評 価
File No.
1257
製作年 / 公開日
2010年 / 2010年08月07日
製 作 国
アメリカ
監 督
アダム・グリーン
上 映 時 間
93分
公開時コピー
もうスキー場には行けない。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
ケヴィン・セガーズ
[as ダン・ウォーカー]
ショーン・アシュモア
[as ジョー・リンチ]
エマ・ベル
[as パーカー・オニール]
エド・アッカーマン
[as ジェイソン]
ケイン・ホッダー
[as コディ]
ライリア・ヴァンダービルト
[as シャノン]
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あ ら す じ
とある金曜、土曜、日曜の3日間だけ営業するスキー場。親友同士の
ダン
と
ジョー
、それにダンの恋人で初心者の
パーカー
の3人は、リフトの監視員
ジェイソン
吹雪が来るからと制止したのを振り切って、リフトに乗り込んだ。ところが、ジェイソンが上司に呼ばれ、「まだ3人残っているから彼らが降りてくるまでリフトを止めるな」と言い残して消えた後、ダンたちとは別の3人が滑り降りてきたのを見た監視員は、彼らがジェイソンが言った3人と勘違いしてリフトを停止させてしまった。
ダンたち3人は、単なるトラブルで間もなくまたリフトが動き出すと思っていたところへ、スキー場の照明は消灯され、自分たちが忘れ去られてしまったことに気がつく。スキー場が次に営業するのは5日後の金曜日で、それまでは誰かが通りかかることを期待することもできなかった。いくら叫んでもその声はかき消され、誰にも届くことはない。地上15メートルの高さで吹雪にさらされ、気温はマイナス20℃という極寒の暗闇の中、携帯電話も食料も持たない3人は、絶望の中この状況から脱することができるのだろうか?
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たぴおか的コメント
極寒のスキー場のリフトに取り残されるという設定は悪くないが、どうも粗が目立ちすぎる気がする。箇条書きにしてみると、
@
ダンが15下の斜面に飛び降りるのだが、脚がああまで骨折するほど雪は固くなっているのか?普通は腰くらいまで雪にめり込んで、骨折するほどの衝撃はないと思うのだが。
A
マイナス20℃という極寒の中、吹きさらしのリフトに乗ったまま眠ってしまって、果たして死なないものなのか?
B
右手の手袋がないパーカーが、冷たいバーを素手の右手で握ったままで朝まで眠っていられるはずがない。というか、素手で触ることすらできないと思う。右手はポケットの中か、袖に引っ込めるのが当たり前だろう。
C
スノボーに乗って逃げるリンチに、果たしてオオカミが追いつけるのだろうか?
上の3つはまだ目をつぶるとしても、極めつけは
C
リンチの着ていたジャケットの色はグリーンのはずなのに、リフトのワイヤーにぶら下がって支柱に向かうリンチのジャケットの色はなぜか白。スタントマンを使うのは当然だとしても、衣装くらい同じ物を着せるのが当然だろう?
そんなわけで、あまりに粗が目立ったために、半分しらけムードの鑑賞となってしまった。スキー場のリフトというシチュエーションは、そもそもそれほど絶体絶命の状況ではなく、冷静に考えればリンチの採った方法で助かることはできたのだ。そういう意味では、極寒のリフトという状況よりもオオカミの群れの方が、彼ら3人にとって克服すべき困難だったのかもしれない。