評     価  

 
       
File No. 1320  
       
製作年 / 公開日   2009年 / 2010年11月27日  
       
製  作  国   アメリカ / カ ナ ダ  
       
監      督   ミーラー・ナーイル  
       
上 映 時 間   112分  
       
公開時コピー   空を愛し 空に挑み
そして彼女は空になった
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   ヒラリー・スワンク [as アメリア・イヤハート]
リチャード・ギア [as ジョージ・パットナム]
ユアン・マクレガー [as ジーン・ヴィダル]
クリストファー・エクルストン [as フレッド・ヌーナン]
ジョー・アンダーソン [as ビル・スタルツ]
ミア・ワシコウスカ [as エリノア・スミス]
チェリー・ジョーンズ [as エレノア・ルーズベルト]
アーロン・エイブラムス [as スリム・ゴードン]
ディラン・ロバーツ [as レオ・ベラーツ]
スコット・ヤッフェ [as ウィリアム・ダルテン]
トム・フェアフット [as バルフォー]
ライアン・シェーン [as 少女時代のアメリア]
ウィリアム・カッディ [as ゴア・ヴィダル]
エリザベス・シェパード [as フランセス・パットナム]
リチャード・ドナット [as ギャラガー]
 
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あ ら す じ    1928年。幼い頃から空を飛ぶことを夢見ていたアメリア・イヤハートは、世界で初めて大西洋を横断飛行した女性として、一躍時の人となり脚光を浴びていた。彼女の広報を担当するジョージ・パットナムの後押しもあり、アメリアは講演会やCM、果ては著書の出版とめまぐるしい日々を送る中、次第に2人は愛をはぐくんでいった。そしてジョージはアメリアにプロポーズし、アメリアは結婚が空への夢の妨げとならないことを条件に、ジョージとの結婚を決断した。
 ジョージとの結婚後、アメリアは今度は単独で大西洋横断という偉業を成し遂げる。彼女の名声は全世界に響き渡り、ルーズベルト大統領のファーストレディ・エレノア・ルーズベルトをコックピットに乗せて飛行するなど、彼女の一挙手一投足には常に注目が集まった。そんな彼女の前に現れた魅力的な男性ジーン・ヴィダルに惹かれたアメリアは、彼を航空管理局のトップに推すだけではなく、プライベートでも一緒の時を過ごすようになる。しかし、そんな2人を見守るジョージの辛い思いを知ったアメリアは、じーんと訣別して再び空へ熱い思いを注ぐのだった。
 アメリアはついに前人未踏の世界一周飛行を決意した。ところが、彼女を乗せた飛行機は離陸直前にエンジントラブルに見舞われて大破してしまう。飛行機の修理には途方もない費用がかかったが、その金を工面してくれたのは、やはりジョージだった。こうして準備万端が整い、アメリアは再び世界一周へ向けて飛び立つのだが・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    アメリア・イヤハートを映画で初めて観たのは、『ナイト ミュージアム2』のエイミー・アダムスが最初だったが、その時に彼女の演じたアメリアがあまりに可愛かったために、この作品を観ていても最初のうちはどうしてもヒラリー・スワンクに対する違和感が拭い去れなかった。どうせならヒロインは可愛い方がいいに決まっているし、なぜヒラリー・スワンクなのかと不思議で仕方なかったが、どうやらアメリア本人もお世辞にも美人とは言い難いルックスだったことがわかって納得できた。
 ヒラリーは製作総指揮に名を連ねるほどこの作品に対する思い入れは強かったらしく、アメリアというキャラクターを再現すべく相当に綿密なリサーチを行ったとのこと。その甲斐あって、見た目はもちろんのことその立ち居振る舞いまでが実物ソックリのアメリアが誕生したようだ。独断と偏見で言わせてもらえるならば、立ち居振る舞いはともかく、ルックスまで本人に似ている必要はないんじゃないかと思ってしまう。どうしても視覚的にヒラリー・スワンクが苦手な私としては、例えば前述のエイミー・アダムスとはいかなくても、せめてシャーリーズ・セロン辺りに演じてもらえなかったものだろうかと残念でならない・・・・・(申し訳ない、単なる戯れ言です)。
 アメリアの肩書きとして必ず語られるのは「女性として世界で初めて大西洋を横断した」であって「世界一周に成功」ではないこと、そして、アメリアが世界一周飛行に出発したとあれば、作品のラストは誰にでも容易に想像できるだろう。そして、未だに行方不明のままだという謎が彼女の最期には残されている。この作品はそのアメリアの「謎に迫る」らしいが、18,000フィートの海底に沈んでしまった説や、ガードナー島という無人島にキャンプの跡や化粧用コンパクトの破片らしきガラス片が発見されたことから、彼女は島に漂着して死ぬまでそこで暮らしたという説もあるが、決定的な証拠は出てきていないようだ。米国民にとっては、そのミステリアスさ故にかえって彼女が神格化(と言っては大袈裟かもしれないが)されて永遠の語り草となるから、謎は謎のままであって欲しいと願う気持ちが大きいようだ。