評     価  

 
       
File No. 1248  
       
製作年 / 公開日   2010年 / 2010年07月17日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   山本 寛  
       
上 映 時 間   102分  
       
公開時コピー   大大大っきらいで、
大大大大大スキです。
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   川島 海荷 [as 西表耶麻子]
金田 哲 [as 不破風和]
入江 甚儀 [as 南愛治]
児玉 絹代 [as 筧喜久子]
小川 菜摘 [as 西表美千代]
高田 延彦 [as 西表誠]
 
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あ ら す じ    生まれつき心臓が悪い16歳の高校1年生西表耶麻子(イリオモテヤマコ)は、父・と母・美千代と3人で東京から鹿児島県にある小さな島引っ越してきて以来、この島が大好きだった。彼女がそう思う最大の理由は、1年先輩の南愛治の存在だった。彼が近くに来るだけで爽やかな風を感じるヤマコは、南先輩のことが大大大好きだったのだ。南先輩に宛てたラブレターをポケットに入れたまま渡すことができないヤマコだったが、それでも毎日先輩に会えるだけで幸せだった。
 ある日ヤマコは、クラスでも目立たない地味な女の子筧喜久子(カケイキクコ)に声をかけた。自分よりも劣っているキクコと一緒にいれば優越感を味わえる、そんな考えからの行動だったが、ズルい行為でもそれが相手にわからなければズルくない、それがヤマコのポリシーだったのだ。そんなヤマコにも、大の苦手とする天敵がいた。クサくて、ウザくて、キモい、不破風和(フワフウワ)先輩だった。そして、あろうことかうっかり落としてしまった南先輩へのラブレターを不破先輩に拾われてしまったのだ。そして、無理矢理「告白大作戦」をはじめさせられることになり、ヤマコは不破先輩と南先輩、それにキクコとの4人は、お祭りでタコ焼きの屋台することになった。
 屋台の準備のために、毎日学校が終わってからも南先輩と一緒にいられるようになり、幸せの絶頂にいたヤマコだったが、ある日キクコから衝撃の告白を聞かされて、一転して不幸のどん底へと転落してしまう。キクコは南先輩から告白されたというのだ。しかも、南先輩が不良と一緒に隠れてタバコを吸っていた忘れていた現場を目撃してしまう。その日以来、南先輩に会っても以前のような風を感じられなくなったヤマコは、心臓は痛み出すし、何もかもがどうでもよくなってしまう。けれども、ただひとつだけ以前と変わらなかったのは、そんなヤマコのそばには、世界で一番暑苦しい男・不破先輩の存在だった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    最初からそれほど期待はしていなかっただけに、失望させられることもなかったが、正直言って主演の川島海荷(うみか)の可愛さ以外は収穫なしの作品だった。登場人物の名前がイリオモテヤマコ(案の定、金田哲扮する不破先輩からは「ヤマネコ」と呼ばれていた)だったり、フワフウワだったり、カケイキクコだったり、冗談としか思えないような名前なのはこの際どうでもいい。はんにゃの金田哲が不破先輩役に抜擢されたのは、そのずば抜けたマット運動の才能にあるとしか思えないほど前転、後転、バク転、バク宙、を吹き替え無しに見事にこなしているのにはビックリ。それはいいのだが、どうも肝心の不破のキャラクター設定が中途半端なような気がしてならない。どうせやるなら最後まで徹底してクサイ、キモイ、ウザイ、そして暑苦しいキャラを押し通して欲しかったのに、肝心な場面でフツーの先輩になってしまうのがとても残念。
 冒頭にも書いた通り、川島海荷がとにかく可愛い。どうでもいいけど、彼女の川島海荷という名前は本名で、この作品についてWebで調べるまでは「海荷」を何と読んでいいのかわからなかった。戸田恵梨香のような典型的な美人ではなく、どちらかと言えばファニーフェイスに属するルックスだと思うが、それが却って魅力的に感じる。そして、コウモリが落ちるのではないかと思えるほど(大袈裟?)甲高い声で“UMIKA as YAMAKO”として彼女が歌う主題歌は、広末涼子のデビュー曲『MajiにKoiする5秒前』だ。そう言えば、劇中にも曲の中にもラブレターが登場するが、メールで簡単に相手にメッセージを伝えることができる今では、ラブレターも過去の遺物になってしまっているのかもしれないな。エンディングでは出演者全員で曲に合わせてのダンスを披露してくれるのだが、これが観ていて非常に気持ちよく、無条件降伏で気に入ってしまった。実は川島海荷には以前に『Life 天国で君に逢えたら』で大沢たかお扮する主人公の娘役でお目にかかっていたのだが、その時は特に強い印象もなかったために、完全に忘れてしまっていた。その点は、最初に『佐粧妙子』で忘れられない強烈なインパクトを残したヒロスエとの大きな違いだろうか。