評     価  

 
       
File No. 1498  
       
製作年 / 公開日   2011年 / 2011年11月03日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   吉田 照幸  
       
上 映 時 間   108分  
       
公開時コピー   日本一お騒がせな社員たちによる前代未聞の逆転劇!  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   小池 徹平 [as 新城誠]
生瀬 勝久 [as 中西一郎]
田口 浩正 [as 斉藤豪太]
中越 典子 [as 大橋希美]
入江 雅人 [as 皆川康弘]
堀内 敬子 [as 桜木雅子]
マギー [as 鏑木作一郎]
山西 惇 [as 白石和弘]
田中 要次 [as いーちゃん部長]
八十田 勇一 [as 鞍馬琢磨]
池田 鉄洋 [as 小西健太]
中山 祐一朗 [as 岡崎大機]
仲村 靖日 [as 早川俊介]
野間口 徹 [as 東雲寺才五郎]
深水 元基 [as 転職バー店長]
原 史奈 [as 田波直子]
奥田 恵梨華 [as 布袋の秘書・麗子]
金子 さやか [as 遠山幹子]
中田 有紀 [as 中山ネオミ]
コンドルズ [as ハロルド金山&ダンサー]
瀬戸 カトリーヌ [as キャディー]
冨士 眞奈美 [as フェミニスト団体代表]
伊東 四朗 [as 根尾幸三]
大杉 漣 [as 布袋社長]
篠田 麻里子 [as マオ]
郷 ひろみ [as Himself]
麻生 祐未 [as 白石時子]
宮崎 美子 [as 鞍馬さゆり]
平泉 成 [as 早川辰夫]
沢村 一樹 [as 川上健]
 
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あ ら す じ    業界5位のビール会社、NEOビールに入社することとなった新城誠は、自らを22歳と称する、どう見ても60過ぎのオッサン早川辰夫と共にサラリーマン初日を迎えた。彼が配属された営業1課は、かつて“冷麦”という大ヒット商品を生み出したものの、今では阪神タイガースを応援することしか頭にない課長の中西一郎を筆頭に、何かと不条理な目に遭うだけで頼りにならない先輩の川上健ら、曲者揃いの部署だった。
 最初は川上の営業に同行したものの、彼のやり方では契約を取れないと仲西に上申した新城は、急遽一人で営業に行くように命じられる。ところが、1ヵ月を経過して同期の老け顔・早川は成績トップなのに対し、新城は契約件数はで合コンの女性からは腫れ物に触るような扱いを受け、早くも転職を考え始める。ベンチャー企業に勤める友人の早井俊介からは社長の皆川康弘を紹介され、新城の気持ちはますます転職へと傾いていく。そんな折、全国酒類協会のゴルフコンペで、業界トップの大黒ビールの布袋社長と同組でラウンドしたNEOビール社長・根尾幸三が散々な結果で笑いものにされたことの腹いせに、あろうことか「大黒ビールを抜いて業界1位を目指す」と宣言してしまう。そして、全社員に対して1週間以内に新商品のアイデアを提出するよう命令するのだった。
 営業1課でも無重力ビールや枝豆ビールなど、斬新ではあるが珍妙なアイデアが次々に飛び出す中、新城が提案したのはエコ+ダイエットをテーマにした“セクシービール”だった。ところが、その場しのぎの思いつきだった新城の“セクシービール”は中西に気に入られたばかりか、社長のGOサインまでをももらってしまう。こうして、“セクシービール”のプロジェクト・リーダーに命じられた新城は、同じ営業1課の川上や小西健太田波直子、マーケティング部の桜木雅子、九州支社のブレンダー東雲寺才五郎、そしてデザイン部の遠山幹子らと共にプロジェクトチームを結成し、“セクシービール”の開発に取り組むこととなった。
 そんなある日、思わぬ事態が持ち上がる。大黒ビールがマスコミに“セクシービール”の発売を発表したのだ。ついうっかりと新城が漏らしてしまった“セクシービール”のアイデアを、あろうことか皆川が布袋社長にリークしたのだ。根尾社長からは“セクシービール”開発の中止を告げられるが、メンバーは諦めずに密かに開発を続けようと決意するが、自らのミスが原因で仲間に迷惑をかけたことを負い目に感じた新城は、素直にプロジェクトに戻ることができなかった。そして、そんな新城に中西は救いの手を差し伸べるのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    私の部屋のテレビは1chが壊れていて映らない・・・・・というのは冗談だが、もう10年以上もNHKを観ていないのは事実。相撲も観なければ紅白ももちろん観ない、オリンピックはすべて民放でとなると、ただでさえテレビを観る時間など限られているのに、どうしてNHKなんて観てる時間があるだろうか。しかも、ゴールデン帯の番組のつまらないことといったら。そう決めつけていたのが始まりだったが、今ではもはや完全に意地だけで観ることを拒み続けているNHK。本当に観ていないのに、受信料だけはしっかりと年に2度引き落とされている。こんな理不尽なことがあっていいのだろうか?
 そんなわけでNHKなど絶対に観ない私だから、もちろん『サラリーマンNEO』なるコント番組があったことも知るわけがない。ではなぜこの作品を観ようと思ったかといえば、
  1.タイトルのおふざけ(劇場版の後の「(笑)」)が気に入った、
  2.予告編(特報)の、スクリーンにテレビのサイズやPCのモニタのサイズの映
    像を映すというおふざけもまた非常に気に入った、
  3.キャストのバラエティさに惹かれた、
  4.主演が小池徹平と生瀬勝久であること、

といったところかな。そして、実際に観て観るとこれがなかなか侮れない面白さなのだ。
 前作『ブラック会社(長いので以下省略)』に引き続き新人サラリーマンを演じる小池徹平が業界5位のビール会社に採用されるのだが、彼の出社初日からいきなり観る者に強烈なボディーブローを食らわせてくれるのは、「新人の早川辰夫ッス。22歳ッス。」とトンデモない自己紹介をする平泉成(67歳)だ。このオッサンにああいう役柄を演じさせるとは、イヤでも期待が膨らむというもの。そして、配属先の部長が田中要次、課長が生瀬勝久、先輩社員に沢村一樹という面々だ。
 エロ男爵こと沢村一樹扮する川上が、小池徹平扮する新人の新城をOJTに連れて行って、「俺から盗める物をどんどん盗め」なんて言うのだが、その実盗むべき所などほとんどないような残念な先輩で、アマゾンへ行かされててっきりお役ご免かと思った。ところがお役ご免なんてとんでもない、後半にセクスィー部長というお約束のキャラが控えていたとは知らなかった。でもあのセクスィー部長、例えて言うなら“中南米の中途半端な二枚目”って感じで、正直ちょっと気色悪いぞ(笑)。
 そう言えば予告編で映画を語る、白髪に黒縁の眼鏡の男性が誰なのか気になって仕方がなかった。そして、エンド・クレジット中で彼が再び登場し、テロップで紹介された彼の名前が「沢山三樹 解説員」だって(笑)。一発で謎が解けてしまった。それにしても、セクスィー部長はともかく、沢山三樹解説員への化けっぷりは見事。彼って、下ネタだけの男じゃなくて結構芸達者だったんだね。
 中越典子を筆頭に、女性陣の魅力的なキャスティングもいい。中越典子はやっぱりハンパじゃなく可愛いくて、もしもあんな娘が自分の会社にいたら、私だったら毎日会社に行きたくて仕方なくなることは間違いない。初めてまともに観た篠田麻里子も可愛いし、お局様的なポジションにいると思われる堀内敬子扮する桜木雅子の嫌味のないキャラも気に入った。