評     価  

 
       
File No. 1366  
       
製作年 / 公開日   2010年 / 2011年02月11日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ジェームズ・L・ブルックス  
       
上 映 時 間   121分  
       
公開時コピー   人生も恋も曲がり角?
悩める大人の素敵なラブストーリー。
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   リース・ウィザースプーン [as リサ・ジョンソン]
オーウェン・ウィルソン [as マティ]
ポール・ラッド [as ジョージ・マディソン]
ジャック・ニコルソン [as チャールズ・マディソン]
キャスリン・ハーン [as アニー]
マーク・リン=ベイカー [as ロン]
レニー・ヴェニート [as アル]
モリー・プライス
ロン・マクラーティ [as ジョージの顧問弁護士]
シェリー・コン [as テリー]
ドメニク・ランバルドッツィ [as ブルペンピッチャー]
トニー・シャルーブ [as 精神科医]
ウィル・ブレイグローヴ [as マティのチームメイト]
アンドリュー・ウィルソン [as マティのチームメイト]
松崎 悠希 [as トーリ]
 
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あ ら す じ    ソフトボールにすべてを注ぎ込んできたリサ・ジョンソンは、31歳になった時無情にもクビを宣告されてしまう。ボーイフレンドのメジャー・リーガーマティは脳天気なプレイボーイで、彼に本当に愛されているのか、今ひとつ自信がなかった。そんなリサはある日、気分転換にチームメイトから紹介された青年実業家・ジョージ・マディソンとデートしてみることにした。
 体育会系の男性としか付き合ったことのないリサにとって、ジョージのようなタイプの男性は初めてだったが、なぜだかピントがずれたダメ男だった。それもそのはず、ジョージは父チャールズ・マディソンと共に貿易会社を経営していたのだが、その会社に国税局の査察が入り、父親の代わりに収監される危機にあったのだった。
 人生の最悪な時に出会った最悪の男ジョージだったが、体育会系の男性にはない彼の繊細な優しさに、リサの心の中では徐々にジョージの存在が大きくなっていく。マティとジョージ、人生の岐路にさしかかったリサがたどり着く目的地は一体どちらになるのだろうか・・・・・?
 
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たぴおか的コメント    オスカー女優リース・ウィザースプーンが真骨頂発揮のコメディと思ったのだが、今ひとつ残念な内容だったように思える。彼女が演じる主人公サラの態度が常にどっち着かずで、観ていて正直イライラが募るばかり。結末はなんとなく予想はしていたのだが、それでもなお「そんなんでいいのかぁ?」と疑問を感じずにはいられなかった。
 とにかく、クライマックスと言うべき盛り上がりが全く観られず、気がついたら終わっているという物足りなさ・平板さは致命的。おまけに、コメディ作品なのにどこで笑っていのか、判断に苦しんでしまう。リース・ウィザースプーン扮するリサとオーウェン・ウィルソン扮するマティが恋人同士というのはわかるのだが、お互いに相手をどれほど真剣に想っているかが伝わってこない。言い換えれば、2人とも相手を真剣に愛しているわけではく、ただ成り行きで一緒にいるとしか思えないのだ。だからそこへポール・ラッド演じるジョージが絡んできても、リサは一体2人の男のどちらを選ぶのだろうか?とハラハラさせられることもなく観ていられるのだ。
 ジャック・ニコルソンという大御所を起用したことも、残念ながら生かされているとは言えない。と言うより、なぜ彼ほどのビッグ・ネームがこんな役に甘んじているのか、理解できないのだ。こう書いてしまうと、全くいい所が見られない最悪の作品と思われるかもしれないが、ラブコメとしてはともかく単なる恋愛ドラマとしてはそこそこの出来だとは言えると思う。このところ『僕が結婚を決めたワケ』といいこの作品といい、今ひとつのラブコメが続いているので、25日(金)公開のレイチェル・マクアダムス主演『恋とニュースのつくり方』には否が応でも期待が膨らんでしまいそうだ。