトニーの車は、突如コースに現れたヴァンコによって分断されてしまった。急遽機転を利かせてペッパーがパワード・スーツをトニーに届けたおかげで、アイアンマンとなったトニーはヴァンコを逮捕することに成功した。
 ところが、警察に囚われていたヴァンコを、非合法的な手段に訴えてまで助け出した男がいた。トニーのライバルである武器商人ジャスティン・ハマーだった。彼はヴァンコの技術を利用して、アイアンマンを超えるパワード・スーツを開発し、国に売りつけようと企てていた。ヴァンコはハマーの申し出を受け、新たなるパワード・スーツの製作に取り組むのだった。
 一方のトニーは、パワード・スーツのエネルギー源であるリアクターのパラジウムによる血液汚染に体を蝕まれていた。そして、スターク社社長の座をペッパーに譲った彼の言動は、次第に常軌を逸するようになってくる。そんな中、法務部の優秀な女性社員で目の覚めるような美女・ナタリー・ラッシュマンがトニーとペッパーに接近してくる・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    この週末に観た作品はすでに完成してアップされたにもかかわらず、最も早い金曜日に観たこの作品のアップが最後になってしまったが、その理由はスカーレット・ヨハンソンとミッキー・ロークの役名にあった。オフィシャルサイトを観ても他の映画サイトを観ても、2人の役名は“ブラック・ウィドー”“ウィップラッシュ”となっているのだが、作品中では2人は“ナタリー”“イワン”としか呼ばれていない。スカーレットがインタビューの中で「ブラック・ウィドー」と言っているところを見ると、おそらくは原作であるコミック中ではそう呼ばれているのかもしれない。そんなわけで、オフィシャルサイト通りの役名を載せることにはどうしても抵抗があり、忘れてしまった2人のファミリーネームを確認するために再度劇場へ行くハメになってしまった。もう一度観てもいいと思っていたから、渡りに船ではあったのだが。
 前作を散々けなしておいてなぜ続編を観たのかというと、当然ながらそれなりの理由がある。ひとつはスカーレット・ヨハンソンの存在、そしてもうひとつはミッキー・ロークだ。久し振りに観たスカーレットは、以前よりも痩せた、というよりは引き締まった感じで、美しさにいっそう磨きがかかったように思えた。ボディ・スーツに身を包んだ彼女の驚くべきくびれにはついつい目を奪われてしまう。そして、格闘シーンの身のこなしは鮮やかの一言に尽き、今まで彼女が演じてきたどの役柄よりもこの作品のナタリーがカッコイイと断言したい。そんな彼女はトニーの敵なのかそれとも味方なのかわからない、ミステリアスなキャラクターとして描かれていて、個人的には彼女がアイアンマンに倒されるようなシーンだけは絶対に観たくなかった。結果は・・・・・ネタバレになるので、この場での暴露はやめておこう。
 ミッキー・ロークには『レスラー』のランディ・“ザ・ラム”・ロビンソンがそのまま悪役になったような錯覚を覚える。ロシア語はまったくわからなくて、知っている単語といえば“ペレストロイカ”“ボルシチ”“ピロシキ”程度の私には、彼のロシア語がどれほどのものか判別不能だが、かなり流暢にロシア語を操っているように感じられる。ただ、東西冷戦の時代ならいざ知らず、共産体制の崩壊した現在において無理にロシア人という設定にしなくても良かったのでは?とは思う。原作のコミックがそういう設定になっているのかは知らないが、アメリカ人であってもトニーを狙う動機は充分だと思う。そんなミッキー・ロークだが、どう逆立ちしてもプロレスラーには見えても天才物理学者には見えないのがちょっと滑稽で、あのゴツイ指でパソコンのキーボードを器用に叩く姿は似合わなさ過ぎる(笑)。また、トニーのお抱え運転手ハッピー役で、監督のジョン・ファヴローが出演している・・・・・ことを今回初めて知った(汗)。前作にも出演していたものの、目立たない役だったから。
 この作品もエンド・クレジット終了後に特別映像が用意されている。やはり映画は場内に灯りが点灯されるまでは席を立つべきではないと、再度この場でも言っておきたい。そして、どう考えてもその映像は続編への布石だ。一体何が発見されたのか・・・・・気になって仕方ない!もしかして、サミュエル・L・ジャクソンがトニーに見せなかった“AVENGER計画”に何か関係があるのだろうか?本国アメリカでは1億ドルを軽く突破する大ヒットを記録したようだから、続編の登場も当然だとは言えるわけで、今回のおまけ映像の謎の解明は次作の公開まで待てば明らかになるのだが・・・・・そんな気にさせるMARVELの商売上手さにはマイッタ。