評     価  

 
       
File No. 1450  
       
製作年 / 公開日   2010年 / 2011年08月06日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   パトリック・ルシエ  
       
上 映 時 間   101分  
       
公開時コピー   ブッ飛ばせ。  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   ニコラス・ケイジ [as ジョン・ミルトン]
アンバー・ハード [as パイパー]
ウィリアム・フィクトナー [as 監査人]
ビリー・バーク [as ジョナ・キング]
デヴィッド・モース [as ウェブスター]
トッド・ファーマー [as フランク]
クリスタ・キャンベル [as モナ]
シャーロット・ロス [as キャンディ]
トム・アトキンス [as キャップ]
ジャック・マクギー [as デブのロウ]
ケイティ・ミクソン [as ノーマ・ジーン]
 
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あ ら す じ    愛する娘を殺し、その子供を奪ったカルト教団とその主宰者ジョナ・キングへの復讐を誓った男、ジョン・ミルトン。ある日彼は、偶然ダイナーで見かけた気の強そうなウェイトレスのパイパーの車に同乗させてもらう。そして、パイパーのフィアンセフランクの浮気が発覚し、怒ったパイパーがフランクと喧嘩を始めると、ミルトンはパイパーに手を貸して、そのままパイパーを巻き込んで復讐の旅を続けるのだった。
 ダイナーからミルトンとパイパーが立ち去って間もなく、一人のスーツで身を固めた“監査人”と名乗る男がミルトンを追って現れる。そして、彼は警官を2人従わせてミルトンを見つけ出し即刻射殺するよう命じるのだった。ジョナ・キングを追いながらも“監査人”やさらには警察からも命を狙われることになったミルトンは、行く先々で知り合いから「死んだはずじゃ?」といぶかしがられる。そんなミルトンの身元に不審感を覚えるパイパーだったが、彼が娘を殺したカルト教団に対して戦いを挑んでいること、このままでは娘が遺した幼い赤ん坊が教壇によって生け贄に捧げられようとしていることを知り、やがて進んでミルトンに協力するようになる。
 カルト教団、警察、そして“監査人”を相手にミルトンとパイパーがが繰り広げる死闘は激しさを増し、やがて2人がカルト教団を追い詰めた時、パイパーはミルトンの恐るべき秘密を知ることになる・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    先週の『デビルクエスト』に続いて2週連続で公開されることとなった、ニコラス・ケイジ主演のトンデモ映画第2弾。『デビルクエスト』も確かにトンデモ作品だったが、中世を舞台にした設定だけに悪魔や魔女もアリかなと思った。そして、この『ドライブ・アングリー3D』は現代劇だから大丈夫だろうと正直たかをくくっていたところがあった。が、いざ観てみるとビックリ、『デビルクエスト』を上回る荒唐無稽なトンデモ作品で、今までのニコラス・ケイジ主演作の中では『ゴーストライダー』に一番近いノリの作品じゃないかな。どーでもいいけど、ニコラス・ケイジはもうちょっと仕事を選んでもいいんじゃないの?
 果たして3Dにする必要があったのか疑問ではあるけど、3Dが生かされた映像ではあった。いきなり冒頭でミルトンの銃で撃たれてちぎれ飛ぶ手首や、銃から飛び出す薬莢、他にも随所でスクリーンから様々なモノが飛び出してくる(笑)。
 この作品でそもそも謎だったのは、ニコラス・ケイジ扮するミルトンを追う、自ら“監査人”(クレジットでは“THE ACCOUNTANT”となっており、意味は“会計士”。さすがにそのまま字幕をも“会計士”としたら意味不明になるという配慮からか、“監査人”となっていたが、それでもやはり意味不明には変わりない)と名乗る男が何者なのかという点。何だか超人的な能力を有するみたいで、とても人間とは思えないのだが、本当に人間じゃないとは思ってもみなかった。また、至近距離から左目を銃で撃たれたはずのミルトンが、なぜか死なない。おいおい、ターミネーターかよ!?と思ったのは私だけではないはず。
 当然ながら、その理由も明かされるのだが、これまた予想もしない奇想天外な設定だった。ミルトンが「脱獄してきた」とパイパーに語ったが、どこから脱獄してきたかを知らされたら、ただ唖然とするしかない。そして、もちろんミルトンの正体はターミネーターじゃないけど、死なないこともまた事実のようだった。だったら、冒頭で“会計士”・・・・・じゃなくて“監査人”が、なぜ警官2人を従わせてミルトンを殺そうとしたのか、その理由の説明がつかない。だって、ミルトンが死なないことを“監査人”はちゃんと知っていたのだから。
 それにしても、一体何人殺せば気が済むのか、と思うほど人が次々と死ぬこと死ぬこと。そのB級っぷりは、どう観てもグラインドハウスのノリだ。最終的には、ミルトンが娘の赤ん坊を奪い去ったジョナ・キングと対決するわけだが、そのジョナ・キング「生ける者に自分は殺せない」なんて豪語していたけど、彼も人間じゃないのか?(謎)ちなみにジョナ・キング役を演じたビリー・バーク、どこかで見た顔だと思ったら・・・・・『トワイライト・サーガ』でベラの父親を演じていたんだね。
 タイトルにもある通り、カー・アクションがこの作品のひとつの売りなのだが、私にとっての最大の収穫はアンバー・ハードという美人女優に出会えたことだ。出演歴を調べてみたら、すでに一度『ゾンビランド』でお目にかかっていたようだ。そう言えば、ジェシー・アイゼンバーグ扮する主人公に助けを求めたものの、結局ゾンビ化してジェシーを襲った406号室の女性がかなりの美人だったことだけは覚えているが、なんぜチョイ役だったから完全に忘れ去っていた。これで彼女の次作『ザ・ウォード 監禁病棟』を観ないワケにはいかなくなった。