評     価  

 
       
File No. 1422  
       
製作年 / 公開日   2011年 / 2011年06月10日  
       
製  作  国   アメリカ / カ ナ ダ  
       
監      督   キャサリン・ハードウィック  
       
上 映 時 間   100分  
       
公開時コピー   恋をした、
大人になった。
 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
キ ャ ス ト   アマンダ・セイフライド [as ヴァレリー]
ゲイリー・オールドマン [as ソロモン神父]
ビリー・バーク [as セザール]
シャイロー・フェルナンデス [as ピーター]
マックス・アイアンズ [as ヘンリー・レイザー]
ヴァージニア・マドセン [as スゼット]
ルーカス・ハース [as オーガスト神父]
ジュリー・クリスティ [as おばあちゃん]
ショーナ・ケイン [as ロザンヌ]
マイケル・ホーガン [as 役人]
エイドリアン・ホームズ [as キャプテン]
コール・ヘッペル [as クラウデ]
クリスティーン・ウィリス [as レイザー夫人]
マイケル・シャンクス [as エイドリアン・レイザー]
ドン・トンプソン [as 居酒屋の主人]
カセイ・ロール [as プルーデンス]
カルメン・ラヴィーン [as ローズ]
アレクサンドリア・マリオット [as ルーシー]
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
あ ら す じ    山間の小さな村で生まれ育ったヴァレリーは、幼なじみのピーターと恋仲だった。ところが、ヴァレリーの母親スゼットは、ヴァレリーに想いを寄せるヘンリーを婚約者に決めてしまう。ヴァレリーはピーターと2人で村を出る決意をしたが、その矢先ヴァレリーの姉ルーシーがオオカミに殺されてしまう。
 村の男たちは総出で狼退治に向かい、エイドリアンが犠牲になったものの、一頭の灰色オオカミを仕留めて村に凱旋した。ところが、そんな時村に訪れた魔物退治のプロフェッショナル・ソロモン神父は、犯人は普段は人の姿をして村人の中に潜んでいる人狼であり、村人たちが退治したのはたんなる灰色オオカミだと断言した。しかし、神父の言葉を聞き入れない村人たちは、その夜オオカミを退治した祝宴を開くが、そこへ真犯人である人狼が現れる。人狼は容赦なく村の人々を襲い、ソロモン神父の一行の抵抗も虚しく村中はパニックに陥ってしまう。
 ヴァレリーは人狼に追い詰められてしまうが、そこで意外にも人狼が話しかけてくる。それは他の人間にはうなり声にしか聞こえなかったが、彼女にははっきりと人狼が「俺はお前をよく知っている。一緒に村を出るのだ」と言っているのがわかった。果たして人狼の正体は恋人のピーターなのか、それとも婚約者のヘンリーなのか、あるいは・・・・・?疑心暗鬼に陥るヴァレリーはソロモン神父に捕らえられ、人狼をおびき出すおとりにされてしまう。そして、やがて驚くべき結末が彼女を待ち受けているのだった・・・・・・。
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
たぴおか的コメント    『ジュリエットからの手紙』『クロエ』に続くアマンダ・セイフライドの主演3作目。同じ日に『X-MEN ファースト・ジェネレーション』とどちらを先に観ようか迷ったのだが、結局『X-MEN』は公開日に譲って、金曜日に初日を迎えた『赤ずきん』を選んだのだが、どうやらその選択が失敗だったようだ。私が行った千葉市内のシネコンでは最もキャパの小さいスクリーンでの上映で(それは想定内だったが)、金曜日はレディース・デイだということを完璧に忘れていて、大勢の女性客のおかげで予想を遙かに上回る混雑ぶりだった。
 全編を通してまるで『トワイライト・サーガ』の1作目を観ているような不思議な感覚にとらわれた作品だったが、この作品でメガホンを取ったのが『トワイライト 初恋』と同じキャサリン・ハードウィック監督であるとわかって納得。また、ピーターとヘンリーがあたかもエドワードとジェイコブのように、ヴァレリーを巡って対立しながらも彼女を救うために協力するなんてところも、『トワイライト』を強く連想させる要因だったように思える。
 人狼の正体は一体誰なのか?勘が働く人ならば、比較的早い段階でおそらく気づくかもしれない。当然ながら誰もが怪しい、そう思えるような作りになっているわけで、ピーターもヘンリーも怪しいし、それよりもさらに怪しいのがヴァレリーのおばあちゃんだ。彼女を演じたジュリー・クリスティの怖さは際立っている。あの童話「赤ずきん」でも有名なセリフ、「なんて大きな目なの?」「お前を良く見るためだよ」、「なんて大きな耳なの?」「お前を良く聞くためだよ」、「なんて大きな口なの?」「お前を食べるためだよ」というやり取りには異様な緊迫感を感じる。
 ゲイリー・オールドマン扮する魔物ハンター、ソロモン神父の銀で作った爪。『アンダーワールド』でもそうだったが、人狼は銀に弱いことを再確認した。そして、彼の爪が最後の最後であんな形で役に立つとは・・・・・。