評     価  

 
       
File No. 1392  
       
製作年 / 公開日   2011年 / 2011年04月15日  
       
製  作  国   アメリカ / カ ナ ダ  
       
監      督   ザック・スナイダー  
       
上 映 時 間   110分  
       
公開時コピー   『300』『ウォッチメン』の監督が放つ、驚愕の異次元ワールド!  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   エミリー・ブラウニング [as ベイビードール]
アビー・コーニッシュ [as スイートピー]
ジェナ・マローン [as ロケット]
ヴァネッサ・ハジェンズ [as ブロンディ]
ジェイミー・チャン [as アンバー]
オスカー・アイザック [as ブルー・ジョーンズ]
カーラ・グギーノ [as ベラ・ゴルスキー博士]
ジョン・ハム [as ハイローラー/ドクター]
スコット・グレン [as 賢者]
リチャード・セトロン [as CJ]
ジェラルド・プランケット [as 継父]
マルコム・スコット [as 料理人]
ロン・セルモア [as ダンフォース]
アラン・C・ピーターソン [as 市長]
フレデリック・ド・ラコート [as ベイビードールの妹]
 
日本語吹替   寿 美菜子[as ベイビードール]
甲斐田 裕子 [as スイートピー]
戸松 遙 [as ロケット]
豊崎 愛生 [as ブロンディ]
高垣 彩陽 [as アンバー]
志村 知幸 [as ブルー・ジョーンズ]
深見 梨加 [as ベラ・ゴルスキー博士]
吉開 清人 [as ハイローラー/ドクター]
山路 和弘 [as 賢者]
居谷 四朗 [as CJ]
後藤 哲夫 [as 継父]
間宮 康弘 [as 料理人]
田久保 修平 [as ダンフォース]
一杉 佳澄 [as ベイビードールの妹]
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あ ら す じ    母親が亡くなり、その遺言書に「全財産を2人の娘に」とあったことに腹を立てた継父に妹を殺され、その罪をなすりつけられた上に脱出不可能な精神病院へ収監されてしまった少女。ベイビー・ドールと呼ばれる彼女が収監されたその病院では恐るべきロボトミー手術が行われており、彼女も5日後には手術を受ける運命にあった。抗いようのない運命を受け入れざるを得なかったベイビードールは、彼女の最後の砦である空想の世界へと身を投じていく。
 その世界で、ベイビードールは賢者と出会い、5つのアイテムを戦って手に入れるよう告げられる。そのアイテムとは、地図、炎、鍵、ナイフの4つで、残りのひとつは彼女が自分で見つけなければならなかった。現実の世界に戻ったベイビードールは、同じ境遇にいたスイートピーロケットの姉妹、ブロンディアンバーの4人に、4つのアイテムを使って施設を脱出しようと持ちかけるのだった。
 ベイビードールの提案に最初は渋っていた4人だったが、料理人に危うく殺されそうになったところを彼女に救われたロケットが賛同してくれる。彼女に続いてブロンディ、アンバーも脱出計画に加わり、最後まで躊躇していたスイートピーも、危なくなったらそこで計画を終了することを条件に加わることとなった。こうしてベイビードールは、空想世界では激しいバトルを繰り広げながら、現実の世界でも4人の仲間と共にアイテムを手に入れていくのだが・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    4カ所ある千葉県内のTOHOシネマズでは、いずれも字幕版ではなく日本語吹替版しか上映がなく、不本意ながら吹替版で我慢することにした。幸い、人物のイメージと声とが一致しているほどよく知る俳優が出演していないため、全くと言っていいほど違和感は感じずに済んだ。ちなみに、主人公ベイビードールを演じたエミリー・ブラウニング(キャメロン・ディアスを15歳ほど若くした感じかな)は、2005年に公開された『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』で最も印象に残っていた長女・ヴァイオレットを演じた女優だったとは、帰宅してオフィシャルサイトを見るまでは全く気づかなかった。同一人物とは気づかなくても、同じ女性に惹かれてしまう自分の美女探知機に、これでまたさらに自信を持ってしまいそうでコワイ(笑)。
 今まではもっぱら原作のあるストーリーを映画化していた『300』『ウォッチメン』のザック・スナイダーが、この作品では初めて自らオリジナル脚本を書き下ろして臨んだだけに、彼がやりたかったことを心置きなくやり尽くしているかのような作品は痛快この上ない!そして、幻想的な映像世界を舞台に5人の美女が暴れ回るというこの作品は、もろに私のツボにはまって、110分という尺が恐ろしく短く感じてしまった。
 とは言うものの、単に美女たちが荒唐無稽な設定で暴れ回るというような単純なストーリーではなく、実はそれがベイビードールの空想世界の中でのお話で、実世界には重苦しく救いようのない現実が存在している。それだけに、空想世界での5人の活き活きとした戦いぶりが爽快で、それがカタルシスにもなっている。そして、現実と空想世界が巧みにリンクされているのもいい。集めるべき5つのアイテムのうち、地図と炎と鍵とナイフが、現実ではそれぞれが脱出するために不可欠なアイテムだという具合に。
 『世にも不幸せな物語』の時も今回も変わらずエミリー・ブラウニングが可愛いのは言うまでもないが、彼女の着ける衣装もかなり刺激的。ヘソ出しのセーラー服や、ダンスの時のレオタード姿などを見せられては、彼女から目を離せと言われても絶対に無理(笑)。『ブライト・スター』の時よりも少し痩せたかな?と思われる最年長のアビー・コーニッシュ(若いと思っていた彼女も既にアラサーだったんだね ^-^;)の戦闘スーツ姿も、体にピッタリとフィットしていて妙に色っぽいのが良かった。ただひとつ残念なのは、誰もが目を奪われるというベイビー・ドールのダンスが一体どんなものなのかを観ることができないことかな(笑)。