評 価
File No.
1438
製作年 / 公開日
2011年 / 2011年07月15日
製 作 国
アメリカ
監 督
デヴィッド・イェーツ
上 映 時 間
130分
公開時コピー
これが最後。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
ダニエル・ラドクリフ
[as ハリー・ポッター]
ルパート・グリント
[as ロン・ウィーズリー]
エマ・ワトソン
[as ハーマイオニー・グレンジャー]
ヘレナ・ボナム=カーター
[as ベラトリックス・レストレンジ]
ロビー・コルトレーン
[as ルビウス・ハグリッド]
レイフ・ファインス
[as ヴォルデモート]
マイケル・ガンボン
[as アルバス・ダンブルドア]
ワーウィック・デイヴィス
[as グリップフック(小鬼)]
ジェイソン・アイザックス
[as ルシウス・マルフォイ]
ジョン・ハート
[as オリバンダー老人]
アラン・リックマン
[as セブルス・スネイプ]
マギー・スミス
[as ミネルバ・マクゴナガル]
ジュリー・ウォルターズ
[as モリー・ウィーズリー]
マーク・ウィリアムズ
[as アーサー・ウィーズリー]
トム・フェルトン
[as ドラコ・マルフォイ]
ボニー・ライト
[as ジニー・ウィーズリー]
ジェームズ・フェルプス
[as フレッド・ウィーズリー]
オリヴァー・フェルプス
[as ジョージ・ウィーズリー]
イヴァナ・リンチ
[as ルーナ・ラブグッッド]
エマ・トンプソン
[as シビル・トレローニー]
デヴィッド・シューリス
[as リーマス・ルーピン]
ゲイリー・オールドマン
[as シリウス・ブラック]
ジム・ブロードベント
[as スラグホーン]
マシュー・ルイス
[as ネビル・ロングボトム]
ヘレン・マックローリ
[as ナルシッサ・マルフォイ]
エイドリアン・ローリンズ
[as ジェームズ・ポッター]
ジェラルディン・ソマーヴィル
[as リリー・ポッター]
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あ ら す じ
3つの死の秘宝のうち、最強の杖であるニワトコの杖を
ヴォルデモート
が手に入れた。
ダンブルドア
に代わって
セブルス・スネイプ
が校長となったホグワーツは、今や闇の魔法使いたちの支配下に置かれていた。そんな中、
ハリー
、
ロン
、
ハーマイオニー
の3人は、残されたヴォルデモートの分霊箱を探し出して壊していった。一方、最強のニワトコの杖が自分に忠誠心を持たないことに苛立ったヴォルデモートは、以前の持ち主であったスネイプを亡き者にしてしまう。
スネイプの今際の際に駆けつけたハリーは、スネイプの真意を初めて知ることになる。ハリーの母、
リリー・ポッター
への思いや、ハリーの出生にまつわる秘密、なぜハリーが蛇語を話せてヴォルデモートの考えを読めるのかも。そしてついに残る分霊箱がひとつとなった時、ヴォルデモート率いる闇の魔法使いたちが魔法学校へ総攻撃を仕掛けてくる。ハリーは単身ヴォルデモートに挑み、その間にロンとハーマイオニーは最期の分霊箱を破壊しようとした。しかし、分霊箱を破壊する唯一の武器となるバシリスクの牙は砕かれ、2人は窮地に陥ってしまう。そんな2人を助けて分霊箱を破壊したのは、
ネビル
だった。
最後の分霊箱をネビルに破壊されたことで、ヴォルデモートの力が弱まった。そして、いよいよハリーとヴォルデモートの一騎打ちに決着が着けられる時が訪れるのだった・・・・・。
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たぴおか的コメント
2001年12月に1作目『賢者の石』が公開になって以来10年間で8作に及ぶファンタジー巨編も、コピー通りいよいよこれで最後となった。そして、本来ならPart1から3Dとなるはずだったのが、編集が間に合わないとかいう理由で、やっとシリーズの完結編であるこのPart2がシリーズ初の3D作品となった。で、結論を言えば、大きな見せ場もなかったPart1を3Dにしてもあまり効果はなかったように思えるから、この作品での3Dは結果オーライだとは思うが、できるならばクィディッチの試合などは3Dにすれば迫力が格段に違う気がするので、もっと早い段階で3D化して欲しかった。
大きな盛り上がりもないままに間延びした感のあるPart1に比べ、今回のPart2は息つく暇もないほどの見せ場の連続だと言っていい。Part1はこの完結編への完全な導入編に過ぎなかったことがこれで明白になった。しかも、尺はシリーズ中最短の130分とあって、何が何でも全部詰め込んだようなストーリーが駆け足になってしまうのは仕方ないことなのかな。ただ、原作を読んでいないと解りづらい箇所があるのはちょっと辛かった。また、当たり前のことなのだろうけど、ハリーに比べるとロンや特にハーマイオニーの活躍がほとんど観られなかったのは寂しい気がする。その分、いつもはグリフィンドールの足を引っ張るようなネビルが、ヴォルデモートの前であっさりと軍門に降るのかと思いきや大見得を切ったり、ヴォルデモートを倒す決め手となる分霊箱を壊したりと大活躍を見せてくれている。
10年も経つとハリー、ロン、ハーマイオニーの3人もずいぶんと大人になったものだと、時の流れを痛感してしまう。ハリー役のダニエル・ラドクリフは、あまりに大人になったために、途中降板の話まであったとかなかったとか。確か原作では決して美人ではなかったはずのハーマイオニーを演じたエマ・ワトソンも、20歳を越えた今では本当に美人になったものだと感心する。彼女が観られなくなることが、実はこのシリーズが終わってしまって一番惜しまれる点なのかもしれない(笑)。ただ、イメージが固定してしまったハリーとロンに比べると、彼女はまだ新しい役柄に転じやすいのかもしれないけど。
最終話で誰が生き残って誰が死んでしまうのかは予めわかっていたために、私の最大の興味はあのスネイプがどういう最期を遂げるのかという点にあった。ヴォルデモートのしもべであるように振る舞っていたスネイプが、実は終始ダンブルドアの側にいたことは知っていたが、ダンブルドアとの間にあんなやり取りがあったとは・・・・・いつもハリーの味方をしていたダンブルドアが、実はとんでもない悪人のように思えて仕方ない。それはともかく、スネイプがあんな形で最期を迎えるとは思ってもみなかった。私としては、ハリーをヴォルデモートの魔法から庇うような華々しい最期を期待していただけに、ちょっと裏切られたような思いは残った。