評     価  

 
       
File No. 1273  
       
製作年 / 公開日   2010年 / 2010年09月18日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   福田 陽平  
       
上 映 時 間   119分  
       
公開時コピー   あなたは
一番嫌いなあいつに
どんな罰ゲームをさせますか?
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   荒木 宏文 [as 小久保英明]
菊地 あやか [as 明神理香子]
仲川 遥香 [as 小泉智絵]
三上 真史 [as 石松正]
千代 将太 [as 新庄剛]
加藤 翔 [as 吉池哲也]
相島 一之 [as 室田刑事]
鶴見 辰吾 [as 赤間教授]
 
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あ ら す じ    小学校時代、蕪木鞠子というひとりの女生徒を、新庄剛吉池哲也が中心になって、×ゲームという名のいじめが行われていた。それから12年が過ぎた現在。大学生の小久保英明は、小学校時代の担任の自殺を、同級生だった小泉智絵からのメールで知らされた。
 葬儀に訪れた英明は、智絵が自分と同じように先生の死が自殺とは思えないとの疑問を抱いていることを知る。そして、そんな疑問を裏付けるかのように、英明の自宅に届けられた差出人不明のDVDには、先生らしき男性が拘束されている姿が映っていた。英明は恋人の明神理香子と共にDVDを持って警察に出頭し、もう一度先生の死因を調べ直してほしいと訴えるが、担当の室田刑事は「事件は終わった」の一点張りで、2人の訴えに耳を貸そうともしなかった。
 英明は智絵と共に、同じく小学校時代の同級生だった石松正の自宅を訪ね、DVDの分析を依頼する。そして、画像の一部に移っていた黒のコートに長い黒髪の女が移っていることがわかり、英明たちはその女が小学校時代にいじめに遭っていた蕪木鞠子ではないかという疑いを抱く。そしてある夜、英明の携帯に理香子からの着信が入る。理香子があの黒コート・長い黒髪の女に尾行されているというのだ。理香子を守るべく、急いで彼女の自宅へと向かった英明だったが、逆に黒コートの女におそわれて意識を失ってしまう。
 意識を取り戻した英明は、そこにいたのが自分だけでなく、智絵や新庄、吉池もまた同じように捕らえられて連れてこられたことを知る。そして、4人はそこで強制的に小学校の頃と同じ×ゲームをさせられることになってしまう・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    Jolly Rogerのホラーってこんなモンだよなぁ・・・・・とは思いながらも、同じ山田悠介の原作を映画化した『リアル鬼ごっこ』と比べると、どうしても見劣りしてしまった。そして、エンド・クレジットを見ると理香子を演じた菊地あやか、それに智絵を演じた仲川遥香は共にAKB48の渡り廊下走り隊のメンバーだとは・・・・・・おニャンコの国生さゆりなんかよりは演技はしっかりしているけど・・・・・今年観た映画で、知らないティーンが出演してると思えばAKB、こんな経験を何度したことだろう。まぁ、可愛くてそのうえ演技も上手ければ、文句を言う筋合いはないのだけど(笑)。
 得体の知れない女のために英明たち4人が拘束されて、かつて自分たちが通った教室と同じような部屋に連れてこられる。そうなると気になるのは女の正体と、なぜそんな真似をしたかという動機なのだが、もっと意外な結末が訪れるのかと思ったら、彼らの推測通りの犯人と動機だったのには拍子抜け。特に、謎の女の正体はおおよそ見当がついてしまう。そして、そんな謎解きのサスペンスよりも×ゲームの残虐性の描写の方がこの作品では重要だったらしく、そこがこの作品をあまり好きになれなかった最大の理由になっている。中には、「牛乳一気飲み」や「鉛筆ギロチン」など、小学生らしい他愛のない×ゲームもあるのだが。
 映像が暗いのはともかく、全体的に画質が非常に荒いように感じるため、見づらくて仕方なかったのも欠点かな。ラストのオチにちょっと無理があるようにも思えた。