評 価
File No.
1437
製作年 / 公開日
2011年 / 2011年07月01日
製 作 国
アメリカ
監 督
トッド・フィリップス
上 映 時 間
102分
公開時コピー
飛べ、異国の地へ!!
飛ぶな、昨夜の記憶!!
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
ブラッドリー・クーパー
[as フィル]
エド・ヘルムズ
[as ステュ]
ザック・ガリフィアナキス
[as アラン]
ジャスティン・バーサ
[as ダグ]
ケン・チョン
[as Mr.チャウ]
ポールイ・ジアマッティ
[as キングズリー]
マイク・タイソン
[as Himself]
メイソン・リー
[as テディ]
ジェイミー・チャン
[as ローレン]
サーシャ・バレス
[as トレーシー]
ジリアン・ヴィグマン
[as ステファニー]
アルーン・シーブールアン
[as 沈黙僧]
ニラット・シリチャーニャ
[as フォーン]
ヤスミン・リー
[as キミー]
ニック・カサヴェテス
[as タトゥー・ジョー]
ソンドラ・カリー
[as リンダ(アランの母)]
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あ ら す じ
2年前にラスベガスで、
ダグ
の結婚式前夜にハメを外し、散々な体験をした
フィル
と
ステュ
、ダグの3人組が、今度はタイのバンコクで行われる結婚式に出席することとなった。結婚するのは3人組の最後の独身者であるステュで、彼のフィアンセ・
ローレン
の両親がタイ在住のため、やむなく遠い異国で結婚式を挙げることとなったのだ。
ダグから義弟
アラン
を式に招待するよう頼まれものの、前回の二の舞だけは絶対に避けたいステュは、トラブルの原因となった問題児アランにはあくまで内密で話を進めてきた。ところが、ステュの式のことを聞きつけたアランはひどく傷つき、部屋に引きこもっているという。やむなくフィルらと共にアランを訪ねステュは、渋々ながらアランを式に招かざるを得なくなってしまった。こうして、空港でローレンの弟
テディ
と合流した一行は、異国の地タイへと飛び立つのだった。
その夜フィルは、ビール1本だけという条件で渋るステュをビーチに連れ出し、ダグ、アラン、そして未成年のテディも加えた5人はビールで乾杯した・・・・・まではよかったが、その翌朝どこかの安ホテルらしき部屋で目覚めたフィル、ステュ、そしてアランの3人は、自分たちがビーチで乾杯した後にどこへ行って何をしでかしたのか、またもや記憶が完全に飛んでしまっていた。なぜか丸坊主になっていたアランの頭、バスタブで寝ていたステュの顔に彫られていた本物のタトゥー、そしてダグだけはちゃんとホテルに戻っていたが、テディの姿が見当たらない。しかも、テディの代わりでもあるかのように一匹のサルがいて、そのサルが咥えていたのは、なんとテディの物と思われる人間の指だった!
部屋にはもうひとり、なんとアランが勝手にステュの式に呼んだという
チャウ
がいた。ところが、前夜の出来事を知っているらしきチャウから話を聞き出そうとした矢先、ドラッグをやったチャウは急死してしまう。最大の手がかりを失った上に死人まで出てしまい途方に暮れるフィル、ステュ、アランの3人は、数少ない手がかりを頼りにテディを探してバンコクの街へと繰り出すのだが・・・・・。
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たぴおか的コメント
7月1日の公開初日はヘレン・ミレンに譲って、その次の週は幸いこれといった作品がなかったために、だったらと劇場へ向かったのが7月9日の夜。ところが、とんだ失敗をしたために帰りに合計3万円もの散財をしてしまい、非常に後味の悪い思いで帰宅することとなってしまった(その“失敗”が何なのかについては、Daily Memorandumに追って掲載する予定)。それはともかく、過度な期待を抱いて臨んだ前作に比べ、今回はあまり期待していなかっただけに、かえって前作よりも楽しめた気がする。特に、ステュのフィアンセ・ローレンを演じたジェイミー・チャンの可愛さは半端じゃなく、それだけでもこの作品を観る価値がある・・・・・とは、さすがに言い過ぎかな(笑)。
前作でザック・ガリファナキス(やっとこの名前、覚えられた)扮するアランのおかげでフィルやステュの記憶が吹っ飛んでしまったワケだから、今回のステュの結婚式にアランは絶対呼びたくないところだ。ところが、隠密に進めていたはずの話がアランにばれてしまい、相変わらずまるで子供のようにすねるアラン。この男の精神年齢は、どうやら10代でストップしてしまっているらしい。結局アランを式に招待せざるを得なくなるのだが、やっぱり彼がいなければ記憶は飛ばない(笑)。前回であれほど懲りたにもかかわらず再び彼らの記憶が飛んでしまったのは、またもやアランのドラッグのせいなのだ。
前回フィルたちが目覚めたホテルの部屋にいたニワトリとトラの代わりというワケでもないが、今回は驚くべきオマキザルが登場する。このおサルちゃん、人の指を食べる、チャウのナニをしゃぶる、オマケにタバコをふかすというトンデモないサルなのだ。そんなサルをやたらと可愛がるのはやっぱりアランなのだが、実はアランが麻薬の売人から盗んだサルだったと判明する。アランという男、筋金入りのトラブルメーカーなのだ。
そんなアランも最後には面目躍如とばかり、ステュの結婚式でプレゼントを贈るのだが、観ている者にはまた式をブチ壊すようなことをするのかと思わせておいて、実は感動もののプレゼントを贈るから憎めない。そして、おもむろに登場したのは前作に続いての出演となるマイク・タイソンなのだが、その歌の下手さにはビックリで、笑いを通り越してただ唖然とするしかなかった。まぁ、それはさておいて、タイソンのような大物を式に呼んだだけでも、ステュとローレンにとってはこの上ないプレゼントだったことは間違いないだろう。
エンド・クレジットでは前作同様に彼らがラリってどんなバカをしでかしたか、その写真が公開される。アランの頭を丸坊主にし、ステュの顔にタトゥーを入れ、ストリップをかぶりつきで見物したり、そして極めつけはステュとニューハーフのキミーのメイク・ラブ。普段は真面目なステュだけにさに、彼の中の抑圧された鬱憤がここぞとばかりに吐き出されるのだろうか。トラブルメーカーはアランだが、火が点いたトラブルにいつも油を注いでいるのは他ならないステュなのだ。