評     価  

 
       
File No. 1256  
       
製作年 / 公開日   2010年 / 2010年07月31日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   フィリップ・ノイス  
       
上 映 時 間   100分  
       
公開時コピー   彼女は、何者なのか?  

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
キ ャ ス ト   アンジェリーナ・ジョリー [as イヴリン・ソルト]
リーヴ・シュレイバー [as テッド・ウィンター]
キウェテル・イジョフォー [as ピーボディ]
ダニエル・オルブリフスキー [as ヴァシリー・オルロフ]
アウグスト・ディール [as マイク・クラウス]
ダニエル・ピアース [as ヴァシリー・オルロフ(過去)]
ハント・ブロック [as ルイス米大統領]
オレク・クルバ [as マトヴェイエフ露大統領]
キャシディ・ヒンクル [as 12歳のイヴリン・ソルト]
コーレイ・ストール [as シュナイダー]
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
あ ら す じ    アメリカCIA本部。その日が夫・マイクとの結婚記念日だったCIA分析官イヴリン・ソルトは、上司テッド・ウィンターから命じられて急遽ロシアからの亡命者だというオルロフと名乗る男の尋問を担当することとなった。そして、オルロフが彼女に対して提供した情報は、ロシアのスパイがアメリカに潜入しており、アメリカ副大統領の葬儀に訪れるロシア大統領・マトヴェイエフの暗殺を企てているというものだった。しかし、彼女を最も驚愕させたのは、そのスパイの名がイヴリン・ソルトであるというオルロフの告白だった。
 罠にはめられて仲間であるCIAから疑いをかけられたソルトは、CIA本部を抜け出して自宅へと向かったが、そこに夫マイクの姿はなかった。ソルトはマイクを探すため、そしてもう一つの目的を達成するためにかつての同僚から追われる身となりながら、髪の色を金髪から黒に染めて姿を隠した。そしてその翌日。副大統領の葬儀が執り行われ、予定通りロシア大統領が会場に訪れた。そして、その現場にいとも簡単に侵入したソルト。果たして彼女の目的は一体何なのか?そして、彼女の正体は・・・・・?
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
たぴおか的コメント    当初はトム・クルーズ主演で企画された作品だが、事情はわからないがトムが降板して代わりに抜擢されたのがナジェリーナ・ジョリーで、作品を観る限り男性よりも女性を主人公にして正解だったと思われる。何よりも、彼女を突き動かす強い動機、それが夫マイケルに対する愛であれば、それだけでも女性の方が説得力があることは明らかだろう。あらゆる意味でマイケルの存在がソルトの行動のターニング・ポイントになっているのだ。
 産後復帰の第1作にしては過激と思えるほど体当たりのアクションの連続で、観ている方は楽しませてもらえるのだが、演じている方は生傷が絶えなかったことだろう。ハイウェイを走るトラックへ飛び乗ったり、トラックから別の車に飛び移ったりと、大がかりなアクションはもちろんCGの助けは借りているだろうが、スリル満点の手に汗握るシーンが満載。そして、二重、三重と反転するストーリーは観る者の予断を許さない。ただ、共演者にあの人(L・Sとしておこう・・・・・って、誰が見てもバレバレ?)を起用したもんだから、私のような素直じゃない人間にはハナから「コイツ、絶対に裏があるぞ」なんて先入観を抱かせてしまうのがちょっと残念。
 これ以上詳しい話をしてしまうとネタバレになるので、肝心な部分は伏せておくが、ただ確実に言えることは、誰もが主演のアンジーが悪者のはずはない、と考えるだろうことだ。そして、それは半分正しく半分は間違っている(こう言っておけばネタバレにはならないでしょ)。おそらく彼女にとってはアメリカもロシアも関係なく、愛するマイクのために自分が信じる道を突き進み、障害となる者は容赦なく排除していく、ただそれだけのことなのだろう。