評 価
File No.
1444
製作年 / 公開日
2010年 / 2011年07月02日
製 作 国
アメリカ
監 督
アントン・コルベイン
上 映 時 間
105分
公開時コピー
人生は、最期がもっとも美しい。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
ジョージ・クルーニー
[as ジャック/エドワード]
ヴィオランテ・プラシド
[as クララ]
テクラ・ルーテン
[as マチルデ]
パオロ・ボナッチェリ
[as ベネデット神父]
ヨハン・レイゼン
[as パヴェル]
イリナ・ビョークルンド
[as イングリッド]
フィリッポ・ティーミ
[as ファビオ]
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あ ら す じ
スウェーデンで正体不明の敵から狙撃を受けた
ジャック
は、敵を返り討ちにすると共に自分の連れの女性をも撃ち殺し、ローマへと飛んだ。そして、組織の連絡係である
パヴェル
と接触したジャックは、携帯電話と地図、車のキーを渡されて、ローマから遠く離れた町カステルヴェッキオで連絡を待つようにとの指示を受けた。ところが、パヴェルの指示を無視したジャックは携帯を捨て、カステルヴェッキオを通り過ぎた高地にある城塞都市のカステル・デル・モンテに身を落ち着けるのだった。
その町でアメリカ人のカメラマン・エドワードを名乗ったジャックは、ある日パヴェルから銃の製作を指示される。そして、依頼主である
マチルダ
と名乗る女性と会ったジャックは、彼女から減音器付きの狙撃ライフルの製作を依頼された。早速ライフルの製作に取りかかったジャックは部品を郵送で取り寄せ、足りない物は現地で知り合った
ベネデット神父
の弟が経営する自動車工場から譲り受け、着々と銃を組み立てていく。そんなジャックの唯一の慰みは、美しい娼婦
クララ
との情事だった。
ところがある日、ジャックは真昼のカフェで偶然友人連れで訪れたクララと出くわす。夜の暗い部屋では気づかなかった彼女の明るく美しい表情に強く惹かれたジャックは、パヴェルから「友人を作るな」と釘を刺されていたにもかかわらず、クララとデートの約束を交わしてしまう。そして彼女と会う回数を重ねるごとに、今までの孤独な人生では得ることのできなかった満ち足りた悦びを知ったジャックは、今手がけているライフル製作を最後にこの世界から足を洗い、クララと共に生きることを決意するのだった。
しかし、ジャックが最後の仕事と決めたライフル製作には裏があった。出来上がったライフルをスーツケースに仕込み、現金と引き替えにマチルダに渡したジャックだったが、そのライフルの標的になるのが自分であることにまでは気づかなかった・・・・・。
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たぴおか的コメント
思ったよりもストーリーは単純明快で、サスペンスの要素を欠いた展開はいまひとつ抑揚が足りないように思えるのが残念だ。おまけに、ジョージ・クルーニー扮するジャックが組織から減音器付きライフルの作成を依頼され、出来上がったそのライフルのターゲットに誰がなるのかは明々白々だ(なんて書き方をしたら、完全にネタバレになっちゃうかな ^-^;)。ジャックがクララとピクニックに行った際に、ポシェットから銃を取り出すかもしれないクララに対してジャックがバスケットの影でやはり銃を構えるシーンや、ラスト前でジャックがパヴェルと決着を着けるシーンなど、部分的ではあるけど緊迫感溢れるシーンがあったのは救いになっていた。
作品のコピーにも困りもので、「人生は、最期がもっとも美しい。」なんてコピーを見れば、誰だって主人公が死ぬんだと思ってしまうだろう。まぁ、実際にどうなるのかは敢えてここに書くつもりはないが、結末がその通りに運ぶにしても、あるいは予想外の結末が訪れるにしても、妙な先入観を与えるようなコピーは控えてもらいたいものだ。
ただ、本筋がちょっと味気ない反面、観るべき点は他に盛り沢山だったように思える。まずは、舞台となったイタリアの片田舎の景観が美しく、中でも世界遺産にもなっているカステル・デル・モンテの荘厳な美しさが印象に残る。そして、ジョージが演じるジャックは一流の殺し屋であるだけでなく、ガン・スミス(銃職人)としての腕も抜群なようで、彼がライフルを作り上げていく過程の映像は、もちろん当然のことながらそれを観れば銃が作れるような解説書的なものではないけれど、私のようなメカ好きな人間にとってはたまらない映像だった。そして、できることなら完成したあのライフルを一度でいいから試し撃ちしてみたいものだ(笑)。
特筆すべきなのは、ジャックの恋人となる娼婦のクララを演じたヴィオランテ・プラシドの美しさで、3〜4年前のミーシャ・バートン
(今の彼女はやれ借金だの、激太りと激痩せの繰り返しだの、酒浸りだの、挙げ句の果ては薬物中毒だので見る影もないが)
の10年後とでも言うべきルックス
(個人的にはミーシャよりもヴィオランテの方が綺麗だと思う)
に加え、見事な裸身を惜しげもなく披露してくれていて、これでまた注目すべき女優が増えてしまった(笑)。