評     価  

 
       
File No. 1288  
       
製作年 / 公開日   2010年 / 2010年10月01日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ザック・スナイダー  
       
上 映 時 間   100分  
       
公開時コピー   風を感じるリアル3D  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト
(声の出演)
  ジム・スタージェス [as ソーレン]
ライアン・クワンテン [as クラッド]
アビー・コーニッシュ [as オツリッサ]
ヒューゴ・ウィーヴィング [as グリンブル/ノクタス]
ヘレン・ミレン [as ナイラ]
ジェフリー・ラッシュ [as エジルリブ]
デヴィッデオ・ウェンハム [as ディガー]
アンソニー・ラパリア [as トワイライト]
エミリー・バークレイ [as ジルフィー]
ミリアム・マーゴリーズ [as ミセスP]
バリー・オットー [as ハリモグラ]
エイドリアンヌ・デファリア [as エグランタイン]
リチャード・ロスバーグ [as ボロン]
デボラ=リー・ファーネス [as バーラン]
ジョエル・エドガートン [as メタルビーク]
サム・ニール [as アロミア]
 
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あ ら す じ    人間が消滅し、フクロウが最も高度な知性と技術を持つ世界。父が語る“ガフールの勇者”の伝説に夢中になる若いフクロウのソーレンは、ある日兄のクラッドと共に謎のフクロウ一味にさらわれてしまう。彼らはかつてガフールの勇者に敗れたメタルビークを首魁とする、最も優れた種族である自分たちメンフクロウによる王国支配を目論む悪の集団“純血団”だった。
 連れてこられたフクロウたちは皆、月の光を浴びせられて神経を麻痺させられ“月光麻酔”によって、彼らの命令通りに動くよう洗脳されてしまう。けれども、ソーレンは知り合ったサボテンフクロウのジルフィーのおかげで月光麻酔を逃れることができた。そして、“純血団”の陰謀を阻止するために長年にわたって戦い続けてきたという、伝説のガフールの勇者たちが住むという神木へ、王国の危機を知らせるために飛び立つのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    思ったよりは面白かったが・・・・・大人向けなのか子供向けなのか、ターゲットが今ひとつ定まっていないような気がする。そして、登場キャラクターがハリモグラ以外はすべてフクロウだから、可愛らしいキャラクターを期待するのは無理な話で、本来は変わるはずのないフクロウの表情が変化するのを観るのは、何とも奇妙な気分になる。そう考えてみると、この作品の原作がなぜフクロウを主人公に選んだのかがよくわからない。ストーリーを追ってみても、「フクロウならでは」というようなシーンも特になく、他の鳥を選んでも全く問題はないように思えるんだけど・・・・・。
 この作品でメガホンを執ったのは、『300』『ウォッチメン』のザック・スナイダー監督で、クライマックスの戦闘シーンは、得意のスローモーションを駆使して迫力充分、『フクロウ版300』とでも言うべき出来になっていて、その辺りが子供向けではない所以なのだが、かといって『300』のような残虐シーンは観られず、そこがいつもの彼の作品を期待する向きには物足りなさを感じる点ではないだろうか。けれども、キャラクターがフクロウだけあってほとんどが空を飛ぶシーンなわけで、作品のコピーにあった「風を感じる3D」というのもまんざら誇大コピーではないことを実感できた。
 私の行ったシネコンでは、残念ながら日本語吹替版のみの上映だったが、ことアニメ作品とあれば下手でなければ誰が声を担当しても違和感を感じないのは不幸中の幸いだった。そして、エンド・クレジットでソーレンの声を市原隼人、ジルフィーの声をあの川島海荷チャンが担当したと初めて知った。市原隼人はともかく、あのジルフィーが海荷チャンだとわかれば、もう一度彼女の顔を思い浮かべながらこの作品を観てみるのも悪くない、などとついつい思ってしまった。