評 価
File No.
1343
製作年 / 公開日
2010年 / 2011年01月15日
製 作 国
アメリカ
監 督
デヴィッド・フィンチャー
上 映 時 間
120分
公開時コピー
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
ジェシー・アイゼンバーグ
[as マーク・ザッカーバーグ]
アンドリュー・ガーフィールド
[as エドゥアルド・サベリン]
ジャスティン・ティンバーレイク
[as ショーン・パーカー]
アーミー・ハマー
[as キェメロン・ウィンクルボス/タイラー・ウィンクルボス]
マックス・ミンゲラ
[as ディビヤ・ナレンドラ]
ブレンダ・ソング
[as クリスティー・リン]
ルーニー・マーラ
[as エリカ・アルブライト]
ダスティン・フィッツシモンズ
[as フェニックス・クラブ会長]
ジョセフ・マッツェロ
[as ダスティン・モスコヴィッツ]
パトリック・メイペル
[as クリス・ヒューズ]
ブライアン・バーター
[as ビリー・オルセン]
トビー・ミューリ
アレシア・セブンゼン
カルヴィン・ディーン
ジャミ・オーウェン
ジェームズ・ダストーリ
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あ ら す じ
2003年。ハーバード大学2年の
マーク・ザッカーバーグ
は、恋人の
エリカ・アルブライト
から絶縁状を叩きつけられた。彼は腹いせに大学内のデータベースから学生名簿をハッキングし、女子学生たちの顔写真を使った人気投票サイト“フェイスマッシュ”を立ち上げた。ところが、ハーバード大のサーバがダウンしてしまうほどの爆発的なアクセスがフェイスマッシュに集中し、マークは一躍大学内で有名人となった。
そんな彼に目を付けたのは、ボート部のエリート学生
キャメロン
と
タイラー
のウィンクルボス兄弟だった。彼らはマークに学内交流を目的としたサイトの作成を依頼するが、マークはそのアイデアをヒントにし、親友の
エドゥアルド・サベリン
を誘って、ハーバード大の学生を対象としたSNS“ザ・フェイスブック”を立ち上げた。
“ザ・フェイスブック”は瞬く間に蟷螂者を増やし、ハーバード大学内はおろか世界各地の大学へと波及していく。そして、エドゥアルドの恋人
クリスティー・リン
から紹介された若き起業家・
ショーン・パーカー
に共鳴したマークは、サイト名をパーカーのアドバイスに従って“フェイスブック”と改名する。何もかも順風満帆に見えたマークだったが、次第に旧友のエドゥアルドと疎遠になっていき、一方ではウィンクルボス兄弟は自分たちのアイデアをマークが盗用したと裁判も辞さない覚悟で迫ってくる・・・・・。
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たぴおか的コメント
世界最大のSNS“facebook”の創始者マーク・ザッカーバーグを主人公に据え、“facebook”創業にまつわるエピソードを描いた人間ドラマ。実は、観る前に私が期待していた内容とはちょっと違って、それは今で観てきたデヴィッド・フィンチャー作品『セブン』『ゲーム』『ゾディアック』『ベンジャミン・バトン』などから抱いていたイメージと異なり、かなり軽妙でとにかく台詞が中心になっているためだ。中でも、ジェシー・アイゼンバーグ演じるマーク・ザッカーバーグが言葉の速射砲のように早口でまくし立てるものだから、字幕を追うのもひと苦労だった。そして後日、テレビでマーク・ザッカーバーグがインタビューを受けている映像を見た時は笑ってしまった。彼の話し方があまりにジェシー・アイゼンバーグ扮するマークにそっくりで・・・・・いや、それじゃ主客転倒しちゃってるな(笑)。正しくは「ジェシー・アイゼンバーグが実に見事にマークの話し方をコピーした」と言うべきだね。とにかく、笑っちゃうほどソックリだった。
偉大な成果を残す天才は得てしてどこかに性格的な破綻をきたしているものだが、マークもある意味人間関係を維持する能力に欠如しているように思える。冒頭で恋人のエリカからフラれるのを筆頭に、それまで縁の下の力持ちとなって支えてくれたエドゥアルドをいとも簡単に騙し討ちで切り捨ててしまう。まぁ、そういう性格があればこそ、わずか数年で世界最大のSNSを創り上げることもできたのだろうけど。ああいう革命児的な存在は社会にとっては不可欠だろうが、友達には絶対になりたくないタイプだね。だからこそ、唯一無二の親友だったエドゥアルドからも見限られ、彼の周囲には友人と呼べる存在は皆無となったのだろう。
私は“facebook”を利用したことがないため、なぜあれほどまで爆発的に“facebook”のユーザーが増えていったか、その理由が作品を観ただけでは今ひとつ説明不足に思える。“facebook”は他のSNSと一体どのような点で一線を画しているのか、それがわかれば作品自体にももっと説得力があっただろうと思えるだけに、ちょっと残念。頭脳は天才、けれども精神面ではまだ未熟な大学生、そんなマークの性格を巧みに演じて見せたジェシー・アイゼンバーグは、どこかで見たような顔だとずっと気になっていた。帰宅してWebで調べてみたて、あの『ゾンビランド』で情けない主人公コロンバス役を演じていたと初めて気がついた。マークとコロンバス、性格は全く違うけど、両者共に典型的な“オタク”という点では共通しているようだ。