評     価  

 
       
File No. 1420  
       
製作年 / 公開日   2011年 / 2011年06月04日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   新城 毅彦  
       
上 映 時 間   116分  
       
公開時コピー   自分の可能性を信じなきゃ
何も始まらない。
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   北川 景子 [as 早坂紫]
向井 理 [as 小泉譲二]
山本 裕典 [as 徳森浩行]
五十嵐 隼士 [as イザベラ]
大政 絢 [as 櫻田実和子]
加来 賢人 [as 永瀬嵐]
加藤 夏希 [as 麻生香]
平山 浩行 [as 如月星次]
石田 ニコル
高橋 ひとみ [as 小泉雪乃(譲二の母)]
小木 茂光 [as 二階堂譲一(譲二の父)]
羽田 美智子 [as 早坂保子(紫の母)]
 
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あ ら す じ    母親の保子に言われるがままに勉強して、夢も自分の意志もないままに今は有名進学校に通う早坂紫。同級生の徳森浩行へ3年越しの想いを告げることもなく、受験に取り組む毎日を送っていた。そんな紫はある日、街中で矢澤芸術学院・通称“ヤザガク”の学生・永瀬嵐から声をかけられる。そして嵐は、意識を失った紫を彼らのアトリエへと連れ込むのだった。
 アトリエで紫を出迎えたのは、嵐のカノジョ櫻田実和子と美しく女装したイザベラで、彼らはヤザガクの学園祭で行われるファッションショーのモデルに紫をスカウトしたいと言うのだ。しかし、受験で頭がいっぱいの紫は、彼らの申し出に対して聞く耳を持たなかった。と、そこへ帰ってきたのは、彼らのリーダー格の小泉譲二だった。譲二を一目見たとたんに紫は、「この男と一緒にいたら自分の人生をボロボロにされる」と感じて、慌ててアトリエから逃げ帰った。
 ところがその翌日、紫の教室に部外者にもかかわらずジョージが押しかけてきて、紫を強引に連れ出した。紫をヤザガクまで連れてきたジョージは、「お前のその野暮ったさのせいで優勝を逃したくない」と、教師でありトップヘアメイクアーティストでもある如月星次に紫の髪をカットさせるのだった。
 学園祭のファッションショーでは、天才型のデザイナーであるジョージのチームと、努力型の麻生香のチームが熾烈な優勝争いを繰り広げていた。ジョージたちのチームは“Paradise Kiss”というブランド名で様々な服を作っており、彼らが決して遊び半分でなく情熱を注ぎ込んで服を作っていたことを知った紫は、少しずつ心を動かされていく。そして、「お前のは全部してるふりだ。お前の意見はどこにあるんだ!?」というジョージの言葉への反発もあり、紫はモデルを引き受けるのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    女性が今最も注目する作品らしいのだが、私にとっては北川景子以外には観るべきものがない、それがこの作品を観る前の率直な気持ちで、それは作品を見終えた後も変わることはなかった。そもそもお世辞にも演技派とは言えない向井理(特にいつもニヤケたようなあの顔)がどうしても好きになれず、そういう奴に限ってこの作品では北川景子、『ハナミズキ』ではガッキーという具合に、ナゼか美人と共演するから腹立たしい(笑)。扮するキャラクターのジョージも天才でしかも親は大金持ちで何不自由することなく好きなデザインに打ち込めるなんて、そんな恵まれ過ぎたヤローには天誅が下されるべきだ(そーとー私情が絡んでる ^-^;)。
 作品の原作は宮崎あおい・中島美嘉の共演でヒットした『NANA』の矢沢あいのコミックスだが、ストーリーも平凡に思えて特に印象に残るシーンもなく、まだ『NANA』の方が面白かったように思う。ただ、いずれの作品も私のようなオジサンが観るには少しばかり勇気が必要だった(笑)。幸い、私と同世代の単独男性も少なくなかったから、それほど恥ずかしい思いはせずに済んだのだが、きっと彼らも北川景子目当てでこの作品を観に来たに違いない。
 北川景子はさすがにモデル出身だけあって、モデルを演じるのはおそらく地のままでいけるのだろう。却って、紫がモデルのド素人であるために、わざと下手に演じる方が苦労したのではないだろうか。そんな紫が足かけ3年の間憧れていた相手役には、山本裕典ではなくもっと別の役者を起用して欲しかった。そもそも山本裕典って、『ハンサム★スーツ』でもそうだったように、典型的な三枚目キャラじゃないのかな?