評 価
File No.
1448
製作年 / 公開日
2010年 / 2011年07月30日
製 作 国
アメリカ
監 督
ジェームズ・ガン
上 映 時 間
96分
公開時コピー
シャラップ
クライム!
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
レイン・ウィルソン
[as フランク(クリムゾンボルト)]
エレン・ペイジ
[as リビー(ボルティー)]
リヴ・タイラー
[as サラ]
ケヴィン・ベーコン
[as ジョック]
マイケル・ルーカー
[as エイブ]
アンドレ・ロヨ
[as ハミルトン]
ショーン・ガン
[as トビー]
スティーヴン・ブラックハート
[as クイル]
ドン・マック
[as Mr.レンジ]
リンダ・カーデリーニ
[as ペットショップ店員]
ネイサン・フィリオン
[as ホーリー・アベンジャー]
グレッグ・ヘンリー
[as フェルクナー刑事]
グラント・グッドマン
[as 少年時代のフランク]
コナー・デイ
[as 10代のフランク]
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あ ら す じ
冴えない中年男性の
フランク
は、かつて自分が最高だった時を絵に描いて、その時のことを思い出しては自己満足に浸っていた。彼にとって最高の瞬間のひとつは、妻
サラ
との結婚だったが、そのサラはかつて克服したはずのドラッグに再び溺れてしまっていた。そしてある日、ついにサラはフランクの前から姿を消してしまった。ドラッグディーラーの
ジョック
の元へと走ったのだ。
失意の中神の啓示を受けたフランクは、最愛の妻を取り戻すために正義のヒーローとなり悪と戦うことを決意する。そして、自作のコスチュームを身にまとい、スーパーヒーロー“クリムゾンボルト”に変身した彼は街へと繰り出すと、工具のレンチを武器にチンピラ退治を決行する。やがて、“クリムゾンボルト”の存在はテレビで放映されるまでになり、一躍有名人となったものの、同時に警察からも追われる身となってしまった。
“クリムゾンボルト”に扮したフランクは、本来の目的であるサラ奪還のため、ついにジョックのアジトに侵入する。ところが、敵が銃を所持していることなど全く考えていなかったフランクは、命からがらに逃げ出したものの、銃で撃たれて負傷してしまう。そして、そのまま彼が訪れた先は、彼が時々言葉を交わしていたコミック店のオタク店員
リビー
の部屋だった。けがをしたフランクを手当てしてくれたリビーだったが、このことでがきっかけで事態はフランクの予想もしない奉公へと大きく変わるのだった。
数日後、リビーがフランクを訪ねてきて、自分を相棒にして欲しいと言い出したのだ。そして、勝手に相棒“ポルティー”として名乗りをあげ、フランクはもはや彼女を相棒にしないわけにはいかなくなった。こうして、“クリムゾンポルト”は相棒の“ポルティー”を伴い、再びジョックのアジトに侵入するが、その時ジョックは
Mr.レンジ
との麻薬取引の真っ最中だった・・・・・。
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たぴおか的コメント
『ジュノ』『ローラーガールズ・ダイアリー』で主演したエレン・ペイジが登場するとあって、早く劇場で観たいと思いながらもずるずるとここまで来てしまい、やっとのことで劇場で観ることができた。サービスデーの水曜日ということもあって、シアターN渋谷はほぼ満席に近い状態で、この作品に対する期待の高さがうかがわれたのだが・・・・・中身はとっても微妙。
中年オヤジ版『キック・アス』とでも言うべきだろうか。特殊な能力を持つわけでもない平凡な、どちらかと言えばサエない男性が、コスチュームに身を包みヒーローになり切る。そのサエない中年男性のフランクを演じたレイン・ウィルソンが実にハマリ役だ。個人的には、コリン・ファースなんかが演じても面白いと思うけど、まさかオスカー俳優がこの役を引き受けるとは思えないから(笑)。フランクの妻を演じたリヴ・タイラーはずいぶん細くなったけど、ダイエットでもしたのかな?そして、悪役のジョックを演じたケヴィン・ベーコンと、キャスティングがこの手の作品にしてはそこそこ豪華なのも見所のひとつだろう。
『キック・アス』では主人公のデイヴよりもクロエ・グレース・モレッツ扮するヒット・ガールの方が遙かに目立っていたが、私にとってはこの作品も同じで、強引にフランクの相棒になってしまったエレン・ペイジ扮するリビーの方に、どうしても惹かれてしまう。この作品でのエレン・ペイジのテンションの異様な高さにはフランク同様に圧倒されっ放しで、ヒット・ガールとは違ってずぶの素人の彼女が必死で相棒にしてもらおうとフランクにアピールするシーンなどは、何をやらせても全く様になっていないのが可笑しい。
そんなリビーがまさか途中であんなことになってしまうなんて予想もしていなかっただけに、そのショックは大きかった。そこから先は私にとって、例えは悪いかもしれないが、すでに優勝が決まったプロ野球のペナントレースで、3位と4位を争う試合を見せられるようなものだった。神が云々といった運命論的なナレーションでラストが締めくくられるのは、個人的にはあまり好きになれない。というわけで、前半は星8個、後半は星6個、平均して星7個という評価になった作品だった。