評 価
File No.
1327
製作年 / 公開日
210年 / 2010年12月17日
製 作 国
アメリカ
監 督
ジョセフ・コシンスキー
上 映 時 間
125分
公開時コピー
20年前に失踪した父を捜して、
美しく危険なコンピューターの世界へ
。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
ジェフ・ブリッジス
[as ケヴィン・フリン/クルー]
ギャレット・ヘドランド
[as サム・フリン]
オリヴィア・ワイルド
[as クオラ]
ブルース・ボックスライトナー
[as アラン・ブラッドリー/トロン]
ジェームズ・フレイン
[as ジャーヴィス]
ボー・ガレット
[as ジェム]
マイケル・シーン
[as キャスター/ズース]
ヤヤ・ダコスタ
セリンダ・スワン
エリザベス・マシス
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あ ら す じ
デジタル業界の雄・エンコム社のCEOである
ケヴィン・フリン
が、息子の
サム・フリン
を残して行方不明になって20年が経過した。現在エンコム社を取り仕切る
アラン・ブラッドリー
から、再三社に戻るように誘われているにもかかわらず、サムは勝手気ままな生活を送っていた。そんなある日、アランのポケベルにケヴィンからのメッセージが届いたとの知らせを受けたサムは、かつて父が経営していたゲームセンターを訪れた。
ゲームセンターの地下に秘密の研究室を発見したサムは、コンピュータを起動すると裏コードでログインを試みた。すると、突然閃光に包まれたフリンは、気がつくとコンピュータ・システムの中の世界へと迷い込んでしまっていた。他のプログラムたちと同様に捕らえられたサムは、ある男の前に連れて行かれる。その男はこのコンピュータ・システムの世界を牛耳るプログラム
クルー
だった。そしてフリンは、息つく間もなくクルーによって命をかけた危険なゲームへの参加を強制されてしまう。
ライトサイクルを使った団体戦でサムは窮地に陥ってしまうが、そんな彼を助けたのは謎の女性
クオラ
だった。そしてサムは、クオラに導かれてついに父・ケヴィンと20年ぶりの対面を果たすのだったが・・・・・。
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たぴおか的コメント
1982年に製作・公開された『トロン』を劇場で観て、その映像の斬新さに圧倒された世代の私としては、この作品が「未来の3D体験」を謳っている以上、どうしても期待してしまうのはやむを得ないだろう。確かに映像は綺麗で、白のライン(フリン側)とオレンジのライン(クルー側)に彩られたボディスーツが鮮やかだし、ライトサイクルの映像も迫力充分。けれども、残念ながら単に「綺麗」止まりで『アバター』を観た時のような強烈なインパクトを受けることはなく、3D映像にする必要性さえ疑問に思えてしまった。そもそも、2D公開のために随所2D映像が紛れ込んでいるなんていうのは中途半端だ。
前作で主役のフリンを演じたのがジェフ・ブリッジスだったとは、今回改めて82年の『トロン』について調べてみて初めて知った。そして、観る前には私はてっきり前作の設定を現在に置き換えたような作品だと思っていたのだが、実は前作のその後という設定で、一応トロンも登場する。けれども、前作でタイトルが『トロン』であるにもかかわらず主役はトロンではなくフリンであるような印象を受けたことを覚えているが、その傾向はこの作品ではさらに顕著に表れていた。もぅ、ハッキリ言ってトロンなんて枝葉の末端部分に過ぎなくて、いてもいなくてもどうでもいい(笑)。そして、現実の世界に戻れなくなってしまい、世捨て人のように暮らすフリンのような役柄が、ジェフ・ブリッジスには実に似合っている。
そんなことは脇に置いておいて、この作品には前作では観られなかった女性キャラクターが華やかに彩りを添えているのがいい。もちろん露出はないものの、彼女たちが着用しているボディスーツが体のラインを際立たせていて、かえってその方がセクシーだったりする。その中でも特筆すべきなのは、クオラを演じたオリヴィア・ワイルドの反則的なまでの可愛さ。サムは彼女を現実の世界に連れてきて朝陽を見せてやるのだが、彼女は果たして太陽の暖かさを感じることができたのだろうか?