評     価  

 
       
File No. 1245  
       
製作年 / 公開日   2010年 / 2010年07月10日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ニムロッド・アーントル  
       
上 映 時 間   107分  
       
公開時コピー   「殺す」という本能。
「生きる」という本能。
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   エイドリアン・ブロディ [as ロイス]
トファー・グレイス [as エドウィン]
アリシー・ブラガ [as イザベル]
ウォルトン・ゴギンズ [as スタンズ]
オレッグ・タクタロフ [as ニコライ]
ローレンス・フィッシュバーン [as ノーランド]
ダニー・トレホ [as クッチーロ]
ルーイ・オザワ・チャンチェン [as ハンゾー]
マハーシャラルハズバズ・アリ [as モンバサ]
 
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あ ら す じ    地上へと落下する途中で傭兵のロイスは意識を取り戻し、慌ててパラシュートを開いて着地した。あたりには彼と同じように、わけもわからずに着地した様々な人々がいた。ロシアの特殊部隊員・ニコライ、メキシコの暗殺集団ロス・セタスの一員・クッチーロ、アフリカの革命統一戦線のモンバサ、連続暴行殺人罪の死刑囚スタンズ、寡黙な日本人のヤクザ・ハンゾー、CIAに所属していた女性スナイパー・イザベル、そしてなぜかただひとり戦闘とは縁遠い医師のエドウィンの8名は、未知の地で結束して行動を共にすることとなった。
 やがてそこは地球ではなく未知の惑星であることが判明し、その星を支配しているのはカメレオンのように保護色で姿を消し、赤外線で獲物の存在を感知するプレデターであることを一同は知る。そんな彼らの前に現れたのは、プレデターがちの保護色スーツを着用した男ノーランドだった。そしてノーランから、彼らはプレデターたちが狩猟を楽しむために拉致されてこの星に連れて来られたこと、ノーランもまた彼らと同じく拉致されてこの星に着て以来、何年もの間生き延びてきたことを知らされた。
 何とかして生き延びようとする彼らに対して、容赦なく襲ってくるプレデターたち。そして、ひとり、またひとりとプレデターの餌食になり、仲間が減っていく。果たして彼らは生きて地球へと戻ることができるのだろうか?
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たぴおか的コメント    1作目は私に忘れることのできない強烈なインパクトを与えてくれた傑作。唯一の難点と言えば、主演がシュワちゃんだけに、きっと生き残れるだろうという安心感があったことくらい。そして、そのシュワちゃんが「自分が出演する必要性を感じない」と出演を拒否した2作目。そして今回の3作目だが、主役にエイドリアン・ブロディを据えるとは、これまた思い切ったキャスティングをしたものだ。なんせあの華奢な体型の彼のこと、シュワちゃんと違いすぐにやられてしまいそうな気がすることからくる不安感だけは、1作目をはるかに上回っていると思う(笑)。
 世界中から犯罪者や殺戮者がプレデターたちの狩猟のために集められてくるのだが、どういう基準で人員を選別しているのかが今ひとつわからない。そして、気がついたら落下していたという説明もあまりに乱暴すぎる。
 音楽が1作目を踏襲しているのには思わず嬉しくなってしまった。エンド・クレジットに流れる曲もそうで、傷だらけで疲れ果てたシュワちゃんがヘリで死んだように眠る姿が思い出される。そして、音楽だけではなく舞台が地球から他の惑星に変わったものの、ひとりの主人公とひとりのヒロイン、そして次々とプレデターに倒されていく仲間たち、そういった基本的な構成は何ら変わっていない。そもそも、シリーズの1作目がなぜ傑作かと言えば、それはシュワちゃんが主演だからでもカール・ウェザースが出演しているからでも、ましてやアンナ役のエルピディア・キャリロが美人だから(いや、それだけはちょっとはあるかも^-^;)でもなく、相手の正体がわからないこと、得体の知れない敵から攻撃を受けること、その点に尽きる。そういう意味では、2作目以降は敵が何者であってどのような攻撃を仕掛けてくるか充分にわかっているだけに、興味が半減しても仕方ないのだろう。