評     価  

 
       
File No. 1390  
       
製作年 / 公開日   2008年 / 2011年04月02日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ブレット・サイモン  
       
上 映 時 間   93分  
       
公開時コピー  
学園は狙われた
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   ミーシャ・バートン [as フランチェスカ・ファシーニ]
リース・ダニエル・トンプソン [as ボビー・ファンク]
ブルース・ウィリス [as ジャレッド・T・カークパトリック校長]
マイケル・ラパポート [as コーチZ]
パトリック・テイラー [as ポール・ムーア]
キャスリン・モリス [as プラット看護師]
メロニー・ディアス [as クララ・ディアス]
ジョシュ・パイス [as パードレ・ニューウェル]
ルーク・グライムス [as マーロン・ピアッツァ]
アーロン・ヒメルスタイン [as タッド・ゴルツ]
ジョセフ・ペリノ [as ダッチ・ミドルトン]
ロビン・ロード・テイラー [as アレックス・シュナイダー]
ヴィンセント・ピアッツァ [as リッキー・デラクルス]
ゾーイ・クラヴィッツ [as ヴァレリー・トーレス]
ザカリー・ブース [as ロッキー・ラクーン]
 
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あ ら す じ    ハイスクール2年のボビー・ファンクは、自称凄腕ジャーナリストの新聞部員。ある日彼は、数人の不良生徒と共に校長室に呼び出された。戦争帰りの元軍人であるジャレッド・T・カークパトリック校長曰く、校長室の金庫が何者かに破られて、中にあった全国共通試験の答案が盗まれたという。呼び出された生徒たちは皆、校長からその容疑者と目されていたのだ。そして校長は「必ず犯人を見つけ出す」と、呼び出された面々を威圧するように宣言したのだった。
 教室に戻ったボビーに声をかけてきたのは、イケメンでスポーツ万能な生徒会長ポール・ムーアの恋人であり、全校生徒の憧れの美人フランチェスカだった。答案を盗んだ犯人を探し出して欲しいというフランチェスカの頼みを断れるはずもなく、ボビーは俄然持ち前のジャーナリスト魂を燃え上がらせて犯人探しを開始するのだった。
 彼はまず自分と共に校長室に呼び出された生徒たちのアリバイ調べに取りかかったが、その結果は全員に明白なアリバイがあることが判明するという皮肉なものだった。その代わりに浮かび上がった容疑者は、生徒会長のポールだった。彼は校内新聞にポールが犯人であるという記事を掲載し、一躍全校から脚光を浴びることとなった。新聞部長のクララ・ディアスに認められたボビーは、以前から出席したいと願っていたジャーナリスト・セミナーへの参加が認められ、ポールの彼女だったフランチェスカがボビーの彼女になるなど、彼の周囲は以前とは一変し、すべてが順風満帆であるかに思われた。
 ところがある日、自分が答案を盗んだ犯人ではないという証拠を、ポールがボビーに突きつけた。そして、自分の書いた記事を訂正する必要に迫られたボビーに追い打ちをかけるように、校内新聞には答案を盗んだ真犯人がボビーであり、自分の罪をポールに着せたなどという根も葉もない記事が載せられてしまう。フランチェスカからも愛想を尽かされたボビーは、今度こそ自分の手で真犯人を見つけるべく調査を開始し、やがて答案が盗まれたという一見単純な事件の裏には、生徒会全体を揺るがすような秘密が隠されていたことに気づくのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    まずは、『処刑教室』なんていう見当違いとも言うべき邦題に文句を言いたい。原題の“ASSASSINATION OF A HIGH SCHOOL PRESIDENT”は直訳すれば“高校生徒会長の暗殺”ってことになるけど、“暗殺”といっても本当に殺すわけではなく、あくまでも生徒会長という地位から失墜させるというもの。まして、処刑などという物騒な行為などは行われない。
 そして、キャスティングも納得できない。ただでさえ実年齢よりも年上に見えるミーシャ・バートンが、まさか高校生を演じるなどとは夢にも思っていなかっただけに、リース・ダニエル・トンプソン演じる主人公・ボビーのクラスメイトとしてミーシャが登場した時にはまさに呆然自失、開いた口がふさがらなかった。また、ブルース・ウィリスの校長先生というのも、最後まで違和感がつきまとって仕方なかった。ちょっと偏執的な粘着質の校長という役柄であれば、私だったら間違いなくジョン・マルコヴィッチをキャスティングしていただろう。きっと、期待を上回る怪演を見せて楽しませてくれたはずと思うだけに残念だ。
 扇情的な邦題とは異なり、中身はザック・エフロン(日本だったら三浦春馬かな)が主演したら似合いそうな学園物だ。「答案を盗んだ犯人は誰か?」という謎解きを基調にして展開されるストーリーは、随所にコミカルな味付けがされているものの、直接謎解きとは関係ないシーンでは中だるみを感じてしまう。そして、クドいようだがマドンナ役がミーシャ・バートンというのが許せない・・・・・つーか、ハッキリ言ってあり得ない。今が旬の女優クリステン・スチュワートあたりにフランチェスカを演じさせればもっと興味を惹かれただろうが、まぁそれは無理な相談だろうね(笑)。