評     価  

 
       
File No. 1384  
       
製作年 / 公開日   2011年 / 2011年04月01日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   前田 弘二  
       
上 映 時 間   107分  
       
公開時コピー   このたび、わたくし池下チエは、
5人の彼氏を査定します。
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   吉高 由里子 [as 池下チエ]
浜野 謙太 [as 田無タクミ]
[as 浜口トシコ]
石橋 杏奈 [as 奥田ミカ]
青木 崇高 [as 出口道雄]
吉村 卓也 [as 野村健二]
吉岡 睦雄 [as トシコの夫]
宇野 祥平 [as 堀アキラ]
白川 和子 [as 老女]
榎木 孝明 [as 三宅正良]
加瀬 亮 [as 西尾みのる]
 
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あ ら す じ    24歳のOL・池下チエは、時間を有効に利用して多くの男性を知るべきだというポリシーのもと、5人の彼氏と同時に付き合っていた。年上で既婚者だが理髪店のオーナーで、海外旅行にも連れて行ってくれるリッチな三宅正良、会社は違うが同じ営業職で、愚痴をこぼすのには最適なバツイチ男・西尾みのる、バイクショップを道楽で経営しているために自由に会う時間を作れる、熱しやすく冷めやすい出口道雄、唯一年下の野村健二、そして気楽なだけが取り柄のパン工場に勤める田無タクミという面々だ。
 結婚することなど全く頭になかったチエだったが、何でも相談に乗ってくれる親友のトシコが電撃結婚し、2人の幸せな結婚生活を目の当たりにしたことをきっかけに、5人の男を査定して最下位の男から切り捨てていこうと考えた。そして、最初に切り捨てられる候補に選ばれたのが、デメリットだらけでメリットがほとんどない田無だった。
 チエは田無の働くパン工場を訪れ、田無に別れを切り出したところ、思いもしない答えが返ってきた。「俺たち、付き合ってないじゃん!?」。田無の予想外な返答に愕然としたチエは怒りのあまり、田無を自分に思い切り惚れさせたうえで振ってやろうと決心した。そして、あの手この手を使って田無に復讐を仕掛けるチエだったが、鈍い田無には思ったような効き目がなかった。それどころか、田無が本当に付き合いたいと思っていた社長の娘・奥田ミカとの仲を取り持つ羽目に陥ってしまう。
 そこでチエは、田無のミカへの想いを微塵に打ち砕こうと工作するが、田無はそれをチエの嫉妬だと誤解してしまったうえに、意外にもミカが田無からの交際の申し入れを受け入れてしまう。まるで自分が田無にフラレてしまったようで、チエのプライドはズタズタにされてしまった。そこでチエは、田無とミカに食事に招かれた席に西尾を同伴した上で、とんでもない行動に出るのだが・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    女優として成功するか否かは、仲間由紀恵が『TRICK』でブレイクしたように、ある意味コメディエンヌとしての資質があるかどうかにかかっていると思う。その意味では、この作品は主演の吉高由里子にとって、試金石となるかもしれない作品だったんじゃないかな。そしてその結果は、失敗ではないがかといって大成功というわけにもいかない、実に微妙なものに思える。
 『蛇にピアス』で大胆な演技を見せてくれた彼女だが、まだ一皮むけ切れていないような物足りなさを感じてしまう。どこかまだ遠慮しているような気がして仕方ないのだ。対する彼女の相手役・田無タクミを演じる浜野謙太が強烈な怪演を披露してくれているだけに、彼と互角に渡り合うためには相当なハイテンションが要求されるからなおさらだ。
 それにしても、てっきり5人もの男に5股かけていた吉高由里子扮する主人公・チエが、身から出た錆というか、あるいは自業自得というべきか(どっちも同じだろ)、結局男たちが全員離れていってしまったことから真の男女関係に気づき・・・・・なんて展開を予想していた私としては、完全に予想を裏切られた。また、加瀬亮扮する西尾がまさかああいう結末に落ち着くなんてことも、これっぽっちも想像していなかっただけに、その展開の意外さだけは新鮮だった。ただ、個人的な意見を述べさせてもらえれば、@石橋杏奈扮する奥田ミカが、二つ返事で田無と付き合うことになるなんてあり得ない(←かなり私情が絡んでいる)、Aさらに言わせてもらえば、チエが結局あんな形で大団円を迎えるのには納得がいかない(←大いに私情が絡んでいる)。