評     価  

 
       
File No. 1272  
       
製作年 / 公開日   2010年 / 2010年09月17日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ライアン・マーフィー  
       
上 映 時 間   140分  
       
公開時コピー      

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   ジュリア・ロバーツ [as リズ・ギルバート]
ハビエル・バルデム [as フェリペ]
ハディ・サビヤント [as クトゥ]
ビリー・クラダップ [as ステファン]
ヴィオラ・デイヴィス [as デリア・シラッツ]
マイク・オマリー [as アンディ・シラッツ]
ジェームズ・フランコ [as デヴィッド・ピッコロ]
ジータ・レディ [as グル]
アンドレア・ディ・ステファノ [as ジウリオ]
リチャード・ジェンキンス [as リチャード]
アレーネ・トゥール [as アルメニア]
 
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あ ら す じ    ニューヨーク。ジャーナリストのリズ・ギルバートは、夫との安定した結婚生活にどこか満たされない思いを募らせ、ついに離婚を決意する。しかし、次に恋に落ちた年下の舞台俳優の恋人との仲もこじれてしまい、恋愛にばかり依存している自分を見つめ直そうと長期の旅行に出ることを決意する。目的地はイタリア、インド、そして最後にインドネシアのバリ島を訪れる、1年にも及ぶ長期のひとり旅だった。
 イタリアではグルメ三昧に明け暮れ、次のインドではヨガと瞑想を繰り返し、次第に心の平静を取り戻していくリズ。そして、満を持してかつて訪れたことのあるバリ島へとたどり着いた彼女を待っていたのは、妻と別れて息子と2人島で暮らすフェリペとの出会いだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    正直言ってあまり気乗りがしない作品だった。特にここ最近のジュリア・ロバーツには全く魅力を感じないし、そんな彼女のひとり旅を描いた作品にはさらに興味を惹かれなくて・・・・・。ただ、ちょっと他の作品との兼ね合いもあって、半ばダメ元で劇場へ向かった作品だった。そして結論を言えば、そんな私の心配は結局杞憂に終わって幸いだった。
 下手な役者が演じたならばおそらくは退屈この上ない駄作に終わったかも知れない作品で、ジュリア・ロバーツの実力をまざまざと見せつけられた形となった。確かスペインに行くと言って旅立ったはずのジュリア扮するリズが、なぜかイタリアで食べに食べまくっているのは謎だが(もしかしたら、一瞬意識を失っていたのかもしれない)、もちろん作品のメインはグルメではなく、その地で出会った人々との触れ合いにある。そして、人との出会いと彼らとの関わり合いが、全編を貫くテーマとなっている。
 出会いと言っても異性との恋愛に限らず、むしろこの作品でのロマンスは最後のバリ島で出会ったフェリペとだけで、それ以外は女性との出会いと触れ合いが中心になっている。そして、唯一リズと恋に落ちるフェリペだが・・・・・こんな所にも出てきたか、ハビエル・バルデム(笑)。彼は母国(確か、スペインのはず)では非常に人気のあるトップ俳優らしいが、私には『海を飛ぶ夢』で彼を初めて観た時からその理由を理解できなかった。この作品でも髪を伸ばして無精髭、そして何よりもとにかく顔がデカイ。かれにはやはり『ノーカントリー』の殺し屋アントン・シガーのような不気味な役柄の方が絶対にマッチしていると思う。まぁ、おおらかそうな人柄が伝わってくるから、決して嫌いな俳優ではないのだけれど。