評     価  

 
       
File No. 1243  
       
製作年 / 公開日   2010年 / 2010年07月03日  
       
製  作  国   フランス  
       
監      督   リュック・ベッソン  
       
上 映 時 間   107分  
       
公開時コピー   突き進め。
幻の秘薬を求め、エジプト“王家の谷”から
パリ“ルーヴル美術館”へ
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   ルイーズ・ブルゴワン [as アデル・ブラン=セック]
マチュー・アマルリック [as デュールヴー]
ジル・ルルーシュ [as カポニ警部]
ジャン=ポール・ルーヴ [as ジュスタン・ド・サン=ユベール]
フィリップ・ナオン [as メナール教授]
ニコラ・ジロー [as アンドレフ・ズボロフスキー]
ジャッキー・ネルセシアン [as エスペランデュー教授]
ムーサ・マースクリ [as アクバー]
ロール・ドゥ・クレルモン=トネール [as アガット・ブラン=セック]
 
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あ ら す じ    1911年。世界中の不思議を追い求めるジャーナリストのアデル・ブラン=セックは、最新の冒険記録「氷の怪物」を出版し、次はインカ帝国の謎を究明するためにペルーに向かうことになっていた。そんな彼女が今向かっているのはエジプトの砂漠だった。不慮の事故で植物状態となった妹・アガットのために、“復活の秘薬”を手に入れたかったのだ。そして、念願のラムセス2世に使えた医師のミイラを発見するが、いつも彼女の行く手を阻む冷酷なデュールヴーに捕らえられてしまう。咄嗟の隙に火を放ったアデルは、ミイラの石棺に潜り込んで地下水路から脱出して、ナイル川へと浮かび上がった。
 ところが、アデルがパリに戻ってみると、ミイラの蘇生を頼もうとしていたエスペランデュー教授は、死刑囚として囚われの身となってしまっていた。ジュラ紀の翼竜がパリの空を飛び回り、政府の要人を襲った事件が発生し、大統領の命令で躍起になったカポニ警部に、エスペランデューがかくまっていた翼竜が見つかってしまったからだった。そして、警部はアフリカに遠征していたハンターのジュスタン・ド・サン=ユベールを呼び戻し、翼竜退治を依頼したのだった。
 エジプト王家に伝わる復活の秘薬を、妹のためにどうしても手に入れなければならないアデルは、今政に処刑されようとしていたエスペランデューを救出し、持ち帰ったミイラを蘇生させることに成功した。ところが、王家の医師だと思っていたミイラが実は物理学者だったと知らされて、アデルは落胆した。けれども、そのミイラの「教授の力は半径2km以内の死者をよみがえらせるほど強い」と言う言葉に、ある考えを思いつく。今ルーヴル美術館ではラムセス2世と従者たちのミイラの特別展示が行われており、その中にはファラオの医者もいるという。アデルは早速蘇ったミイラを連れて、ルーヴルへと赴くのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    最初に配布されたチラシには「彼女が、戦う。」「かなり、強い。」なんてコピーが書いてあったものだから、てっきり観る前は“女インディ・ジョーンズ”あるいは『トゥームレイダー』のようなアクション・アドベンチャーだと思っていたのだが、それは実は冒頭部分だけで、あとは『ハムナプトラ』や『ナイト ミュージアム』のいいとこ取りをしたような、何でもアリのコメディだった。確かに娯楽作品としては充分に楽しめるが、それにしてもあのドタバタ感は時代遅れの喜劇を観るようで、もう少し何とかならなかったものだろうか。そもそも、エジプトへまで行かなくても、最初からルーヴルのミイラを蘇生させれば良かったのに・・・・・なんて思うけど、それではストーリーが成り立たないか。
 主人公アデルを演じた新星・ルイーズ・ブルゴワンのルックスがビミョーで、美人かと尋ねられたら即答に困ってしまいそう。最初は抵抗があったが、見慣れてくるとなかなか愛嬌があって魅力的な女性には見えてくるものの、リュック・ベッソンが起用する女性はどこかクセがあってストレートに美人とは言い難いタイプが多いんだよね。
 とにかくルイーズの魅力をすべて引き出そうと、時には綺麗に、時には無様な姿までさせているのを観ると、リュック・ベッソンがいかに彼女を気に入っているかがよくわかる。ルーズもそんな期待に応えようとしてか、入浴シーンではチラッとその美しいバストを披露してくれている(顔じゃなくてバストを迷わず美しいと断言してしまうのは、悲しい男のサガかな^-^;)。また、登場する男たちがどいつもコイツもクセのある連中ばかりで、デュールヴー役のマチュー・アマルリックやエスペランデュー教授役のジャッキー・ネルセシアンなどは、ノーメイクでホラー映画のリビングデッドを演じられそうだ(笑)。