評     価  

 
       
File No. 1342  
       
製作年 / 公開日   2010年 / 2011年01月14日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ロン・ハワード  
       
上 映 時 間   111分  
       
公開時コピー   結婚前に、あなたは「秘密」をどうしますか?  

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
キ ャ ス ト   ヴィンス・ヴォーン [as ロニー・ヴァレンタイン]
ケヴィン・ジェームズ [as ニック・ブレネン]
ジェニファー・コネリー [as ベス]
ウィノナ・ライダー [as ジェニーヴァ]
クイーン・ラティファ [as スーザン・ワーナー]
チャニング・テイタム [as ジップ]
エイミー・モートン [as ダイアン・ポポヴィッチ]
チェルシー・ロス [as トーマス・フェルン]
ランス・ハワード [as バート]
クリント・ハワード [as ハーバート・トリンピー]
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
あ ら す じ    独身の中年男性ロニー・ヴァレンタインは、かつてのギャンブル依存症を克服し、今は大学時代からの親友でエンジニアのニック・ブレネンと共に車のエンジンを製作する会社を経営していた。ニックはロニーの友人だったあジェニーヴァと結婚していて、ロニーにはジェニーヴァから紹介されたオーナー・シェフのベスという恋人がいた。結婚という言葉に束縛されない今の自由な関係に満足していたロニーだったが、ジェニーヴァからは「今プロポーズしなければベスを失うことになる」と警告される。ベス以上の女性は見つからないと思ったロニーは、翌月に訪れるベスの誕生日にプロポーズすることを決意した。
 ある日、ベスへのプロポーズの場所にと考えた植物園を訪れたロニーは、そこで思いもかけない光景に遭遇してしまう。それは、ジェニーヴァが若い男とイチャつき、キスまでする光景だった。ベスト共に理想の夫婦だと思っていたニック夫妻の危機を知ってしまったロニーは、果たして真実をニックに告げるべきか否かという、あまりにも重い選択を迫られることになった。
 折も折、会社は今大手自動車会社に2人が考案した新型エンジンを売り込めるかどうかの瀬戸際にあった。やむなくロニーはジェニーヴァを直接問い詰めたところ、浮気を認めたジェニーヴァから「彼とはもう会わない。今のプロジェクトを乗り切ったら自分からニックに打ち明ける。だからニックには秘密にして欲しい」と頼まれる。しかし、ジェニーヴァの言葉を信じ切れないロニーは、後日彼女を尾行して、相手の男ジップの部屋での決定的なシーンを目撃してしまった。ジェニーヴァが帰宅した後、ジップに見つかってしまったロニーは、ジップの部屋で大乱闘を繰り広げてしまう。
 翌日、ロニーはジップの家を訪れ、部屋の中を壊した見返りの金銭をジップに渡すが、なんとロニーを尾行していたニックがこれを目撃し、ロニーがノミ屋に金を払ったものだと誤解してしまう。ロニーが帰宅すると、そこにはベス、ニック、ジェニーヴァに加えて精神科医までが彼を待っていた。おまけにニックはジップをも呼んでおり、ロニーは全員からギャンブル依存症が再燃したのだろうと問い詰められてしまう。どうにも言い逃れができなくなったロニーは、ついに意を決して真実をすべて打ち明けてしまうのだが・・・・・。
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
たぴおか的コメント    ラブコメというよりも、どちらかと言えば男と男の友情の方に力が入っているように思えた。主演の男性2人は今まで私が観た作品の中に出演作があったものの、当然主役ではないから既に記憶はなく、結局知っているキャストはジェニファー・コネリーとウィノナ・ライダーだけ。これで主役のロイを演じるのがウィル・フェレル辺りだったらもう少し気分も盛り上がっただろうが(いや、彼が演じたらすべてが完璧なギャグで終わってしまうかも^-^;)、今ひとつインパクトに欠けるのは否定できない。
 それにしても、ウィノナ・ライダーも既に39歳、年齢を重ねるごとにますます美しくなっていく・・・・・と言いたいところだが、残念ながら彼女の場合はその逆で、この作品では夫がいるにもかかわらず浮気をして、それをロニーに知られて開き直るという役柄を演じているのだが、そんなイヤな女が実に似つかわしく思える。次の日に観たナオミ・ワッツと比べると、同じ世代にもかかわらずこれほどまでに違うものかと、ナオミ・ワッツに対して感心する気持ちと、ウィノナ・ライダーに対する失望感が入り交じった複雑な気分だ。
 ロニーとニックは、あの歳になってもお互いをどれだけ敬愛しているかを包み隠さず言い合えるとは、そこが日本人と違ってオープンなアメリカ人の長所だね。日本人だったら、いざという時になればなるほど気恥ずかしさが先に立って、相手に対して思っていることをすべて吐き出すなど絶対に無理。ニックの立場であっても、日本人なら「隠すなら最後まで隠し通して欲しかった」なんて言いかねない。ラストのアイスホッケーのシーンは、結果が分かりきっていてもやっぱり盛り上がる。シュートをしたニックと、フェンスを乗り越えてリンクに降りて祝福に行くロニー、そんな2人を割れんばかりの拍手で祝福するベス。一人足りないけど、あの後ジェニーヴァは一体どうなったのだろうか?