評 価
File No.
1468
製作年 / 公開日
2011年 / 2011年09月17日
製 作 国
アメリカ
監 督
ジョナサン・リーベスマン
上 映 時 間
116分
公開時コピー
それでも人類は戦うのか
。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
アーロン・エッカート
[as マイケル・ナンツ曹長]
ミシェル・ロドリゲス
[as エレナ・サントス曹長]
ラモン・ロドリゲス
[as ウィリアム・マルティネス少尉]
ブリジット・モイナハン
[as ミッシェル]
Ne-Yo
[as ケビン・ハリス伍長]
マイケル・ペーニャ
[as ジョー・リンコン]
ルーカス・ティル
[as スコット・グレイストン]
アデトクンボー・マコーマック
[as ジブリル・アデュクー衛生兵]
テイラー・ハンドリー
[as コーレイ・シモンズ]
コリー・ハードリクト
[as ジェイソン・ロケット伍長]
ジェイディン・グールド
[as エミー]
ブライス・キャス
[as ヘクター・リンコン]
ジョーイ・キング
[as キルステン]
ウィル・ロスハー
[as リー・イムライ]
ジム・パラック
[as ピーター・ケムス伍長]
ジーノ・アンソニー・ペジ
[as ニック・スタブロウ]
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あ ら す じ
大量の流星群が異常な速度で地球に接近し、世界各地に降り注ぐ。しかし、その正体は流星ではなく、地球を侵略する目的で来襲したエイリアンの大群だった。圧倒的な科学力を誇る敵の前に、世界各地の主要都市は次々と陥落していき、人類はもはや敵に蹂躙されるがままの状態に追い込まれてしまう。
退役する決意を固めた、ロスの海兵隊2-5小隊の
マイケル・ナンツ曹長
は、最後の任務に駆り出されることになった。ロス西警察署に取り残された、3人の子供を含む民間人5名の救出、それが彼の小隊に課された任務だった。
ウィリアム・マルティネス少尉
以下10名の海兵隊員たちは、敵の攻撃に荒廃した街で敵との地上戦を繰り広げるが、銃でいくら撃とうとも敵を容易に倒す事はできなかった。そんな中、敵の司令部を探す任務を帯びた空軍の生き残りである
エレナ・サントス曹長
を救い出し、やっとの事で西警察署にたどり着いたものの、その代償は少なくなかった。
ロス西警察署に救出のためのヘリが到着する。しかし、怪我人を優先させたために、民間人は子供ですら乗せてやることができなかった。ところが、ヘリは離陸直後、敵の戦闘機の攻撃を受けて爆破されてしまう。やむなく策を模索する海兵隊員たちは、署からそれほど遠くない場所に置き去りにされたバスを発見する。民間人5名と共にバスに乗車した海兵隊員たちは、一路軍の前衛基地を目指した。果たして、彼らは無事基地にたどり着くことができるのか?そして、人類に生き残る道はあるのだろうか・・・・・?
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たぴおか的コメント
3.11の東日本大震災の影響で、公開時期が当初の4月1日から大幅に延期された作品。そう言えば、1日早く前日の金曜日に公開となった『サンクタム』も、やはり同じく震災のために延期になった作品だった(どうでもいいことだけど)。この作品に関する掲示板を観てみると共通して書かれているのが、「敵があっけなさ過ぎる」という趣旨のコメントで、私もそれに同感。そもそも、アメリカの最新鋭の兵器をもってしても太刀打ちできなかった相手に対して、わずか数名の海兵隊が敵うはずがない。そんなわけで、もしかして『スカイライン−制服−』みたいな結果に終わっちゃうんじゃないのか?と一抹の不安を抱きながら劇場へ臨んだ。
いきなり登場した主役らしき男、ん?あの顎の割れ方はアーロン・エッカートか?と思ってはみたものの、結局彼であるという確信を持てないまま終わってしまった。エンド・クレジットでやはり彼であることをやっと確認できたのだが、随分ウエイトを落としたものだと感心。多分、20kg程度は減量しているはずで、そのためか心なしか顔が老けて見えてしまった。
どうやら、隊員のうちのひとり、ロケット伍長の兄を戦場で死なせてしまったらしいアーロン扮するナンツ曹長は、部下から相当反感を買っているようだ。自ら身を賭して敵の戦闘機を爆破した時は喝采を浴びるものの、マルティネス少尉の死を嘆くこともないその態度に再び総スカン。宇宙からの侵略という異常事態で、誰ひとり彼の本意を理解しようとせずに批判するとは、海兵隊2-5小隊のメンバーは軍事訓練ばかりで精神修養を怠ってきたとしか思えない。まぁ、クライマックスではそんな曹長に自発的に付き従って敵の司令部たる母船を撃破してしまうんだけどね。
その敵の母船だが、もう少し造形を何とかできなかったものだろうか。あれじゃどう観ても『スーパー8』のラストでエイリアンが乗って去っていた、ガラクタを集めて作った宇宙船と大差ないよ。『第9地区』といいこの作品といい、予算が少なかったせいか、エイリアンや宇宙船の造形があまりに雑すぎで、そこはCGを使って補うとか、何らかの工夫を凝らして欲しかった。さらに言うと、敵の科学力は人類を大きく上回っているはずなのに、要である母船にはバリアはおろかまともな防御策も施されていないのは笑っちゃう。おかげで、たった1発のミサイルであっという間に形勢が逆転してしまうんだから・・・・・。
出演しているのは無名の俳優が大半を占める中、私が知る俳優はアーロン・エッカート以外にはミシェル・ロドリゲスのひとりだけ。そのミシェル・ロドリゲス演じるサントス曹長が非常に印象的だった。多分、彼女だけが元々は海兵隊員じゃないために、ナンツ曹長に反発しない分好感度が高かったためだろうか。「美貌だけで今のポジションにいるわけじゃない」だなんて台詞も、彼女が言うと妙に説得力があったりする。『マチェーテ』のルースといいこの作品のサントスといい、男勝りの役柄がよく似合うカッコイイ女優であることは間違いない。