評 価
File No.
1292
製作年 / 公開日
2009年 / 2010年09月18日
製 作 国
スウェーデン / デンマーク / ドイツ
監 督
ダニエル・アルフレッドソン
上 映 時 間
148分
公開時コピー
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
ミカエル・ニクヴィスト
[as ミカエル・ブルムクヴィスト]
ノオミ・ラパス
[as リスベット・サランデル]
アニカ・ハリン
[as アニカ・ジャンニーニ]
レナ・エンドレ
[as エリカ・ベルジェ]
アンデシュ・アルボム・ローゼンダール
[as ペーテル・テレボリアン]
ハンス・アルフレッドソン
[as エーヴェルト・グルベリ]
ヤコブ・エリクソン
[as クリステル・マルム]
ソフィア・レダルプ
[as マーリン・エリクソン]
ミカエル・スプレイツ
[as ロナルド・ニーダーマン]
ニクラス・ユールストレム
[as リカルド・エクストレム]
レンナルト・ユールストレム
[as フレドリック・クリントン]
ニコラス・ファルク
[as トーステン・エドクリント]
ミリヤ・トゥレステット
[as モニカ・フィグエローラ]
ヤン・ホルムクィスト
[as ハルベリ]
ヤコブ・ノルデンソン
[as ビリエル・ヴァーデンシェー]
アクセル・モリッセ
[as アンデルス・ヨナソン]
トマス・ケーラー
[as ブレイグ]
ターニャ・ロレンツォン
[as ソーニャ・ムーディグ]
マグヌス・クレッペル
[as ハンス・ファステ]
ヨハン・キレン
[as ヤン・ブブランスキー]
ドナルド・ホグベリ
[as イェルケル・ホルムベリ]
ミカリス・コウトソグイアナキス
[as ドラガン・アルマンスキー]
ヨハン・ホルムベリ
[as ヨーナス・サンドベリ]
ペーレ・ボランデル
[as ソニー・ニエミネン]
テイラ・ブラッド
[as 少女時代のリスベット]
ゲオルギー・ステイコフ
[as アレクサンデル・ザラチェンコ]
。老い1
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あ ら す じ
父親である
ザラチェンコ
に撃たれて瀕死の重傷を負った
リスベット・サランデル
が搬送された病院に、ザラチェンコもまた運び込まれていた。そして、ロシアからの亡命スパイだったザラチェンコを利用して数々の犯罪に手を染めてきた、元公安警察のメンバーからなる“班”と呼ばれる秘密組織は、過去の犯罪を闇に葬り去るべく、関係者の口封じに動き始めた。“班”のメンバーの一人、
エーヴェルト・グルベリ
によってザラチェンコは射殺され、グルベリ自身も拳銃で自殺してしまう。
組織はさらに、かつて虚偽の診断書を作ってリスベットを半ば拷問に近い監禁状態に追い込んだ精神科医
ペーテル・テレボリアン
を使って、裁判でリスベットを再び精神病院送りにすべく画策する。これに対して、以前ヴァンゲルの事件をリスベットの力を借りて解決した
ミカエル・ブルムクヴィスト
は、敏腕弁護士である妹の
アニカ・ジャンニーニ
にリスベットの弁護を依頼し、リスベットの元上司・
ドラガン・アルマンスキー
ら数少ない理解者と共に、リスベットの無実を勝ち取るために奔走する。
ついにリスベットの裁判は開廷され、検察側は証人としてテレボリアンを招聘する。そして、テレボリアンは今回もまたリスベットが精神病であるという偽の診断書を証拠として提示してきた。果たして、リスベットに勝利の目はあるのだろうか・・・・・?
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たぴおか的コメント
全3部作、合計7時間を超える壮大なミステリー巨編、ミレニアム・サーガの完結編。3作を通して観てみると、第1作目『ドラゴン・タトゥーの女』はミカエルとリスベットの出会いを描いた導入編のような位置づけになっていて、2作目『火と戯れる女』と3作目『眠れる女と狂卓の騎士』とは一線を画しているような内容になっている。そのためか、監督も1作目はニールス・アルデン・オプレヴだったが、2作目と3作目はダニエル・アルフレッドソンがメガホンを執っている。皮肉にもその1作目が最も面白かったような気がする。1作目と2作目以降の間に、作品の毛色自体が変わったように感じた理由も、おそらくはその辺りにあるのだと思う。
実は、この『眠れる女と狂卓の騎士』のポスターを初めて見た時、ミカエルの横で証言台に片脚を上げて座っている女性がリスベットには見えず、てっきり新たな女性キャラクターが登場するのだと思い込んでいた。しかも、リスベットに輪をかけたようなド派手なパンク風のいでたちの。ところが、実際に作品を観てみるとやはり彼女はリスベットで、しかもポスターのようなメイク・髪型になるのは裁判の時だけで、一体何のためにあんな格好をするのかは全く意味不明だった。
この作品では今までにない法廷ミステリーの要素が加味されていて、それが見所のひとつではあるのだが、いかんせんそこに辿り着くまでにかなりの尺を要しているため、肝心の法廷での攻防があまりにあっさりし過ぎているのはちょっと残念だ。とはいえ、動かぬ証拠を突きつけられてテレボリアンが何も反論できずに崩れ落ちる様子を観るのは、それまでに溜まった鬱憤をすべて晴らすかのように、非常に爽快で気持ちがいいいものだった(笑)。