評     価  

 
       
File No. 1300  
       
製作年 / 公開日   2010年 / 2010年10月30日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   雨宮 慶太  
       
上 映 時 間   97分  
       
公開時コピー      

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   小西 遼生 [as 魔戒騎士・冴島鋼牙/黄金騎士牙狼]
松山 メアリ [as 魔戒法師・烈花]
斉藤 洋介 [as 魔戒法師・アカザ]
倉貫 匡弘 [as 魔戒法師・シグト]
笠原 紳司 [as クルス]
江口 ヒロミ [as シオン]
原 紗央莉 [as 魔境ホラー・カルマ]
時東 ぁみ
津田 寛治 [as 魔戒騎士・ケンギ]
中尾 彬 [as 来栖謙一]
影山 ヒロノブ [as 魔導輪ザルバ(声)]
 
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あ ら す じ    魔界から闇を通じて人の世に現れ、そして人を喰らう魔獣“ホラー”。そして、その“ホラー”を封印する使命を負う魔戒法師と、ホラーを殲滅する宿命を帯びた魔戒騎士。ある日、魔戒法師の烈花アカザ、そしてシグトの3人は、魔戒騎士の中でも最高位である牙狼(ガロ)の称号を持つ、黄金騎士・冴島鋼牙と出会う。彼らの目的は同じで、欲望を餌に人間を鏡の中に引き込んで喰らう“ホラー”カルマとその配下の“使徒ホラー”、クルスシオンを葬り去ることだった。
 女であるが故に魔戒騎士になれなかった烈花はことさら鋼牙に対抗意識を燃やし、単独でカルマを倒そうと躍起になっていた。そして、そんな烈花の焦りが災いして、鋼牙は黄金騎士の鎧をカルマに奪われてしまう。鎧を取り戻す方法はただ一つ、カルマの結界を破り、自ら鏡の中へと入り込んでカルマを倒すしかなかった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    「あれ?牙狼って、こんな単純なヒーロー物だったっけ?」、これが最初に受けた印象だった。2005年にテレ東系で深夜に放映されていたドラマもこの劇場作品も、実は私の勤務する会社が製作しているにもかかわらず、ドラマもほとんど観ていなくて詳しい内容は知らなかったりするのだが、それでもこの作品のような勧善懲悪的な内容ではなかったとおぼろげに記憶している。
 それにしても、キャスティングをもう少し頑張れなかったものだろうか。知っている俳優は中尾彬と斉藤洋介、それに津田寛治だけ。それがいけないと言うわけではないが、主役の小西遼生を筆頭に台詞がお世辞にも上手いとは言いかねるのに加えて、まるで文語体のような堅い台詞回しのために余計に台詞に無理が感じられてしまう。また、津田寛治扮する烈花の父親・ケンギと鋼牙の関わり合いも上辺だけの描写で済まされているためにストーリー中で生きてこないし、それは鋼牙と烈花の関係についても同じことが言える。
 せっかくの3Dも、戦闘シーンでは日本刀の切っ先が画面から飛び出して見えたりして効果を発揮しているものの、それ以外のシーンではほとんど生かされていないと言っていい。そして、3Dばかりに力を注ぎ込んだわけではないだろうが、肝心の戦闘シーンのCGがお粗末なのには興醒めしてしまった。そもそも、ナゼこの作品を3Dにしたのか、その理由が根本的に理解できない。97分という短めの尺だけど、やっぱりグラス・オン・グラスは楽じゃないね。