評 価
File No.
1398
製作年 / 公開日
2010年 / 2011年04月29日
製 作 国
アメリカ / イギリス / カ ナ ダ
監 督
エドガー・ライト
上 映 時 間
112分
公開時コピー
ゲーム、ロック、イケてる彼女、
それがぼくの人生の必勝アイテム!
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
マイケル・セラ
[as スコット・ピルグリム]
メアリー・エリザベス・ウィンステッド
[as ラモーナ・フラワーズ]
エレン・ウォン
[as ナイブス・チャウ]
キーラン・カルキン
[as ウォレス・ウェルズ]
クリス・エヴァンス
[as ルーカス・リー]
アナ・ケンドリック
[as ステイシー・ピルグリム]
アリソン・ピル
[as キム・パイン]
オーブリー・プラザ
[as ジュリー・パワーズ]
ジョニー・シモンズ
[as ニール]
マーク・ウェバー
[as スティーヴン・スティルス]
サティヤ・バーバー
[as マシュー・バテル]
ブランドン・ラウス
[as トッド・イングラム]
ブリー・ラーソン
[as エンヴィ・アダムズ]
メイ・ホイットマン
[as ロキシー・リヒター]
斉藤 祥太
[as ケン・カタヤナギ(カタヤナギ・ツインズ)]
斉藤 慶太
[as カイル・カタヤナギ(カタヤナギ・ツインズ)]
ジェイソン・シュワルツマン
[as ギデオン・グレイヴズ]
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あ ら す じ
22歳で無職の
スコット・ピルグリム
は、ギター兼ボーカルの
スティーヴン・スティルス
、ドラムの
キム・パイン
と共にアマチュア・ロック・バンド“セックス・ボブオム”でベーシストを担当しており、なぜか17歳の高校生
ナイブス・チャウ
と付き合っていた。ところがある日、夢に出てきた彼の理想にピッタリのミステリアスな女の子
ラモーナ・フラワーズ
と現実に遭遇してしまい、スコットは一目で恋に落ちてしまった。
ラモーナのことが頭から離れず、何をやっても上の空のスコットは、彼女が宅配便の配達をしていることを知ると、ネットで品物注文して彼女に届けさせることに成功する。そして、半ば強引にデートの約束をとりつけ、彼女を“セックス・ボブオム”が出場するバンドバトルへ誘うことに成功した。
バンドバトルの当日、ルームメイトでゲイの
ウォレス・ウェルズ
や妹の
ステイシー・ピルグリム
、そしてラモーナとナイブスが見守る中、演奏中のスコットに
マシュー・バテル
と名乗る男が戦いを挑んできた。実は彼はラモーナの最初の元カレで、スコットはラモーナから、彼女と付き合うためには7人の邪悪な元恋人たちを倒さなければならないことを告げられた。
次にスコットの前に現れたのは、映画のアクション・スター
ルーカス・リー
で、スコットはルーカスのスタント・チームまでを相手にしなければならなかった。その次は、ナイブスも大ファンの人気バンド“クラッシュ・アット・デーモンヘッド・ボブオム”のベーシスト
トッド・イングラム
で、驚いたことにバンドのボーカルで一年前にスコットを捨てた
エンヴィ・アダムズ
の今カレだった。
4番目にはレズの
ロキシー・リヒター
、その次には
ケン
と
カール
のカタヤナギ・ツインズとのバンド対決、そして最後に登場した最強の元カレは、有名な音楽プロデューサーのGマンこと
ギデオン・グレイヴズ
で、実は邪悪な元カレ軍団を組織したのも彼の仕掛けだった。果たしてスコットは、これらの邪悪な元カレ(+カノ?)軍団を倒して、ラモーナの愛を勝ち取ることができるのか・・・・・?
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たぴおか的コメント
先日、シネクイントへ『ランナウェイズ』を観に行った際に、かねてから興味津々だったこの作品のメイン館がシネマライズであることを知り、Webでいつもの指定席(2F席の最前列中央)を予約して初日のシネマライズへ。なぜかチケット窓口で「予告編なしで本編からの上映」と言われ、上映直前の場内アナウンスでその理由はわかった。上映終了後に初日舞台挨拶があるというのだ。え?ハリウッド作品で舞台挨拶??一体誰が登壇するんだ???舞台挨拶があることを知らずに劇場へ行ったのは、『金瓶梅』以来二度目のこと。そして、キャスト欄を観れば察しがつくはずだが、登壇者はラモーナの元カレNo.5、No.6であるカタヤナギ・ツインズを演じた祥太・慶太の斉藤兄弟だった。
なぜだか理由はわからないけど、マイケル・セラ扮する主人公のスコットが女の子にやたらとモテる。そのスコットが一目惚れして、邪悪な元カレ軍団と戦う羽目になるわけだから、彼をそこまでにさせた女の子も当然美人でなければならないのだが、その点ラモーナ役のメアリー・エリザベス・ウィンステッドが抜群に可愛くて充分合格点をあげられる。『エターナル・サンシャイン』のケイト・ウィンスレットみたいに髪の色を頻繁に変えるのが妙に似合っていていい。そして、侮れないのがスコットの元彼女(?)である17歳のナイブスを演じた、中国系の女優エレン・ウォンの可愛さで、タイプは異なるもののラモーナと比べてもいずれも甲乙つけ難い。ルックスだけでなく性格も健気で、ラモーナがいなければ迷わず彼女へ走るべきだ(笑)。また、スコット、ラモーナ、そしてナイブスを取り巻くキャラが皆極めて個性的で、それだけで観ていて退屈しない。『ファンタスティック・フォー』でヒューマン・トーチを演じたクリス・エヴァンスがあんなキャラで出演していたとは、帰宅してからオフィシャルサイトで知って驚いた。
スコットが1upしたり敵を倒すとコインが手に入ったりと、ゲームをモチーフに描かれた斬新な映像も見所のひとつだが、これはゲームに興味がない人にとっては何の面白味も感じられないかもしれないね。また、作品に仕込まれたネタは数多くて、舞台挨拶で斉藤兄弟が言っていたように一度観ただけでは気づかないネタも少なくなさそう。コピーに乗せられるワケではないが、再度劇場へ足を運んでみたくなった。